バックナンバー 2011年 5月

今朝の朝刊は驚いた。

三権の長である西岡武夫参院議長が、行政府の長である菅首相の退陣を求める長文の退陣勧告が掲載されていたからだ。

西岡氏は、震災発生以来の首相の対応について、「首相としての責務を放棄し続けてきた」と批判し、「必死さも、決意も、術もなく、今、お辞めにならなければ、原発事故がもたらす重大な課題も解決できない」と強調。 具体的な疑問点として、原発事故について正確な情報を国民に知らせていないと指摘したほか、仮設住宅建設やがれき処理の遅れ、すべて先送りの首相の政治手法などを挙げ、いずれも「政権の座に居続けようとする手法」と切り捨てている。

本来、同じ民主党の同志であり、共々に護りあうべきである立場の西岡武夫氏が参院議長の立場から、異例の首相退陣を突き付けたことは、あまりに大きな決意の表れであろう。

『私は、いま、己の長い政治経験と、管政権を誕生させた責任を感じ、断腸の思いです。』との西岡参院議長の言葉は極めて重い。身近な立場で見た管首相の実際の仕事ぶり、未曾有の国難ともいうべき災害に対する姿勢に対する絶望感がひしひしと伝わってくる。一般の報道からは察することができない、真実の訴えが三権の長から発せられたことの重みを首相は真摯に受け止めるべきである。

福島第一原発の1号機が津波被災後、メルトダウン始まっていたとの報道を受け、政府および東京電力はどこまで正確な情報を公開委しているのかとの不信感を深刻なレベルで国民に与えています。

わが葛飾区においても一部のネット情報で報告されている「葛飾や柏市で基準値を超過した放射線が蔓延している」との情報のもと、多数の問い合わせが私のもとに寄せられています。現状では都内の放射線量の測定は唯一、新宿区百人町の都健康安全研究センターが高度な定点測定を実施しており、この研究センターにおける測定値が発表されています。報道で常に新宿区の数値が発表されるのは百人町のセンターでしか測定をしていないからであり、この測定器は高価なうえ、システム開発やら分析方法の設定などが大変なようで葛飾区レベルの地方行政では導入に踏み込めないとの区側の反応があった。

しかしながら、正確な数値、データを区民に開示することは、たとえその数値結果が私たちの日常生活において安心できるものか、もしくは危機的なものであるかを含めて、信頼できる正しい数値を公表することはことのほか重要であり、区議会公明党の姿勢として区独自の測定を実施、測定データの公表をに区側に求めてきました。先日開催された危機管理対策特別委員会でも同僚議員が全会派の中で唯一、測定機の設置を訴えました。もちろん『測定条件も含めて、データの整合性がとれており、信頼するに足りる』条件に担保がとれる準備は必要と考えますが…。

このような中、本区において区独自の放射線量の定点測量を実施する旨、決定し、区民の皆様に情報公開することが決定しました。18日付で葛飾区のHPに公開されました。お時間があれば、ぜひご一読を…。以下、『葛飾区HP』から。
http://www.city.katsushika.lg.jp/index.html

葛飾区における今後の放射線量の測定について

更新日 平成23年5月18日
「葛飾区が区内の放射線量を測定し、その結果を公表してほしい」との区民の声が区に寄せられております。
葛飾区では、現在、空間放射線量(大気中の放射線の量)の測定の準備を進めており、その準備が整い次第、測定を実施し、その結果を公表してまいります。
区民の皆様におかれましては、冷静な対応をお願いいたします。
各機関では、放射線量の測定結果を日々更新しています。最新の情報は下記ホームページをご確認ください。

3.11東日本大震災後、初めての水防訓練。

江戸川河川敷、柴又地域にて消防署、消防団、地域ボランティアそして区職員による演習。

葛飾区は三つの大きな河川が流れるまち。

首都圏直下型地震や台風、津波など、あらゆる災害に対して、想定外を想定しながら国、都、地域が連携して取り組むべき課題。

公明党広報
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葛飾区 小山達也
tatsu8628@yahoo.co.jp