落語 明日ある君へ~知覧特攻物語~
上方落語の若手の雄・桂春蝶さんの落語会「明日ある君へ ~知覧特攻物語~」が開かれました。
5年前に南九州市の知覧特攻平和開館を訪問した春蝶さんは、犠牲となった隊員たちの遺書や遺品に触れ、いつか作品にしたいと決意したそうです。
創作落語ですが、重いテーマであるにもかかわらず、合間に笑いをとる場面もあり、それでいて、きちっと平和の大切さと明日があることへの感謝の思いが聴く者に伝わる、素晴らしい内容でした。
特攻隊そのものを描くのではなく、入院した祖父を見守っていた孫が、夢の中でタイムスリップして特攻隊員と出会うというもの。その出会った特攻隊員が実は目の前の祖父で、その祖父が、終生大事にしていた桜の押し花の逸話がそこで明らかになるなど、涙もろい私は、思わず涙をこぼしてしまいました。
2月に大阪で初演。今回が2度目だそうですが、ぜひ継続していただきたいなと感じました。
今回の落語会の内容が伝わると、春蝶さんのもとに「戦争を賛美するのか?」とか「特攻を美化するのか?」などと、誤解と偏見に満ちたコメントが寄せられたそうですが、誤解や偏見を相手にせず、知覧で感じたことを伝えていく活動を信念を持って続けていただきたいと思います。
できれば、教育現場で、こどもたちとその親に語っていただきたいなと痛感しました。

