全ぷれセミナー2015 in ながの『手づくりの居場所』に参加しました
8月8日~9日の1泊2日で長野県佐久市で開催された全国ぷれジョブ連絡協議会主催の「全ぷれセミナー2015 in ながの」会派の大越区議、とも区議とともに参加いたしました。
ぷれジョブとは、障がいのあるこどもたちが自分の生まれた地域でいきいきと暮らしていけるようにする取り組みで、具体的には小学校5年生から高校3年までの8年間にわたり、1週間に1時間、1企業6ヶ月間の職場体験と月1回の定例会を通し、こどもの可能性を引き出していくものです。
さまざまな体験を通し障がいをもったこどもたちが喜びを感じるとともに大きく成長していく姿は家族だけではなく、地域の方々にとっても感動を与えることとなります。
【内容】
8月8日(土)
- セミナー1 「ぷれジョブ、その あわい にあるもの」
講師:ぷれジョブ発案者の西幸代先生
西先生の「ぷれジョブによって街の風景が変わる」との言葉が印象に残りました。ぷれジョブに参加しているこどもをチャレンジドと言います。チャレンジドの成長によって、親のみならず地域のサポーターや受け入れ事業者が変わるというのです。長野県内でぷれジョブに係わっている方々の座談会が翌日行われましたが、同様の話がありました。まさしくぷれジョブはまちづくりと言えると感じました。
- ぷれジョブ参加年数等による分科会および報告
私どもは、これからはじめたいと考えているところなので「初心者マークでがんばっています」分科会に参加いたしました。
核となるリーダーの存在や始めるだけではなく継続することの大切さも学びました。熱い思いでこれから始めたいというグループもあり連携を取っていくことを約すことができ大きな成果を得ることができました。
- 懇親会
父兄、サポーター、受け入れ事業者のそれぞれ何年も取り組んでいる方のお話を伺うことができとても参考になりました。単純に、あるいはスムーズにいくかと言えば決してそうではないこともわかりました。ぷれジョブを始めるに当たっては充分な準備が必要であると思います。
8月9日(日)
- 座談会:長野県内でぷれジョブに関わっている方による座談会
~ぷれジョブはぼくの・わたしの輝くところ~
サポーター、父兄、教員、受け入れ事業者の代表の方々によるパネルディスカッション。
それぞれの方がぷれジョブに関わった経緯や困難を乗り越えた体験などを話して下さりました。
チャレンジドのために自分でできることは何でもやらせていただこうという思いで活動されていることがよくわかる内容でした。
とくに父兄の方の協力が最も重要であると感じました。ただ、現実には父兄の中にもぷれジョブについて温度差があることも事実で、熱心な方もいれば、そうでない方もいるそうです。それだけに丁寧な説明が必要かも・・・
- セミナー2 「障害者雇用促進法の改正とぷれジョブ」
全国ぷれジョブ連絡協議会 大塚 正之先生
明年4月施行の障害者雇用促進法の改正のポイント(差別の禁止と合理的配慮)及び改正に至る社会的背景(障害者の権利に関する条約を批准するための国内法の整備)について分かりやすく説明していただきました。
さらに近年共生社会における医学モデルと社会モデルのふたつの方向性について開設され、ぷれジョブの取り組みを学術的な面から定義づけされました。
すなわち、『個人の障害を取り除くのではなく、社会の障壁を取り除くために、一人ひとりが自分のできることを社会に与えること(贈与に対し与贈と呼びます)によって、そこにみんなの居場所を創り出す活動=ぷれジョブ』
素晴らしい表現です。
- 「みんなで歌って踊りましょう!!」
~オープニング 佐久の子どもたち~
長野県内の各ぷれジョブに参加しているチャレンジドやお母さんたち総出で歌と踊りで盛り上がりました。
親御さんたちにとっては、今日を迎えるまでの様々な出来事が走馬灯のように思い起こされて感無量だったのではないでしょうか。
- 新潟の劇団わくわくDVD
2013年11月に新潟県の長岡市で開催されたぷれジョブフォーラムの時に演じられた劇がDVD化され上映されました。実はそのイベントに私も参加したので感慨深く拝見しました。
その折の出演者を中心に劇団わくわくが結成され、ますます演技を磨き定期的に講演会を催していると聞き、一層感動いたしました。
- セミナー3 「ぷれジョブの花と根」
講師:ぷれジョブ発案者の西幸代先生
西先生がぷれジョブを始めるに至った経緯を伺いました。重度重複障害で生まれてからずっと病院の中で過ごしたTちゃんとの出会いと交流。言葉は発することができずとも呼吸で語りかけるTちゃんとの毎日の交流がとても楽しかったそうです。1年あまり後にTちゃんは亡くなったそうですが、Tちゃんの存在が社会から隔絶され忘れ去られていることに納得がいかなかったそうです。そもそも障害なんて言葉が存在することがおかしいのではないか?そのような背景から障害を持っていても社会の一員なんだということを地域の皆に分かっていただきたいとの思いから始めた「ぷれジョブ」
小さな動きかもしれないが、地道にしかし着実に進めていってもらいたいとの西先生の思いが伝わる講演でした。
行政や政治は大きな声に左右されがち。しかい、小さな声を形にしてきたのがぷれジョブで、その下からの動きを大切にしなければならないと感じました。
【まとめ】
墨田区においても「ぷれジョブ」を始めたいとの思いを一層強くいたしました。今後核となる父兄、協力していただける教員(学校)、サポーター、受け入れ事業者など組織作りを着実に進めていくことが肝要です。
ただ、性急に進める必要もありませんし、今回、これから立ち上げようとされている地域の方との人脈もできましたので、そうしたネットワークを活かし情報交換・共有もしてまいりたいと思います。スタートすることとともに着実に持続していく体制作りまでを視野にいれてまいります。課題も出てくるでしょうが、挑戦していきたいと思います。




