都市問題公開講座・『議会・立法能力・住民投票』
財団法人東京市政調査会主催の都市問題公開講座に出席いたしました。表題を見てわかるとおり地方議会のあり方がテーマだったので、全国から地方議員が数多く参加しておりました。
【内容】
一、主催者あいさつ 西尾 勝氏(東京市政調査会理事長)
・西尾理事長は現在地方制度調査会の会長を務めていらっしゃいます。先日、大阪の橋下市長が東京に来て大阪と構想の説明をしたのが地方制度調査会です。今後地方制度調査会で議論され、出される結論が地方自治法の改正に盛り込まれますので、これからの地方自治、地方議会・議員の在り方についてカギを握っている立場の方です。
一、基調講演 神原 勝氏(北海学園大学法学部教授)
・過日視察に訪れた北海道栗山町の議会改革のオブザーバーとして当初からかかわり、現在も識者の立場でアドバイスされているそうです。自治基本条例・議会基本条例・総合計画条例の3種の条例を通し「自律自治体」の京成について論じてくださいました。
一、パネルディスカッション
・石川 寿美氏(鎌倉市議会議員、神奈川ネットワーク運動共同代表)
・大山 礼子氏(駒澤大学法学部教授)
・北村善宣氏(上智大学)法学部教授
・谷 隆徳氏(日本経済新聞編集委員兼論説委員)
・新藤 宗徳氏(東京市政調査会研究担当常務理事)≪司会≫
【所感】
地方議会・議員が住民から信頼されていない(自らの代表と思っていない)理由をさまざまな観点から分析する必要があります。
住民の視点からみると、
議会・議員が何をやっているか見えない、女性・若者が少ない、そもそも地方に議会が必要か(一元制でよいのでは)、選挙制度が時代にそぐわないのでは?
などいろいろな角度から分析し、ではどのような改革ができるのかを検討しなければならないと思います。
墨田区議会も多くの方が危機感を持っていますが、現実にはなかなか議会改革が進みません。総論賛成、各論反対ということはよくあることですが、総論賛成までもいまだに到達していませんから、一刻も早くせめて議論の入口に立つよう働きかけていきたいと考えています。
財団法人東京市政調査会・西尾理事長の冒頭のあいさつで、公益法人改革の流れの中で、東京市政調査会が4月1日より公益法人となることが紹介されました。それにともない名称も「後藤・安田記念東京都市研究所」に改める旨の話がありました。
東京市政調査会の創立者は東京市長の後藤新平。そして、後藤新平の理念に賛同し、寄付を申し出たのが安田財閥の総帥・安田善次郎です。その二人を後世まで検証するためにこの名称にしたとのことでした。
実は、この寄付に基づき建設されたのが、現在も東京市政調査会の事務所がある日比谷公会堂と両国にある両国公会堂です。
現在、日比谷公会堂は東京都の所有で民間に管理運営を任せていますが、両国公会堂は昭和42年に墨田区に移管されました。日比谷公会堂は昨年改修し今後も使用可能となりましたが、両国公会堂は老朽化を理由に平成13年に使用停止し、現在も活用方法を検討中です。民間事業者と協議中とのことですが、まとまらなければ取り壊しもあり得る状況です。
建設に至る歴史的経緯と建築文化の歴史的価値を考えると、保存を前提に検討するべきであると考えていますが、予断を許しません。日比谷公会堂のように都の所有のままであれば、違う活用もあったのではないかと両国公会堂の数奇な運命を想いながら西尾理事長の話を聞いていました。





