女性議員ネットワーク会議16名で 川崎市議会議長へ提言書を提出
川崎市議会
女性議員ネットワーク会議メンバー16名にて
「川崎市議会における各種委員会等のオンライン出席(育児・介護等の事由)への早急な対応を求める提言」と
「議員休憩室・休養場所設置についてのお願い」
を市議会 議長、副議長に提出しました。
議長から「全ての会派、無所属の女性議員16名全ての皆様が、女性に特化した課題だけでなく、男女を問わず全ての議員が活動し易くするために議論を重ね提言提出をされた事を重く受け止めて対応していく」旨の回答をいただきました。
◉川崎市議会における各種委員会等のオンライン出席への早急な対応を求める 提 言
女性議員ネットワーク会議では、富士通株式会社の視察や大阪府議会との勉強会を通じ、会議等へのオンライン出席に対する柔軟な対応の必要性について、その知見を深めてきました。女性のみならず、誰もが働きやすい環境を整える事は、BCP対応の観点や、多様な人材確保においても重要と考えます。我々議員は市民から付託を受け、市民の代表として議論を交わし、結論を出すことに責務を追っていることから、あらゆる手段を講じ、その職責を果たすことは当然の権利であり、義務でもあります。そのためにも「登庁しなければ議論ができない」という固定概念から「登庁することができなくても議論に参加できる」という意識改革及び、法整備等を図る必要があります。
この意識改革は、コロナ禍で広く社会に浸透し、民間企業のみならず、一部の議会においても導入が始まっています。また、本市職員の働き方改革においても、「女性の働きやすい環境整備」は最重要課題ながら、真の改革には到っていないことから、まずは本市議会がロールモデルとなり、各種委員会等、オンラインによる出席に関する運用等、時代に即した見直しと適用範囲の拡大について検討をいただきたく、以下、提言を行うものです。
1. 育児・介護等事由に関わらず、柔軟にオンラインによる出席を可能とする
地方自治法の一部を改正する法律が令和6年4月に施行され、育児・介護等を事由に、オンラインによる出席が認められています。川崎市議会においても育児・介護・その他やむを得ない事由により登庁できない場合等、委員長の判断でオンラインによる出席が認められる様、柔軟な運用を求めます。
2. 議会運営委員会・団長会議・各種PT等のオンラインによる出席を可能とする
議会には様々な会議体がありますが、その全てにおいても育児・介護・その他やむを得ない事由により登庁できない場合等、オンラインによる出席を可能とすることを求めます。
3.BCP(事業継続計画)に対応するため、各常任委員会等で年1回以上オンライン会議を実施すること
本市では、令和元年東日本台風で甚大な被害に見舞われ、議会と行政が連携し、情報共有等図る必要性を経験しました。さらに、コロナ禍においては、自宅療養等、活動に制限が設けられました。こうした緊急時対応が求められた際に備え、各常任委員会等において、議会局職員の訓練も兼ね「災害時対応訓練」と位置づけ、年1回以上、オンライン会議の実施を求めます。
以上
女性議員ネットワーク会議メンバー
会長:山田瑛理/副会長:井口まみ/事務局長:木庭理香子/事務局次長:河野ゆかり
会計幹事:仁平克枝/吉沢章子/鈴木朋子/後藤真左美/小堀祥子/高橋美里/工藤礼子 枝川 舞/齋藤 温/高戸友子/那須野純花/三浦恵美
その他、寄せられた意見
◎「一般質問」のオンラインによる参加を可能とすることについて
◎委員会等視察(座学)のオンラインによる出席を可能とすることについて
◎国に対し、本会議もオンラインによる参加を可能とする要望をすることについて
◎積極的な自治体判断により、オンライン出席の一層の充実を図ることについて
◉ 議員休憩室・休養場所設置についてのお願い
女性議員ネットワーク会議では、女性のみならず誰もが働きやすい環境を整えることについて意見を交わしています。その議論の中で、『議員の働きやすい環境づくり』として「議員休憩室」の必要性が議題にあがりました。特に女性議員は、生理痛等女性特有の事情により体調に不調を感じても控室内において横になって休むことができず、さらにそのことを訴えることは難しい環境におかれていました。昨今では、職業の別なく、そうした課題の改善について、社会的に着目されています。
埼玉県議会では、2020年に議員向け子育てスペースを設置し、更に2022年には、女性議員専用の休憩室を整備し体調が優れない時などに気兼ねなく利用できる環境を整備している旨の報道がありました。地方議会の議員は、地方公務員法上、特別職の地方公務員に分類されていますが、その他に議員の身分の位置づけについて明確な規定はありません。従って、労働安全衛生法が市議会議員に対して直接適用されるとは限りませんが、「職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的」とされている同法第一条の考え方は、地方議会においても尊重されるべきと考えます。
以上の観点から、現状空き部屋となっている無所属部屋等を活用し、「議員用の休憩室の設置」を求めます。
女性議員ネットワーク会議メンバー 一同
会長:山田瑛理/副会長:井口まみ/事務局長:木庭理香子/事務局次長:河野ゆかり
会計幹事:仁平克枝/吉沢章子/鈴木朋子/後藤真左美/小堀祥子/高橋美里
工藤礼子/枝川 舞/齋藤 温/高戸友子/那須野純花/三浦恵美