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川口市 萩原一寿
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00218昨年、印象に残ったテレビドラマに「下町ロケット」があります。宇宙科学開発機構の研究員だった主人公が、死んだ父の経営していた会社の社長となり、社員たちと共に奮闘する姿を描いたものです。ロケットエンジンのキーパーツの開発に賭けるつくだ製作所社員が一つ一つの困難を乗り越える姿に感動を覚えました。ところで我が国の宇宙への研究、開発について本日付の公明新聞「主張」に掲載されていますので以下、転載します。

 

ブラックホールの成り立ちなど、宇宙の謎の解明が飛躍的に進むかもしれない。日本の新しいX線天文衛星「ひとみ」を搭載したH2Aロケット30号機が17日、打ち上げられ、「ひとみ」は計画通りの軌道に投入された。昨年運用を終えた「すざく」の後継衛星で、これから約3カ月かけて機器の調整を行い、運用がスタートする。

 

日本が米航空宇宙局(NASA)などと協力して開発した「ひとみ」は世界最高水準の性能を誇る。観測の感度は「すざく」と比べ最大100倍も優れ、地球から80億光年も離れた天体が放出するX線を捉えることができる。銀河の中心にあるブラックホールなどの観測を進め、未解明の物理現象や宇宙の進化の過程を探る。

 

宇宙でのX線観測は日本の“お家芸”とも言われ、これまでも数多くの成果を挙げてきた。最新鋭の性能を大いに発揮し、世界の研究をリードしてもらいたい。H2Aロケットの打ち上げは、今回で24回連続の成功となった。成功率は96.7%に達し、日本のロケット技術の信頼性を一段と高めた。

 
「重力波」の研究でも期待が膨らむ。米国の研究チームが、アインシュタインが100年前に存在を予言した重力波の直接観測に成功したと発表したが、日本も負けていない。米チームが「私たちの望遠鏡にはない能力も持っている」と期待を寄せる日本の重力波望遠鏡「かぐら」が、来月から試験観測を始める予定だ。

 

岐阜県飛騨市の旧神岡鉱山に建設されている「かぐら」は、観測の妨げとなる地面の振動が小さい地下にあるのが特徴だ。重力波の初観測では先を越されたが、重力波の発信源を特定するには、少なくとも世界の3カ所以上で同時に観測する必要がある。その観測ネットワークの一つとしての日本の役割は大きい。

 

重力波の観測と「ひとみ」による観測との連携で、宇宙の神秘に迫る研究がさらに加速する可能性もある。日本の技術力を生かし、謎の解明を進めてほしい。宇宙分野の研究は、成果が出るまでに多くの時間と費用がかかる。新たな発見に日本が貢献できるよう、政府は継続的に支援していくべきだ。

 

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