福井商工会議所で、前外務省事務次官の谷内正太郎氏の特別講演会がありました。
沖縄返還に尽力された若泉敬先生(鯖江市出身)の教え子として、その当時の思い出を語りながら、外交の大切さや今後の日本の外交の在り方について述べていました。
中でも心に響いたのは、イギリスの外交官であったハロルド・ニコルソンの著書「外交」の言葉を引きながら、外交にあたっての条件・心構えを7つにわたって紹介されたことです。
1.誠実
2.正しい(知識、道徳において)
3.平静
4.よい機嫌
5.忍耐
6.謙虚
7.忠誠
特に、孟子の『至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり。誠ならずして未だ能く動かすもの有らざるなり。』との言葉を通し、「誠実」が一番大切であることを訴えていました。
”自分のために努力する、自分が自分が”という人は多いが、それでは私心なき人とは言えない。人のためにという自分でなければならないと教えていました。
たとえ、相手が裏切ろうとも怒るのではなく、裏切られたのは自分が悪いと思っていけば、大きな自分になるとも。
ハッとする言葉でした。議員も同様です。自分の功績ばかりを焦り、”自分が自分が”と思っていると、どんどん本来あるべき姿からずれていきます。「人のために」この一点に自分の人生をかけていく自分を構築することが大切であることを改めて気付かされました。
また、谷内氏はこれまでの外務省40年間の経験を通して、「新聞記事について、皆さんは8割9割真実だと思っているでしょうが、外交の面からいえば誤りが多い。特に週刊誌ほど俗悪なものはなく、残念ながらその俗悪な週刊誌を受け入れている日本という国がある。ワイドショーについても、外交番組については基礎知識すらないのではないかと思うほど質の悪いものが、はびこっている」と言及していました。
いかに、嘘実織り交ぜて報道し、おもしろければよいとする週刊誌やワイドショーの商業主義に、国民が踊らされていることか。
政治報道も全く同様です。かなり偏ったワイドーショーなどの報道を見て国民が判断しています。
ワイドショーが報道する内容の一部は真実でしょう。しかし、国民の怒りに触れる部分だけをデフォルメ(強調)するために、本質を見誤らせています。
今日の講演を通して、再度自分の目指すべき道を教えていただいたような気がしています。
私心なき自分を目指します。そして誰がどう言おうと、正しいことをする自分でありたいと決意しました。