本日、石橋県議会議員、下畑・島川議員とともに、市内の授産所施設を視察しました。2つの施設の所長にご参加いただき、一昨年施行された障害者自立支援法および昨年追加支援として行われた特別対策について、実態と課題、要望について意見交換を行いました。
課題
・知的障害者の利用者の負担が1割となり、授産所で働く工賃を上回る負担増となったことから、昨年特別対策が実施され負担上限の緩和もありましたが、それでもまだ負担が少なくないこと。
・施設側としては、報酬の「月額払い」が自立支援法で「日割り」に変わったため、大きな収入減となり新規職員の雇用が苦しくなっていること。
・遠方送迎もあるが、送迎補助が削減されていること。
・サービス報酬単価が低いため、職員の雇用形態を考えなければならず、常勤者退職後はパート雇用で受け入れざるを得ないこと。
・障害者の障害程度区分が実態と相違する認定があるため、利用できるサービスが適合しないこと。
・災害時に、避難所で生活を余儀なくされた場合、多くの知的障害者は介助が必要なため、一般の方と隔てた空間や専門的な職員が必要であること。
・障害程度区分により受けられるサービスに限定があること。
・原油高騰により、暖房費などが上がり前年度比1.5倍の経費がかかっていること。
・発達障害など、現在の制度では受け入れ施設がなく、家族が困っていること。
・知的障害者の作業工賃が安いこと。
・行事をする場合に、職員分の費用は利用者からの負担をいただかなくてはならないために、ハイキング・クリスマスなどといった行事が激減していること。
・現在知的障害者は約45万人と言われているが重度障害者しか把握していない数字(IQ60以下)であり、実際は120万人から130万人いるが、軽度の障害者の社会の受け入れも厳しく、また一方で福祉政策もないこと。
以上、他にも多岐にわたる問題が横たわっていました。
とにかく、障害者の一生を通じた長期的・グローバルな福祉政策を考慮してほしい。障害者が安心して暮らせることを考えてほしい。との要望を強く訴えておられました。
授産所での利用者の仕事
その後、実際に作業している現場を見せていただきました。仕事は以下のような作業内容でした。
・ファンヒーターなどの電気コードを一定の長さに裁断しまとめる仕事。
・牛乳パックを利用した名刺作成 (写真:印刷込みで100枚1700円で販売)
・軍手の生産 (写真:難しい仕事は職員が行います)
・ボール紙箱作成
・商品の包装
・さおり織り (写真:個別の空間を作り、利用者に配慮)
なお、作業が単純で順序化されている必要があるとのことです。例えば「紙を三つに折りなさい」だけの指示では作業できずパニックになる場合もあり、また数量を指示しても判断できない場合があるため、職員が一緒に作業して見ていないといけません。
私たちの責任は
障害者自立(じりつ)支援法は、自滅(じめつ)支援法と悪口されるほど、障害者のことを軽視した欠陥法律です。したがって、公明党も障害者団体と幾度も協議を重ね与党内で調整し、昨年、緩和支援するための特別対策を施行しました。それでも十分ではないため与党でプロジェクトチームを作り、平成21年の自立支援法改正に向けて内容を改める作業を行っています。
今日、伺ってきた内容を、与党プロジェクトメンバーの公明党国会議員に伝えていきながら、福井市としても支援できる内容を具体的に考え、誰もが安心して生きていくことができる福祉政策を実現していきます。