モバイルサイトQRコード
QRコード対応の携帯電話をお持ちの方は画像を読み込んでいただくことでモバイルサイトにアクセスできます。
Twitter
ブログパーツ
公明党広報
サイト管理者
川口市 萩原一寿
dtmp-a0509ka@diamond.broba.cc

image私が頻繁に利用する鉄道路線は、主に二つ。それは、川口市内を走る埼玉高速鉄道と京浜東北線です。この二つの路線は運賃や地下鉄であるか無いかなどの違いがありますが、決定的な違いがあります。それは、事故による遅延があるか無いかです。

 

埼玉高速鉄道を利用して、そのような遅延を経験したことはありません。しかし事故による遅延が頻繁ある京浜東北線を乗る時は、遅延を想定して乗車しています。昨年、国交省の交通政策審議会で遅延発生回数の多い路線ランキングが発表になりました。下記、朝ラッシュ時の1週間あたりの遅延日数(10分間以上の遅延)によるランキングです。

1 埼京・川越線(大崎~武蔵高萩) 3.0日
2 横須賀・総武快速線(大船~稲毛) 2.9日
3 東海道線(東京~湯河原) 2.8日
4 宇都宮・高崎線(上野~那須塩原・神保原) 2.5日
5 中央快速・中央本線(東京~甲府) 2.2日
6 中央・総武線各停(三鷹~千葉) 2.0日
7 山手線 1.8日
8 京浜東北・根岸線 1.7日
9 メトロ有楽町線 1.7日
10 メトロ半蔵門線 1.7日

 

残念なことにランキングでは、1位、4位、7位と埼玉県内を通る路線が入っています。遅延発生回数の多い路線の特徴としてあげられるのは、ホームドアが設置されていないということです。さらに人身事故が少ないのが地下鉄。民間の調査によれば、その理由は2つあり「1つは踏切がなく、駅と駅の間に立ち入るのが難しいこと。もう1つはホームドアの設置が進んでいることです。設置効果は高く、2014年にホームドアの設置が進んだ山手線は、人身事故の件数が2013年は23件でトップ10に入っていたが、2014年は11件と半減した」そうです。
ところで先日、埼玉県内のJR線で初めてとなるホームドアの設置をさいたま新都心駅と浦和駅で計画しているとの報道がありました。

 

ホームドアについては、県議会でも多くの議論がありましたし、公明党としても強力に推進してきました。本日の公明新聞「主張」にこの事について掲載されていますので以下、転載します。

 

千葉県柏市で先月、女性が駅のホームから転落して電車にはねられ、死亡する事故があった。同様の事故が後を絶たない中、国土交通省は転落事故を防ぐため、各鉄道事業者と連携してホームドアの設置を進めている。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに全国約9500駅のうち主要800駅への設置を終える予定だ。痛ましい事故を未然に防ぐため、ホームドアの普及を急ぎたい。

ただ、ホームドアの設置拡大には課題もある。

例えば、鉄道各社の相互乗り入れが増えたことにより、乗降扉の位置や数が異なる車両への対応が迫られている。このため、大手機械メーカーが、既にさまざまなタイプの車両に対応できる新型ホームドアを開発し、今秋から首都圏の私鉄で実証実験が行われるという。

また、一駅当たり数億から十数億円という設置費用についても、低コスト化が進んでいる。こうした民間の取り組みにも期待したい。

ホームからの転落事故というと、従来は酔っ払った人や障がい者、高齢者などに多いとされてきた。しかし最近では、歩きながらスマートフォン(スマホ)の画面を見る「歩きスマホ」が原因でホームから転落する事故が増え、ゲームの操作に夢中になった子どもが列車と接触する事故も発生している。国交省によると、14年度は「歩きスマホ」やゲームなどが引き金となった列車との接触事故が227件発生し、うち34人が亡くなっている。消防や各鉄道会社が「歩きスマホ」への注意喚起を積極的に行っているにもかかわらずである。

「歩きスマホ」中の視野は、通常の約20分の1まで狭まってしまうといわれる。「歩きスマホ」は自分が被害者となるだけでなく、自分とぶつかった相手が転落するケースもある。注意喚起をスローガンにとどめず、厳に慎まなければならない。

ホームからの転落防止対策としてホームドアの設置を進めることはもちろん必要だが、併せて、駅を利用する一人一人が最低限のマナーを守ることも、駅の安全性を確保する上で欠かせないことを、改めて強調しておきたい。

コメントは受付けていません。