本日午前中は「(株)さがみはら産業創造センター」の調査に伺いました。同センターは、相模原市や民間企業などの出資による総合的なインキューベーション活動を通じて地域発展に貢献しています。インキュベーション活動とは。事業を志す人に、事業開始から成長に向けて種々の支援を行うことです。その事業内容は、経営支援、連携・研究開発、人材育成、販路開拓および投資の支援まで行っています。通常、このような施設は財団法人であったり、自治体が直接、運営することが多いのですが、同センターは株式会社として自立した経営を行っています。その理由は、約120あるオフィスの入居費用による収入で自主財源を確保しているからです。入居率が常に90パーセントを超えています。研究開発のために入居している企業が多く、中にはセンターの支援に関わっている社もあるそうです。同センターがある相模原市は、製造業が多く集積する「ものづくりの街」です。そこを意識した支援をしています。私の地元である川口市も「ものづくりの街」ですが、相模原市と違うのは、中小企業、特に小規模の企業が多い点です。今回、産業ロボットを拝見しました。この導入について大企業では進んできているが、中小企業ではロットが少なくなるため、まだ十分ではないとの話がありました。自治体などが関わって産業支援を行っている施設は多くあります。その支援について補助金や融資など資金面も大切ですが、時代が刻々と変化する中で「どのような支援が喜ばれるのか?」という視点に立っていくべきです。一歩先を見ていく支援。それには、民間のノウハウを積極的に入れていくことです。今回の視察では、そのことを強く感じた次第です。同センターには、国内はもとより海外からも多く方が視察に来られているそうです。