バックナンバー 2015年 7月

 

ローカルマニフェスト推進地方議員連盟主催のマニフェストサミット2015「~政策で勝負する議会へ~」に出席してきました。

毎年のことですが、とても参考になります。

<内容>

【趣旨説明】「地方創生における、地方議会の役割とは」
 北川正恭(早稲田大学名誉教授、早稲田大学マニフェスト研究所顧問)

【問題提起】「地方創生とパブリックガバナンス改革の現場からみる課題」
 黒石匡昭(新日本パブリック・アフェアーズ株式会社、新日本有限責任監査法人)

【パネルディスカッション】「公民連携でつくる政策の力」
 北川正恭
 黒石匡昭
 熊谷俊人(千葉市長)
 福田紀彦(川崎市長)
 ▽コーディネーター
 草間 剛(横浜市会議員)

 FullSizeRender マニフェストサミット2015

 

北川正恭元三重県知事が提唱した「マニフェスト」という言葉自体が国政において、できないことを約束してしまったことで色あせた感がありますが、地方政治においては「お願いから約束へ」が定着しつつあり、さらには今回のテーマにある「政策で勝負する議会」へと変貌してきています。

 

一般的に地方議会は何をやっているかわからない、報酬が高すぎる、日当で十分などの定番の批判に加え、今も政務活動費の一部議員の使途についてマスコミを賑わせておりますが、こうした報道のたびにより一層大きな批判を受けています。一方で、北川氏のように国政と地方政治の場において議員と首長を経験した実績を踏まえ、これからの地方議会に大きな期待を寄せてくださる専門家もたくさんいます。

 

期待しているだけにもっとしっかりせい!と叱咤もいただくわけですが、今回のように議会改革の先進事例を学び、また改革派首長の話を聞くと感じることが多々あります。

 

特に感じたのは、既存のルールや制度、しがらみ、前例主義などにとらわれず、挑戦の姿勢を常に持ち続けるべきであるということです。具体的には議員・議会の最大の仕事である予算についての考え方と委員会のあり方についてとても参考になりました。
また、北川氏が「議会が追認機関と批判されているが、知事をやった経験から言えば、首長も議会の追認機関である」と発言されましたが、深い意味があると感じます。すなわち執行部と大会派の馴れ合いをもう卒業しなければいけないということです。墨田区にとっても重く受け止めねばいけません。

 

以上申し上げたこと以外にも、様々な示唆や気付きをいただきました。今後の議会活動や議会改革に反映していく所存です。

 

 

昨日は墨田区議会行財政改革等特別委員会。

「東京の自治のあり方研究会」の最終報告について説明を受け質疑が行われました。
「東京の自治のあり方研究会」とは、将来の都制度や東京の自治のあり方について、学識経験者を交え調査研究するために、平成21年に設置されたものです。以後5年半にわたり15回にわたり開催し、このほど最終報告が取りまとめられました。

少子高齢化が一層すすむことを受けてあらわれてくる課題に対し、都と区市町村の役割分担や住民自治のあり方、効率的・効果的な財政運営ぼあり方について研究会としての意見がまとめられています。
関心のある方はご覧ください。→http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2015/04/60p4u101.htm

私は、2重行政の解消や23区の再編・合併などといった今後想定される大きな政策課題を視野に入れた質問を行いました。

東京都と特別区の役割分担のあり方、特に児童相談所や産後ケアのしくみ、発達障がい者支援センターなどの例を挙げ、都と区のどちらが実施するべきものなのかの検証の必要性、および特別区で実施するとなった場合、人口の多い区と少ない区ではニーズのばらつきがあることから、人口50万人で1か所、あるいは100万人で1か所拠点が必要だと判断された施設などを他の区と連携して実施するスキームについて早期にまとめるよう提言しました。

 IMGP1623行革特別委員会

 

昨夜は竹谷とし子参議院議員をお招きし、党支部会を開催。

公認会計士の視点で公会計の見える化を図る中で約700億円のムダを削減した実績や、重要法案などを丁寧に分かりやすく説明していただきました。

財務大臣政務官・政府の一員としてお忙しい中、かつこの日は調布の軽飛行機事故の現地視察を終えそのまま直行していただくという強行スケジュールの中出席していただきました。

IMG_1801 

 

 

16日は愛知県岡崎市の岡崎ビジネスサポートセンター(通称Oka-Biz)を視察いたしました。

1、 Oka-Bizとは?

  •   堅実に努力する岡崎市内外の中小企業や起業家に光を当て、より輝けるよう応援する産業支援拠点。
  • 「きく」「みつける」「ささえる」をテーマに中小企業のチャレンジをサポート

2、開設の背景

  • データの分析(小売業の各種指標の推移、売り場面積別商店数の推移、工業/従業者規模別事業所数)→厳しい経営環境による中小事業者数(小売含む)の減少
  • アンケート調査の分析(様々な経営課題に対し、適切なアドバイスをしてくれる相談先がない)

   → 先進事例の富士市産業支援センターを調査し、アドバイスをもらいながら開設

 3、実績

  •  相談件数:1404件/年間 7,1件/日
  • 相談に占めるリピーター割合 73%、視察件数 34件、メディア掲載 101件、創業件数 34件、創業による雇用創出効果 125人(すべて1年間)

 

FullSizeRender岡崎市2FullSizeRender岡崎市

 

4、所感

行列のできる中小企業向けの相談所としてf-Biz(富士市産業支援センター)とともに著名なOka-Biz(岡崎ビジネスサポートセンター)を視察することができ、担当の方から貴重なお話を伺うことができた。

岡崎市の中央図書館、生涯学習、文化活動、など多機能の施設である「りぶら」内の一部に開設されていて、相談スペースも間仕切りがなく明るい雰囲気であった。

一般的な産業支援施設との違いは相談者のスキルにあると感じた。売上を上げたい、新商品を開発したいという中小零細業者の相談に対し、強みを見つける力とその強みを生かす力、さらにはコストをかけずにPRして売り上げ増に結びつける力など、相談を受ける側の能力の高さを痛感した。5~6の自治体が同種の施設を立ち上げようとしているとも伺った。

私としてはポジティブなものばかりではなくネガティブな相談、たとえば廃業に係わる相談などもあるのではないかと思い、廃業の円滑化や事業承継などの対応をしているかどうか質問したが現在はしていないとのことだった。課題としては認識しているものの、財源が市単独の一般会計のみで現在6000万かけている、これ以上の増額は厳しいとの事だったので、相談内容を広げることは現時点では難しいと思われる。

今後、国や県の支援のあり方も問われることになろう。

  

 

全建総連東京都連合会墨田区協議会主催の「公契約条例学習会」に出席させていただきました。

 

公契約条例?聞き慣れない方も多いかと思いますが、行政との契約に基づき仕事をしている民間の方々の報酬のあり方が問われているときにあってとても大事な条例といえます。

 FullSizeRender公契約条例

  

公共工事や公共サービスの担い手の賃金低下は以前から指摘されている深刻な問題です。
「ワーキングプア」といった表現に代表されるこうしたさまざまな課題を解決するために、労働組合側から長年にわたり提言されてきた「公契約条例」が5年前、千葉県・野田市で施行されたのを皮切りに全国的に条例制定の動きが広まりつつあります。

 

一方で行政や経営者側(業界団体)に不安や反対の声があることも事実です。

ある市では、市長提案の条例案が継続審議を繰り返したあとに市長自らが取り下げてしまった例もあり、それだけ多くの方の合意を得るのが困難であるともいえます。

私は、入札・契約制度改革も併せて実施することが望ましいと考えています。したがって、専門家・当事者も入れた機関を設置し、時間をかけ検討することで合意を得るよう努めてまいります。

 

 

会派の甚野議員、高橋議員、鞆議員、羽田議員及び私の5名で、7月15日~16日にかけ大阪府堺市と愛知県岡崎市に視察に行ってまいりました。

 

15日は堺市における小中一貫教育の取り組みについて伺ってまいりました。

 

これまでも小中一貫教育については先進事例を調査研究してきましたが、改めて学ぶ理由として、改正学校教育法が成立し、6・3制の見直しに着手することも含め大きな教育改革が進むことになるという背景があります。

 

具体的には、学校教育制度の多様化・弾力化を進めるために、小学校から中学校までの義務教育を一貫して行う「義務教育学校」を新たな学校の種類として規定することに加え、従来の6・3制にこだわらず4・3・2制5・2・2制など地域の実情に応じ自治体の判断で柔軟な対応が可能となります。

 

総合教育会議の創設なども含め、この1~2年は墨田区におけるこれからの教育像を描く上でとても重要な時期となりました。

 

こうしたことから、すでに小中学校教育を同じ校舎で実施し、義務教育9年間を通じたカリキュラムも作成している堺市の取り組みを学んでまいりました。

FullSizeRender堺市小中一貫教育

 

【視察内容の報告】

 1、堺市における小中一貫教育の取り組みについて

①     堺市の概略

②     堺市の小中一貫教育とは

③     堺市の小中一貫教育の実施の背景など

④     堺市の小中一貫教育の基本的な方向性

⑤     小中一貫教育推進リーダー

⑥     小中一貫教育の取り組みの効果

⑦     堺市教育委員会としての小中一貫教育推進の取り組み

⑧     堺市の小中一貫校について

2、質疑応答

 

所感:堺市における小中一貫教育推進の目的として、①教科学力 ②学習意欲 ③学習規律 ④言語活動 ⑤コミュニケーション能力 ⑥自尊感情と規範意識 以上6点の資質向上と⑦いじめや不登校および⑧暴力行為の減少 を挙げている。それぞれにつき目標をたて評価指標を設定していることについて、各学校の取り組みや教育委員会の取り組みが可視化されていて高く評価できる。

また、9年間を通したカリキュラム(子ども堺学など)と一貫教育推進リーダーの配置により安定してきた印象を受けた。

 


 

空いた時間に駅前のタカシマヤに行きましたが、堺市と民間企業(株式会社ボーネルンド、タカシマヤ)の協働でタカシマヤ内に巨大な子育て支援施設があることに驚きました。

 

具体的には堺市が設置し無料で利用できる、つどい、遊び、交流スペースと遊具や玩具のメーカーでもあるボーネルンドが開設している有料のテーマパーク的なスペース、またタカシマヤはワークショップや親子講座などのイベントを開催することで子どもがいきいきと育つような総合的な子育て支援の場を提供しています。

曜日を決め専門家に来ていただき子育ての相談も受けております。

隣接した場所にはマザーズハローワークも設置されており、女性の社会進出の支援も同じ場所でできるようになっていました。

ただちに墨田区で同様の施設を開設することは難しいかもしれませんが、民間企業との協働やハローワークなど他の行政機関との複合的な施設のあり方など参考にするべきことは多々ありました。

FullSizeRenderマザーズハローワーク

FullSizeRenderキッズサポートセンター2

墨田区にとって最大の偉人である「勝海舟」を検証する『勝海舟フォーラム2015』が海の日である7月20日に開催されました。(主催:勝海舟顕彰会)

 

歴史好き、幕末好きとして、とりわけ勝海舟ファンとして、2003年に勝海舟像ができて以来毎年参加しておりますが、昨年発足した『勝海舟の会』の会員として、今年は講演会前のウォークラリーの引率やいすならべなど、お手伝いから参加させていただきました。

今回のウォークラリーは、弘福寺、三囲神社、牛島神社で、それぞれ海舟さんと縁のある向島界隈の史跡巡りでした。

 FullSizeRender海舟フォーラム FullSizeRender海舟像 FullSizeRender弘福寺 FullSizeRender三囲社 FullSizeRender牛島神社

 

写真は、早朝の大横川親水公園じゃぶじゃぶ池。日中ともなると多くのお子さんで賑わいます。

 

先日あるお母さんからご相談・ご要望をいただきました。

『子どもは楽しい時間はトイレに行くのも忘れ遊ぶもの。突然我慢できなくなって「おしっこ」と言われ、いざトイレに行こうとすると、北側・南側ともに150メートルほど移動しなければ公衆トイレがない。じゃぶじゃぶ池のそばにトイレをつくってもらえないか』というものでした。

 

 FullSizeRender親水公園

 

直ちにトイレを設置することは現実には難しいし、仮にできたとしても時間のかかることを考慮すれば、今困っていることの解決策にはなりません。

結果として、道路公園課の尽力をいただき周辺施設のご理解・ご協力で課題解決へ前進させることができました。

 

この事例を通し、大事な点を2つ確認しておきたいと思います。

 

①私もご相談をいただき、「なるほど、そういう問題があったか」と感じました。常にアンテナを張って区民ニーズを敏感に把握しようと心がけていますが、利用者でなければわからないこと、言われてみて初めて問題の所在が分かることもあります。遠慮なく様々な声を私どもに届けていただきたいということとともに、行政側からみると(私たち議員も含めですが)今後公共施設や道路・公園などの整備に当たり、事前に利用者のニーズを幅広くかつ的確に把握することがいかに重要であるか、という点です。

 

②今回は利用者から声をいただき地域の課題を浮き彫りにできましたが、問題によっては区民から行政に直接、苦情や要望という形で寄せられることも多いものです。当然すべての要望に応えることは難しいことですが、一方で真摯に対応すべきところを、いわゆるお役所仕事的なおざなりの対応で済ますことがあったのではないか?

区議会議員からの声であるか、一区民からの声であるかによって対応に差をつけるのではなく、その内容によって対応するべきであるということです。

言い換えれば、区議会議員に言われてやるのであれば、区民から要望があった段階で真摯に対応するべきであるということです。

 

 

区民のために仕事をする、という区役所の原点に立てば至極当然のことと考えますが、意識を変えることもまた難しいもの。引き続き職員の意識改革に取り組んでまいります。

  

 

【訪問の目的】

ぷれジョブ」とは、障がいのある(あるいは支援が必要な)子どもたちが就業体験を通し自信をつけていく活動である。2003年に岡山の倉敷で始まった活動が、現在は23都道府県で実施されている。
墨田区においてもスタートできないかと考えているが、準備期間を持ち勉強を重ね、スタッフをそろえていくことが大事である。
その意味から、都内で唯一実施している杉並ぷれジョブの会の定例会に参加させていただくことで、杉並の実施に至るまでの活動内容を学ばせていただく。

会場は、杉並区立済美養護学校・・・区立の養護学校が存在することがぷれジョブを都内で最初にスタートすることができた要因の一つであると思われる。

 

FullSizeRenderぷれジョブ

   

【内容】 

済美養護学校の松浦先生の進行で、フリートーク的に定例会は進められた。 (ぷれジョブの活動において、参加する障がい児をチャレンジドと呼ぶ。チャレンジする使命を与えられたものという意味である)
チャレンジドの終了報告、サポーターの皆さんの報告、スタッフの水野さんによる新潟のぷれジョブの会の方々との交流報告などのあと、こちらからさまざまな質問をさせていただいた。

  • 特別支援教育現場や携わっている先生の協力は得られているのか?
  • 父兄以外のサポーターをどのように集めている?
  • 企業の協力をどのように得ているか?

現実には厳しい状況もあった様子。

 

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【所感】

杉並区でぷれジョブに取り組んでいる方々のご苦労がよく分かった。

ただ、苦労とは思わず誇りを持って取り組んでいる。チャレンジドに参加していただくためにも、学校と父兄の理解と協力は不可欠であると(予想はしていたが)痛感した。

また、杉並区は福祉を勉強している大学生がふたりサポーターとして参加されていた。サポーターを増やすためには良いアイデアだと感じた。スタートしてから挫折するようなことはあってはならないので、やはり準備に時間をかけ万全の態勢をとることが大事である。

 

 

 

 

改選後初の墨田区議会第2回定例会が昨日閉会しました。

新任の山本区長とともに墨田区政を前に進めるために、区議会の中で思う存分働いていこうと決意を新たにいたしました。

世代交代も進み、また女性議員も増え、より一層改革を進めていくべき墨田区議会ですが、今定例会を通じ感じたこと。それは【要素還元主義】ということです。

要素還元主義とは、専門的には複雑な説明ができるようですが、政治・行政の分野では、一般的に縦割りの弊害を述べるときに使われます。 

構成する要素を細かく分析し把握することで全体を理解しようとする考え方ですが、これを行政組織にあてはめると、組織を構成する各部署に着目しすぎると、縦割り状態になってしまうということになります。

役割分担を徹底しているといえば聞こえはいいですが、時代の変化に対応し、連携を密にすることで相乗効果を発揮することが求められます。全体感に立ち持てる力を発揮できるよう意識の変化を促すことや組織改革など、区長以下行政執行部の今後に期待したいと思います。ときに大きな決断をすること。これこそが職員にはできない政治の力であり、政治家が存在する意義があると考えるからです。

IMGP1569

 

同様のことは議会についてもいえることと思います。現在は個々の議員や会派が注目され評価の対象になっています。もちろん4年ごとの選挙で選ぶにあたり、区民にとって、議員が何をしてきたか、何をしようとしているのか、が選択の最大のポイントになるでしょうし、会派の考え方なども参考になるかと思います。

しかし、議会も一つの組織、機関と考えるならば、現状に満足せず常に進化し続ける存在でなければなりません。

時代の変化に対応し、議会全体として持てる力を発揮しているのか?常に自身に問いかけねばならないと考えています。

こうした背景もあり、ここ数年墨田区議会では議会改革に取り組んでいます。改選後も議会改革の検討は進んでいきますが、いたずらに時間をかけるだけではなく、そろそろ区民の皆様に内容を提示し、ご意見・ご批判・ご助言をいただく時期に来ているのではないかと思っています。スピードアップを図ってまいります。

コンセプトは、冒頭に紹介した【要素還元主義】からの脱却です。議会全体として持てる力をいかに発揮し、議会と区長部局の二つの機関が機関競争主義を実現し、真の二元代表制を確立することです。

 

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