高齢ドライバーの事故が相次いだことを受けて、一昨年3月、道路交通法が改正され、75歳以上のドライバーが運転免許を更新する際、これまでは自動車教習所で同じ日に受けられた認知機能の検査と運転の講習を別の日に受けることになりました。
検査結果は▽認知症のおそれ、▽認知機能低下のおそれ、▽認知機能低下のおそれなしの3段階で通知され、その後、改めて講習を申し込みます。
埼玉県内の認知機能検査は、免許センター、10カ所の警察署、23の市町村施設、8の教習所で行われています。
【検査は完全予約制です。直接施設へ行っても、認知機能検査は受けられません。運転免許センターへ電話していただき、ご予約をお願いします。高齢者講習相談窓口 電話:0570-02-5489(ナビダイヤル)月曜日から金曜日(年末年始及び土・日・祝日を除く)の午前9時から午後4時まで】
私は今年の町会新年会の席上、川口市内ではこの認知機能検査を行っている会場が無いとの話を受け、県に要望。その後6月から月1回、2カ所の会場(戸塚環境センター、朝日環境センター)で検査が始まりました。さらに9月からは、川口市西スポーツセンター、鳩ヶ谷駅駅市民センターで実施されます。
認知機能検査の課題は、予約が取りづらいこと。全国では、高齢者ドライバーが認知症検査と高齢者講習の予約がとれず、運転免許証が失効した例がありました。埼玉県は、こうした事例をなくすために、現在の電話予約をやめ、新年度から県警が予約日時と会場をお知らせするシステムを開発し、来年4月からの運用をめざします。全国で実施済みは、滋賀県と新潟県の2県だけ。新年度予算案にシステム開発費を計上したのは埼玉県と群馬県だけです。
人口減少が進む我が国において高齢ドライバーの数はこれからさらに増えていきます。このことを踏まえ、必要な予算を投じ、県民のための交通政策を進めていかなければなりません。