第32回『都市問題』公開講座
公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所が主催する『都市問題』公開講座に参加してきました。
今回のテーマは『どう処理する、震災廃棄物』
主催者である西尾勝理事長の後、岩手県宮古市・山本町長の基調講演、パネルディスカッションと続きました。
パネルディスカッションの参加者は、
池田 こみち 氏 (環境総合研究所副所長)
木村 尊彦 氏 (東京都環境局廃棄物対策部長)
森口 祐一 氏 (東京大学大学院工学系研究科教授)
谷田部 雅嗣氏 (NHK解説委員)
新藤 宗幸 氏 (後藤・安田記念東京都市研究所常務理事) <司会>
参加メンバーの構成をみると、震災がれき受け入れに賛成・反対のそれぞれの立場の方がいらっしゃったので、議論が荒れるな、と感じていましたが、想像以上の激論になりました。
がれき受け入れ反対派の気持ちは理解するものの、人口密度の高い東京で焼却処理するより被災地の人里離れたところで処理するほうが被害が少ないとの発言は、耳を疑いました。
司会からも真意をただす発言がありましたが、多数を救うためには少数を犠牲にしてもかまわないという心理が見え隠れする発言はとても残念でした。
そもそも被害とは何なのか?皆がよくわからないままここまで来てしまったというのが実態だと思います。
はっきり言えば、被害とは健康被害であり、具体的には将来の発がんの可能性が高くなるのではないかといった不安を消すことができないことに本質がある感じがします。
私もいろいろ調べましたが、低線量の放射能を長期に被曝した場合の健康被害についての調査はないようです。あのチェルノブイリでも短時日で大量の放射能を浴びた場合の健康被害については因果関係が立証されていますが、低線量を長期に浴びた場合のデータはないようです。むしろ、故郷を失った悲しみや、将来の健康に対する不安からくるうつ病やそれを起因とする自殺などのほうがはるかに大きな問題であると指摘されています。
不安を感じるのは当然であり、正しく怖がるための適切な情報がもっと開示されなくてはなりません。




