アメリカ第4位の証券会社リーマンブラザーズが倒産しました。負債額64兆円です。サブプライムローンが大きな原因となっています。日本法人も戦後2番目となる4兆円の負債を抱える大型倒産です。
アメリカのみならず全世界の経済に悪影響が出ます。株価が下落し、ドルが売られ、アメリカ売りが加速しています。アメリカは数年間立ち直れないのではないかと予想されています。
株をしているしていないにかかわらず、今後、私たちの生活に影を落としてくるのは必至です。
株を持っている人だけが被害に合うのは当然として、なぜ、株価が下がることが生活に悪影響を及ぼすのでしょうか。簡単にお示しすると、
(1)株価が下がれば、企業資産が目減りします。
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(2)企業資産が減れば、その分を補てんするために、人件費を削り、設備投資を控え、下請け業者などへの発注を減らします。
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(3)中小企業は、仕事が少なくなり、倒産したり、リストラが行われます。
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(4)非雇用者が増加し、所得が安定しないため、消費が落ちていきます。
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(5)消費が鈍化すれば、企業は収益が減ります。
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(6)企業は、さらにリストラに取り組みます。負のスパイラルの発生です。(2)に戻ります。
株価の低下は、経済を失速させることになるのです。かつて山一証券が倒産したことで投資に対して学習能力がある日本は、今回のリーマンブラザーズ倒産の影響は世界のそれに比較して小さいと言われていますが、それでも少なからず悪い影響を及ぼすのではないでしょうか。
アメリカ最大手の保険会社AIGも危機に陥っています。
詐欺ともいえるサブプライムローンを商品化したアメリカの自業自得ですが、その波及があまりにも大きすぎるのです。
マネーゲームの下で、多くの庶民が影響を受けるのです。腹立たしいことです。
国という境界線で囲まれていたこれまでの資本主義は過ぎ去り、グローバル化の中での新しい資本主義に変わっています。日本の政治も企業も、新たな世界の経済事情を見極めた対策が必要とされています。