「森田実 世界研究室通信 122」
小池百合子知事にもの申す【PART Ⅰ】
東京都知事と「希望の党」代表の二足の草鞋は、政治のモラルに反する愚行であり、東京都民への裏切りです。どちから一つを選びなさい。
「巧言令色鮮し仁」(孔子)
小池百合子知事の希望の党結成と代表就任は、東京都民への裏切り行為だと思います。こんなことは、とうてい許されることではありません。
東京都知事という職務は片手間でできることではありません。東京都には多くの解決すべき課題があります。その上、2020年東京オリンピック・パラリンピックは重い課題です。日本政府とともに東京都政の責任は非常に重いのです。とりわけ小池知事の責任は重大です。小池知事は東京都政に全力で取り組まなければなりません。
しかるに、小池知事は全国政党を結成し、自ら党首に就任し、政権を担おうとしているのです。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。小池知事はどちらかを選ぶべきです。
小池知事の今回の行動をみて、私の知人は「小池百合子氏にとっては、東京都政は政治権力への踏み台にすぎないのだね。1,300万人の東京都民への愛情が感じられない。東京都民をバカにするな!と言いたい」と語っていますが、同じ考えの人は少なくないと思います。
小池知事は盟友であるはずの都議会公明党を裏切りました。この裏切りは簡単に許されるような軽い話ではありません。小池知事はこの公明党への裏切りを取り繕うために、「総選挙後の国会で公明党山口代表を総理に推す」と語りましたが、この発言は公明党への無神経な侮辱と受け止められています。
都議会公明党が、今後、小池知事に対してどのような態度をとるか、今のところ判断する材料はありませんが、もしも小池与党から離脱することになれば、小池都政は困難に直面します。「都民ファースト」一党では都政は動かないからです。
小池知事は、大阪維新と同じことをしていると言っていますが、大阪と東京とは違います。東京には2020年東京オリンピック・パラリンピックという大課題があります。最大の違いは、東京都民の小池知事への意識と橋下徹氏への大阪府民の意識との質的違いです。大阪府民には首都・東京への強い対抗心があるのです。しかし、東京都民にはこのような対抗心はありません。
小池知事は都政に真面目に真摯に専念すべきです。中央政界での権力抗争に専念したいのであれば、東京都知事を辞職すべきです。
小池都知事は9月27日の結党大会において「日本をリセットする」と宣言しましたが、それなら東京都知事をやめてほしいと思います。繰り返しますが、東京都知事の職務は片手間でできることではありません。小池氏の政治的野心のために東京都政をもてあそぶのは慎むべきだと思います。