富山には、日本テレビ系列のKNB(北日本放送)というテレビ局があります。福井で言えば、FBC(福井放送)が相当します。昔、ビバクイズという番組があり、この放送局がキー局で福井にも放映されていました。私も恥ずかしながら中学生の時に回答者で出たことがあります。
私の担当は、報道カメラマンのアシスタントです。主な仕事内容は、夜のニュースに合わせて、カメラマンやアナウンサーの取材に同行することです。福井市役所にメディアが取材に来るのをよく見かけますが、同じように富山市役所や県庁などの様々な行政関連行事に出向いて行きました。また、ズームイン朝で紹介されているように、県内で活躍されている方々の家を訪ねたり、地域の催し物に行ったりと四方八方飛びまわっていました。
ニュース取材では当然ながら事故のニュースもあります。夏の暑い日、小学生が溺死した海岸に行きました。警察や多くの人が捜索を続けている現場です。カメラマンがアナウンサーと現場を映し出し、私はカメラに繋がったテープレコーダーを担ぎながら、照明をアナウンサーにあてます。泣き叫ぶ両親が近くにいます。その中で、アナウンサーはその状況を報告しているのですが、本当に胸のつまる思いでした。
また、カメラマンがすべて出払っていた時があり、報道副部長とともに2人だけで取材に行ったことが何回かありました。現場に着くなり「君はカメラを回せるか」と問われ、『え!』と思いましたが、とっさに「大丈夫だと思います」と応え、カメラのホワイト(白ともいう、光の)調整後、副部長が記者となって話しているところを私がカメラを回し、その模様がニュースに流れたこともありました。
取材帰りには、行列のできるラーメン屋でごちそうしていただいたり(当時は、ラーメンでもごちそうだったんです)、社員と一緒に飲みに行ったりと、バイト時間外でも楽しいひと時を過ごすことができました。
また、北陸女子ゴルフトーナメントが開催された時に、ある有望若手ゴルファーを、カメラマンアシスタントとして18ラウンドを重い機材をもって走り回り、その映像が11PMで放映されたこともあります。
局には松田聖子みたいな、きれいなアナウンサーがいて(今でも顔が浮かんできますが)ほのかにあこがれていたことも良い思い出です。
取材、編集、放送と報道の舞台裏を勉強できた大変貴重な体験でした。
なぜ、大学へ行くのでしょうか。
それは、机上の勉強だけではなく、人間と社会を学ぶために行くのです。
私は、学生時代に教育学部の学生に言ったことがあります。
「高校の延長で家と大学を往復し、
机上の勉強だけで先生になってほしくない。
もっと、いろいろなことを学ばないと、
ずっと優等生だったあなた達に、
成績が良い子どもたち以外の児童や生徒の気持ちがわからないだろう。
もっと、世の中を見てほしい。
様々な人たちがいることを心からわかってほしい。」と。
青年時代は、若いというだけで大きな宝を持っていて、幸せなのです。
なんでもできるし、なんでも学べるし、可能性は無限大なのです。
したがって、この貴重な時代を、遊び呆けてしまったり、
机上の勉強だけで終わらせてしまうと損です。
勇気をもって、さまざまなことに挑戦してほしいのです。
たとえ、失敗の連続でも。
すべてが血肉となって、きっと自分を大きくしていくでしょう。
漫画『あしたのジョー』で紀ちゃんとの川辺での会話が印象的に残っています。
紀ちゃんが、
「同じ年頃の青年が海や山で青春を謳歌しているのに、
矢吹くんはくる日もくる日もボクシングばかり」
と言います。
この問いに対して、ジョーは、
「そこいらの連中みたいに、
ブスブスと燻りながら不完全燃焼しているんじゃない。
ほんの瞬間にせよ、眩しい程真っ赤に燃え上がるんだ。
そして後には真っ白な灰だけが残る。
燃えかすなんか残りやしない。真っ白な灰だけだ。」
何か夢中になるものを見つけることが、どれだけ人生を充実させることができるか。
私も、まずは目の前の課題に全力で取り組んでいきます。