インターネットという言葉をまだ誰も知らなかった時代に、福井大学情報センターの教授と2人で共同研究をしていたことがあります。
パソコンではなくUNIXというオペレーションシステムを利用して、アメリカの機関や大学と通信していました。研究のための文献はすべて英語です。
今は生活の一部となっているメールも、当時は誰も知らないものでしたが、当時FTPと呼ばれる機能があり、種々の資料を取り寄せることができました。海外にある資料が手元のコンピュータで閲覧できることに驚いたことを覚えています。
おそらく、企業人として福井県で誰よりも早くインターネットに接したのは私だと思います。
楽天などインターネットを利用した商売が発展し大きくなっています。インターネットといってもあまりにも初期の頃のことであり、今のようなブラウザがあるわけでもない時代なので仕方がなかったのですが、もっと私が優秀であったならば、インターネットの機能を利用した商品を先駆けて開発し、会社をもっと大きくしていたことでしょう。
寝ても覚めても考え続けること。運もあるでしょうが、その時にもっと真剣な自分があれば、何かを発想したのではないかと思います。それが凡人と天才との違いでしょうか。
平成2年位だったと思いますが、NTTのISDN(毎秒64kビットで伝送するもので、当時は一番早い伝送技術であった)を利用して、写真を電送するシステムを開発したのですが、このISDNも福井県で利用したのは、私が2番目位だと言われていました。写真や音声が収められているファイルを電送するのに25分かかりましたが、それでも画期的なことでした。
当時は、パソコン通信全盛の時代で文字だけの通信でした。パソコン上で写真や音声を扱い、さらに高速の電話線(ISDN)でその媒体を送受信するというシステムは、世の中にはほとんど出ていませんでした。
今は写真や音声を携帯電話からも送ることができます。情報技術はドックイヤー(犬は人間の7倍で年を重ねる)と言われますが、技術の進歩に驚くばかりです。
便利な時代になりましたが、人に会って話すこと、手紙を書くこと、電話で対話することが10年前と比べると少なくなり、コミュニケーション能力が低下してきています。
目の前にいる人でさえメールで送ることもある位です。情報伝達には便利な機能ですが、人と会って話す、書く、聞くことが大切です。