平成26年7月30日(水)から、8月1日(金)にかけて、北海道の江別市、苫小牧市、石狩市へ議会運営委員会として、行政視察をさせて頂き、議会運営委員会の委員長として参加して参りました。
 今回の視察は、議会運営委員会の正副委員長を含め10名の委員、そして正副議長、議会事務局の局長を含め3名の職員、総勢15名で視察をさせて頂きました。
 視察項目は、議会改革、議会運営、議会基本条例などでしたが、内容としては概ね、下記の通りです。
 1) 江別市議会の視察項目(議会運営・議会基本条例)
江別市では、平成25年4月1日より『議会基本条例』を施行しておりましたが、施行に至るまでの間では、平成23年8月から、平成24年11月までの間に、17回に渡り、議会運営や議会基本条例に関して協議を行い検討して来たそうであります。
 説明の後の質疑のやり取りの中で、議会基本条例の策定の切っ掛けに成ったのは、執行部に於いて策定した『自治基本条例』の中に『議会』に係わる事が組み込まれていた事により、議会として『議会基本条例を策定してはどうか』との提案が成された様でした。
 しかしながら、初めは雲をつかむ様な所から始まり、基本的に『川越市議会と同じ様に全会派一致の原則』の上で、条例の中身も毎回、会派に持ち帰りながら、一致点を探しながらの状況で有った様でした。
 条例を策定して、一番変わった事は、議員の意識で、『条例を作る事が目的では無く、何をするのかが大事』との考え方の中、自分達に合わせて、高望みせず(背伸びをしないで)条例の中身を作った様で有りました。
 条例を作成した後には、なかなか議会報告会の様な事は出来ずに今日まで来ている様で、やっと、本年の11月14日に『市民と議会の集い』を初めて行う予定でした。
 議会報告会が、なかなか出来なかった背景には、各議員の考え方が様々で、『議会報告会なのか、意見交換会なのか、出前講座なのか』との名称1つも中々決まらずに来てしまったとの本音の話も聞く事が出来ました。
 議会運営の面では、特色の1つに、『会議録作成音声認識システム』を導入しておりましたが、その導入の効果を教えて頂きましたが、実際の所、ゆっくり・はっきりと話をされている場合は良いが、少し話し方が速くなったり、はっきりしないと、読み取ることが出来ず、元々、本会議の会議録は、事務局で作成して来ている様で、かえって手直しが大変で有るとの本音の話も聞く事が出来ました。(なお、委員会の会議録に関しては、元々、委託にて作成をしているとの事で有りました)
2) 苫小牧市議会の視察項目(議会運営・議会改革)
苫小牧市議会では、一般質問など、一問一答方式を採用しており、説明後の質疑の中で、一問一答方式に変わった背景について、聞かせて頂きましたが、平成19年の選挙で、新人議員が9名誕生し、新人の議員からの提案で協議が行われ、議会改革等推進委員会が設置され検討し、その検討結果が議会運営委員会に報告され、決定されたとの事で有りました。
 その際、川越市と同じ様に全会派一致で物事を決めて来ている様でしたが、会派間の調整と言うより、ベテラン議員と新人議員との世代間の調整の方が大変で有ったとの本音の話を聞かせて頂きました。
 また、苫小牧市議会では、『議会基本条例』については、議会改革等推進委員会を毎議会で開催している物の、まだ、提案もされていないとの事で有り、議会報告会等については、議案に対する賛成、反対の会派も有る中で、反対している会派などからは『議案に反対しているのに、何故、報告しなければいけないのか』などの意見も出て来て、『会派で立場が違う』等の考え方から、現在では、議会としてではなく、6会派中、4会派が、会派として『議会報告会』を行っているとの事で有りました。
 また苫小牧市議会では、『議会だより』は、現在8号で、最近まで『議会だより』の作成はして来なかったとの事で有りましたが、その背景は、インターネット中継をかなり早くから取り入れており、議会だよりよりも、インターネット中継に力を入れて来た事が有る様で有りました。
 また、議会運営の特徴としては、苫小牧市議会では、6月議会の最中に、9月議会の日程を、正副議長、そして議会運営委員会の正副委員長で協議して日程を作成し、閉会時には、9月議会の開会日をホームページにアップしているとの事でした。
 また、江別市議会と同じ様に『会議録作成音声認識システム』を導入しておりましたが、現状としては、江別市と同じ状況で有りました。
3) 石狩市議会の視察項目(議会運営・議会改革)
石狩市議会でも、議会運営に関しては、川越市と同じ様に『全会派一致』する事を進めて来ている様で有りましたが、対面方式、一問一答方式を採用して行っておりました。
 現在は、質問席から議員が質問する関係で、傍聴席などからは議員の後ろ姿しか見えない事から、今後、議場の前後にモニターを設置して、質問する議員の姿も見える様に検討しているとの事で有りました。
 一般質問に於いては、登壇する議員の人数は、平均して9名と少なく、通告順では無く、会派順で、毎議会、会派の順番を順送りしているとの事で有りました。
 説明後の質疑を通して、現在、『議会基本条例』も検討しており、策定する事が全会派一致しているとの事で有りましたが、その背景には『日経グローカル』等の議会の見える度が低い位置にあり、何とか改善をとの考えから、また、近隣市(栗山町、江別市、札幌市など)が策定して来ている事も大きな要因で有った様で有りました。
 ただ、議会報告会は従前(平成22年)から行っており、予算議会、決算議会に合わせ、5月(予算)と11月(決算)に行って来ていたようです。
 しかしながら、市民の方々の意見として、予算や決算の事では無く、『意見交換を中心に、大きな会場では無く、小さな会場で車座に成って』との要望から、現在では、自治会館等を利用して、1日4会場を2日間、議員は4班に分かれて、合計8会場で意見交換を行っている様でしたが、問題も多く、報告する内容的には、『新たに取り組む事や、市民にとって新たな負担に繋がる事について』報告し意見交換をしている様でしたが、会派によっては『我々は、その負担増に繋がる議案には、反対した』等の意見報告をする中で、『議会としての報告なのだから、我々は反対した!』等の報告はしないと決めたが、時として守られず、その場で、議員同士で言い合いになったりする事も有るとの、生の本音の内容も聞かせて頂きました。
 

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川越市 小ノ澤哲也
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