「不登校」という言葉の先へ
「不登校」という言葉に、どこかネガティブな響きを感じることはありませんか?
「学校に行けない」のではなく、「自分に合った学びの場を自ら選んでいる」。そんな前向きな捉え方がもっと広まれば、悩んでいるお子さんや親御さんの気持ちも少し楽になるのではないか——日頃からそう感じています。
先週末、豊田市で開催された「不登校児童生徒支援に関する講演会」に参加してきました。
質疑応答の際、登壇されていた大学教授にこんな質問をさせていただきました。
「『不登校』という表現ではなく、例えば『コレクティブ登校』のように、多様な場所で主体的に学んでいる状態を表すポジティブな言葉はないでしょうか?」
すると教授は深く頷き、「本当にその通りなんです。実は今、学会や研究者の間でもまさに大きな話題として議論されているんですよ」とお答えくださいました。
学びの多様化が進む今、学校だけが唯一の選択肢ではありません。フリースクールや地域の学び場など、自分に合った環境を選ぶことは決して「停滞」ではなく、子どもたちの「前向きな選択」です。
ですが、現場にはまだまだ課題があります。制度の壁や情報不足、そして「みんなと同じでなければいけない」という周囲の視線に、日々不安や孤立感を抱えている親御さんも少なくありません。
言葉の捉え方を変えていくこと。そして何より、どんな学びの形を選んでも子どもたちが安心して成長でき、親御さんが孤立しない環境を地域全体で整えていくこと。それが、行政や政策に携わる私たちの重要な責任だと改めて痛感しました。
今回の講演会でいただいた貴重な視点や現場の声を糧に、子どもたちの選択肢を広げ、ご家庭に寄り添う政策立案にしっかりと取り組んでまいります。
