ブログバックナンバー
サイト管理者
福井市 西本恵一
nishimotokei@ybb.ne.jp
バックナンバー 2008年 5月 11日

 今日も、地域回りをしていました。

 この5年間1度もお会いしたことのないお宅の前に立ち、玄関口に至る段差部分に敷かれた車イス用スロープ板の上で、「今日も会えないな」と思いながらベルを鳴らしたところ、初老のおじいさんが出てきました。「何か困っていらっしゃることはないですか。」と言ったところ何もなさそうであったので、その場を立ち去りました。

 2・3軒回ったところで、突然後ろから声をかけられました。先ほどの初老の方が自動車に乗って、私を追いかけてきたのです。ほかの家の玄関前で自分の家の窮状をとつとつと語り始めました。

 奥さんは65歳のご高齢者で脳梗塞で倒れ、現在介護度5。県立病院を出されてしまい、町医者へ行けと言われた。仕方がないので、包括支援センターで相談したら、デイサービスだけ受けられるようになったが、自分(73歳)も左腕が思うように利かず、デイサービス時間以外の世話が厳しい。わずかながらの年金と自営からの収入でなんとかやりこなしているが、妻をどこかに預けられないだろうか。もし、入院か入所した場合、いくらぐらいかかるのだろうかと。

 私も聞くべきことをメモして、後日調査してから、再度ご訪問することを約束して別れました。

 この方は子供さんとは別居であり、高齢者二人だけの世帯です。こういった現実は、ここあそこで起きており、これからますます増えてくるでしょう。

 ご高齢者が、何かあった時に、安心して暮らせる社会にするためには、介護体制の強化が必要です。

 自分だけでは介護できない方、しかし入院も施設入所もさせることができない。こういった狭間で苦しんでいる方のために、手を差し伸べなければなりませんが、今の制度では不十分です。

 現在、特別養護老人ホームは待ち人数が1000人。複数の施設に申し込んでいる人を除いて、介護度3以上の方に限定しても150人の待ち行列があります。