Archive for 2009年 2月
「川越市地域包括支援センター小仙波」と「川越市地域支援センターケアハイツ」の主催、在宅介護支援センター川越キングス・ガーデンほか3つの在宅介護支援センター(ぽぷらの樹、よしの、フクト21)の協力で開催された『音楽で楽しく認知症予防』は、始めに「音楽で脳の機能向上」と題して東邦音楽大学音楽療法研究員による講演が行なわれ、そのあと演奏会が開催され、桜コーラス、川越少年少女合唱団、並木寿老会、城西川越中学・高等学校の和太鼓「欅」の演奏が行なわれました。
講演会では、認知症の定義から始まり、病気ではなく症候群の扱いで脳の器質的な障害(一度発達した脳に障害が現れる症状)で、現時点では誰でもが発症する可能性を持ってはいるものの、治療法はまだ見つかっていない。しかし、脳の機能を高めておくことで、障害の発症を遅らせることはできるようになってきているとの、話がありました。
また、認知症の症状として現れる、(1)、注意力 (2)、言語流暢性 (3)、思考力 (4)、エピソード記憶 (5)、視空間認知 の障害に対して、音楽療法での取り組みを行なっている東京都昭島市の取り組みなどを紹介し、認知症予防プログラムの報告で、そのアプローチ(5つ)に対して目的意識を持って取り組むことで効果が生まれる、との報告もありました。
そして、認知症予防として、脳の機能を使うことも大事であるが、精神面での「前向きな気持ち」「意欲」を持って取り組む姿勢、人と話をすること、趣味を持つこと等社会とのつながりを持ち続けることが大事である。また、歌いたい歌があること、聞きたい歌のリクエストがあること、人前で歌うことも大事である、と音楽のある生活の必要性も訴えていました。
川越市では平成17年度から市内の主な公共施設に自動対外式除細動器(AED)が設置されてきましたが(現在132箇所に設置済み)、その使用方法についても職員並びに市議会議員にも講習会を開催して学ぶ機会を設けております。今年度も12日と13日に分けて市議会議員対象に講習会が開催され、13日の午前の部を受講しました。
講習会では、DVDによる実際の現場での活用状況や心肺蘇生法について学び、その後に心肺蘇生法の人体模型での説明と実施訓練を全員が現場に立ち会った想定で実施しました。引き続いてAEDの使用説明と実際の取り扱いも全員が実施、胸骨圧迫に引き続きAEDの使用と現場での一連の流れを体験しました。最後に、気道異物除去法の講習を受けて半日の講習会が終了しました。
AED使用に入る前の初期発見時の対応と、周囲の人への的確な指示、そして気道の確保、呼吸の確認(10秒)、人工呼吸(約1秒間を2回)、胸骨圧迫(30回)と一連の処置を行い、AEDが到着するまで人工呼吸と胸骨圧迫を繰り返す作業はかなりの体力が必要なことも体験しました。しかしながら救命率の向上が期待できるAEDの使用も慣れないとなかなく、使用を敬遠する人もいるとの声も聞きます。使用方法については自治会での講習会の場や行政が実施するイベント会場でも体験コーナーが用意されています。多くの市民がその使用方法を体験し、いざというときに進んで使用できるようになっていただきたいと期待をいたします。(添付写真は埼玉県の広報チラシを抜粋掲載しました)
川越市と社会福祉法人川越市福祉協議会の主催で開催された地域福祉講演会が川越西文化会館(メルト)で12日午後1時30分から行なわれました。
当日は、住民流福祉総合研究所所長木原孝久氏の「住民パワーで助け合い起こし」と題して90分の講演がありました。木原先生は厚生労働省「これからの地域福祉のあり方に関する研究会」の委員でもあります。
引き続いて、事例発表として、『民生委員発 災害時一人も見逃さない運動』について川越市民生委員児童委員協議会会長より発表が行なわれ、さらに、「自主防災組織並びに要援護者支援組織の構築」の取り組み方(霞ヶ関北地区社会福祉協議会会長)、要援護者支援組織「かほく福祉見守りネット」の構築(霞ヶ関北自治会副会長)について発表がなされ、地域での積極的な取り組みの報告が行なわれました。