Archive for 2012年 8月
31日比企郡嵐山町菅谷にある国指定史跡「菅谷館跡」を同僚の桐野議員と一緒に視察してきました。
この史跡は「埼玉県立嵐山史跡の博物館」に隣接する場所に位置しており、その面積はおよそ13万m²あり、昭和48年に国の史跡に指定をされたものです。
平成20年3月には、「比企城館跡群 菅谷館跡」と名称変更されました。この館跡は、鎌倉時代に武蔵野国畠山重忠公の館跡と伝えられています。本廓を取り囲むように二の郭、三の郭、西の郭、南廓が配置されており。各郭には深い空堀と高い土塁で囲まれ、敵が容易に攻められないようになっています。
今回この広大な敷地を視察させていただき、歴史の古さでは大変貴重さ史跡と実感しました。さらに、史跡と博物館が隣接しており、史跡は無料、博物館は入館料が大人100円(入場しました)とさすが県の施設との実感でありました。
8月31日比企郡小川町小川1220にある埼玉伝統工芸会館(財団法人 埼玉伝統工芸協会)を同僚の桐野議員と共に視察してきました・
当日は川越市でお店を開いている方が、8月28日から9月9日の期間で特別展示を行っている川越市の「金彩工房ちゃこ」の展示がありましたので最初に見学しました。
この工房の展示は、和服の生地金彩で絵を浮き出す技法によって、小物や飾り物を作り出し製品として販売もされています。川越の店でも何度か作品を見学しましたが、特殊な技術での作品でとても興味を引いたものでした。
また、会場内では、小川和紙を利用した国指定の無形文化財の凧の展示や、和紙の体験コーナー、常設展示コーナーには埼玉県内の伝統工芸である岩槻のひな人形、春日部の桐たんす、鴻巣のひな人形などのほか、熊谷、本庄、飯能、越谷、行田、草加、秩父市などの伝統的な手工芸品が20産地30品目の展示がされていました。川越市の展示を探しましたが見当たりませんでした。
体験コーナーでは東京学芸大学の生徒がグループで和紙作りを体験しており、保育園の生徒も見学したりして、手作りの伝統工芸品の素晴らしさを体験しておりました。館内では通常展示品に触れることはできない場合が多いのですが、この工芸館の中では作品に触れることを多くの作品で認めていることも感動しました。ただ見るだけでなく、出来上がった作品に触れることでさらに興味を沸かせる工夫がされておりました。
同会館の敷地内には、「道の駅 おがわ」も併設されており、また、食事のできる「麺工房かたくり」では食事や地元産の食材の購入もできます。さらに、工芸の里物産館では、小川の和紙を利用した各種の製品のほか、県内の伝統的手工芸品の販売もあり、また地酒や特産品の販売もされていました。
視察後の感想として、川越市の伝統工芸品の展示が無いことに失望感を受けました。川越市にもいくつも伝統的な手工芸品は有った筈ではないかと考えさせられました。このような会場で作品を見ると、会場的にも関心を持った方が訪れるため、その評価や知名度の普及には絶好の機会であるにもかかわらず、参加していないことについて、改めて調査をしたい衝動に駆られました。
このような伝統的な手工芸品については、展示と体験と販売がセットでできると見学者も参加者になり、その作品に対して興味を引き、その体験が記憶に残り、更なる宣伝効果と普及活動に役立ち、参加者はその興味からリピーターにも成長するものと考えるものです。川越市にも川越市の一時代に活躍した「旧川越織物市場」が現在その再生活用の対象として、今後の整備計画の対象になっております。私個人としては、伝統的な文化の発信場所として活用するには最適な遺産だと感じています。今回私が受けたような伝承の場として活用できたら、織物市場の財産も生きてくるようにも感じられました。
30日矢倉克夫氏との企業訪問の際に、1社の道路の向かい側にある空き家住宅を発見しました。大変痛みも激しく居住しなくなって相当の期間空き家状態になっているものと一目でわかる状況でした。
会社訪問の際に専務にこの住宅について確認をしたところ、所有者は県内在住(県南地域)で売却などの話も出たようですが、売却する意思は無いような状況だそうです。昨年の震災の際に納屋部分が倒壊して隣接者で片付けもおこなったそうです。また、不審者が室内を物色したり、動物が棲家にしているとの話もありました。
この空き家対策問題については、私自身平成22年3月議会で「空き家住宅の防犯対策」、平成23年6月議会で「空き家住宅の諸問題」で、空き家問題に対する市の姿勢と空き家対策についての条例の制定を求めてきました。また、平成24年3月にも市の取り組みについて確認をさせていただきましたが、その進展は見えない状態でした。
この問題に対しては、私が最初に議会で取り上げた以降に、埼玉県内では所沢市をはじめ埼玉県内でも徐々に条例化が進んできました。私自身、市の考えとは別に今年7月までに独自の条例素案と施行規則案を作成いたしました。その独自案には、行政代執行の条文や対処が経済的に厳しい場合に一部補助を行う対策を盛り込んだものとして、研究させていただきました。
昨日29日の埼玉新聞を見たところ、蕨市が「空き家条例制定」の議案を12月議会に提案する記事が出ておりました。条例の内容的には、私の私案と同じ「行政代執行」を盛り込んだものとなるようで、この「行政代執行」を盛り込んだ空き家対策条例は埼玉県内では「初」となるようです。他市での取り組みが非常に速い状況の中で、空き家問題はどの自治体においても問題化してきているものと深く自覚するものです。
28日は午前中に市役所での作業事務を実施、総務財政常任委員会委員長二年目後半の委員会運営の為の打ち合わせを事務局職員と実施。
午後から市内の企業訪問を6社実施、議会ニュースなどを題材に現在の政局の流れや今後の国政の在り方などの意見をうかがう。政治に対しては3年前のような民主党に一度政権を持たせろ、というような発言をする方は皆無。政権を与えたい政党が見当たらないのかも、または、信頼して政権を持たせた民主党に裏切られた反動か?いずれにしても間もなく新たな政権を模索する総選挙は近い。更なる訪問活動で大衆の声を吸い上げる地方議員の責務を実感。
夜は坂戸市で総支部議員会に参加。今後の各議会での活動と時局講演会の開催、企業訪問などの活動の確認。さらに公明新聞の拡大に向けた川越市の有権者比1%購読の達成報告と今後10月の東松山支部、11月の坂戸支部の1%の戦いの抱負など、秋の陣の目標などが確認されました。
8月26日川越市の近代建造物の保存対象に選定されている連雀町の「鶴川座」を活用したイベント「カワゴエイドバタユニオン」が午後12時から夜9時までの時間帯で開催されました。
当日は12時半ころに現地に行き、会場の雰囲気を見学させていただきました。会場は≪川越の個性的なショップとアーティストがイドバタに集う!!そこから生まれるお祭り騒ぎ!!≫とのキャッチフレーズで入り口前後に飲食のショップや雑貨のお店が出店、中のステージではアーティストによる演奏と若者が元気に交流をかねて集っておりました。
鶴川座自体が川越の近代歴史を象徴する建物であり、その歴史の重みをもつ建物の中で、若者が集い歓談し、入れ替わりの演奏などのイベントを見学する催しは、観光名所を見学するだけでなく参加型で長時間の滞在型の催しとして大変好ましい趣向だと感じたものです。今回は私が見た限りでは若者中心の内容のようにも感じましたが、年齢層の幅も内容により変えられるのではないかとも感じられ、また、イベント内容によっては夜間の開催も可能であるとも感じました。
7月から開催されて昨日でいったんは終了した「妖怪ナイトツアー」も川越の魅力を時間をかけて回り、歴史なども学びながらのイベントで、このような先ずは土日を活用したイベントの開催で、川越の魅力を滞在させて味わっていただく催しを継続して開催で切れば、夜間にも人を呼べる川越に徐々に変貌していくのではないかとも感じています。これからも川越市民の力で川越を更に発信できたらと願っております。
鶴川座でも飲み物と食べ物を購入しましたが(ビールやワインも販売していました)、近くでは川越のB級グルメの「太麺焼きそば」の店もあったので、昼食として食べました。