モバイルサイトQRコード
QRコード対応の携帯電話をお持ちの方は画像を読み込んでいただくことでモバイルサイトにアクセスできます。
Twitter
ブログパーツ
公明党広報
サイト管理者
川口市 萩原一寿
dtmp-a0509ka@diamond.broba.cc

b04077457374c0725423c60d2084a1e519ce41bb-thumb-autox924-2803北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏が13日、マレーシアのクアラルンプール空港で殺害された。マレーシア警察などによると、実行犯であるインドネシア人とベトナム人の女2人が、猛毒の神経剤VXを正男氏の顔に塗り、15~20分後、搬送中の救急車内で死亡したという。

 

他に、マレーシア警察は、北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者を逮捕し、リ・ジウ容疑者を手配した。在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官と高麗航空職員を重要参考人として、大使館側に協力を求めている。また、犯行に関与した北朝鮮国籍の4容疑者はすでに帰国しており、マレーシアは北朝鮮に対して身柄の引き渡しを要求している。4容疑者のアジトであるマンションを捜索し、押収した物品の化学検査を始めている。VXは、マレーシアなど192カ国が締約する化学兵器禁止条約で製造・保有が禁止され入手困難であるが、北朝鮮はこの条約に入っていない。

 

正男氏は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男で、脱北者団体が亡命政権樹立を要請していた背景もある。こうした、北朝鮮国籍8人の組織的な関与と、在マレーシア北朝鮮大使の強硬な検視反対などを考慮すると、国家ぐるみの犯罪の疑いが濃い。1月の弾道ミサイル発射と合わせると、北朝鮮の国際的孤立は深まるばかりだ。

 

こうした北朝鮮の暴挙に対し、米国では「テロ支援国家」再指定の動きが出ている。27日には、中国の楊潔篪国務委員が訪米し、北朝鮮問題を含む米中両国の関心事項について意見交換をする。同じタイミングで、北朝鮮問題に関する日米韓の首席代表会合も開催される。日本からは、谷内正太郎国家安全保障局長も訪米し、トランプ政権で新たに任命された国家安全保障問題担当のH・R・マクマスター大統領補佐官と会談する。

 

この際、北朝鮮に対する圧力を強め、外交的解決を図る連携が欠かせない。合わせて、日本人拉致問題解決の道を探る好機でもある。来月、結成20周年を迎える拉致被害者家族会の思いに応える努力を期待したい。

豊洲問題 石原氏3・20証人喚問に注目

このところ、東京都政から目が離せない。都議会は22日、豊洲市場移転決定の経緯について調査するため、百条委員会の設置を決めた。正当な理由がなければ出席や証言を拒否できないし、偽証は処罰される。

 

小池百合子知事は「議会が証人から聞き出すところを見守りたい」と述べた。百条委員会の理事会は27日、石原慎太郎元知事の証人喚問を3月20日に実施することで合意した。石原氏は3月3日に記者会見するとし、証人喚問にも応じる構えだ。今年夏の都議選をにらんで、調査の行方が注目される。(公明党代表)

【2017年3月1日(28日発行)付 夕刊フジ掲載】

コメントは受付けていません。