福祉保健委員会の行政視察3日目は静岡県掛川市を訪れました。
(1)視察目的・選定理由
・地域医療体制の整備の取り組みを調査するために視察に訪れたのですが、現場で苦労されている方の声を伺いたいと、昨年開設された「地域健康医療支援センター(ふくしあ)」を現地調査させていただきたいと依頼したところ、快く受けていただきました。
・私たちも、地域医療の確立とか医療と介護の連携の充実などについてたびたび取り上げますが、現実には相当な困難をともないます。掛川市がどのような考えのもとに、地域医療体制の整備に取り組もうとしているのか、興味をもって臨みました。
(2)内容
①医療体制の現状・検討の背景
・人口当たりの医師数、医療機関数、薬剤師数が極端に少ない
・深刻な高齢化
・掛川市民病院の老朽化と経営悪化
以上のような背景から、医療、保健、福祉、介護が一体となったサービス提供体制の整備が求められる。
②施策
・掛川市民病院と隣接市の袋井市民病院との統合(一部事務組合形式)
・地域健康医療支援センターの設置
計画では市内に5カ所開設予定。
現在2カ所。来年2月に3カ所目を開設予定。既存施設の改修で対応している。
その後は場所を含め検討が必要。
行政職員4名のうち保健士がセンター長。ほかに、社旗福祉協議会、地域包括支援センター、訪問看護ステーションが開設されていて、医療、保健、福祉、介護について連携しながら総合的にサービス提供している。
その他の団体との連携を撮る拠点となっている。
スタートしたばかりなのでまだまだこれから。高齢化のピークといわれる2025年を視野に入れている。
(所感)
・ たて割りが当たりまえの自治体で、同じ建物の中で、市職員、社会福祉協議会、地域包括支援センター、訪問看護ステーションの職員が同居して仕事をしていること自体が、なかなかできないことですが、その要因として、危機感を共有していることが大きいと感じました。
・一般的にそれぞれの団体は自己に有利な主張をしがちですが、その中で、特に医師会が協力的なのが素晴らしいことだと思います。
・事例をいくつか紹介していただきましたが、開設1年でかなりの成果が上がっていることが窺え、とても参考になる事業でした。
視察2日目は岐阜県大垣市です。
(1)目的・選定理由
大垣市は市の総合計画の中で、重点政策の柱に「子育て日本一のまちプロジェクト」を掲げています。
その中における「子育て支援条例」と保育園・幼稚園の一元化(幼保園の取り組み)について調査するために視察先として選定いたしました。実際の視察先は現場の赤坂幼保園で、現地視察を快く受け入れていただいたことも大垣市を選定した理由の一つです。
(2)内容
①子育て支援条例について
・社会全体で子育てに取り組むことを条例の趣旨にしている(全国的には子どもの権利条約の趣旨を反映した条例も存在するが、大垣市は「子どもの育成」と「子育て」を支援することを主眼にしている)
・市民、家庭、地域、幼保園、保育園、幼稚園、学校、事業者、市、それぞれの役割を明確化
・推進体制について、子育て支援計画の策定とともに、支援策の推進のための「子育て支援会議」の設置を規定
②幼保園の取り組みについて
・平成12年頃より幼児教育のあり方や幼稚園と保育園の連携強化、相互交流について検討
・平成16年、幼保一元化検討委員会からの提言
行政窓口の一本化
幼稚園、保育園の再編
民営化の検討
・こうした背景を受け、現在までに5園の幼保園を整備
・学校の先生と園児の触れ合いや園の先生と学校の先生の連携など、幼保小の連携もスムーズにいっている
(所感)
・子育て支援条例については、総花的・抽象的な印象があることは否めませんが、これは条例の性質上やむをえません。大事なことは条例を受けて具体的な計画を立て、実際に事業を実施するなかで、事業の成果をどう評価し次につなげるかということにあります。そのためにも、条例で規定した「子育て支援会議」の役割が重要といえます。
・幼保園については、東京以上に少子化が進み保育園、幼稚園の再編(適正規模・適正配置)が求められる事業があったことと、もともと市立の幼稚園と保育園を小学校の隣接地に配置していたために統合が順調にいったという背景があります。
・いずれにしろ、全国の中でも先駆的に取り組んできたことは間違いなく、理念や考え方にぶれがないことは素晴らしいことで、幼・保・小の連携もスムーズなことから、成果が上がっていると感じました。
・これまでは既存施設を活用できたそうですが、今後は新たな場所を選定し、整備せざるを得ず、財源の問題もあり計画通り進めるのは大変とのことでした。
・墨田区においても、単に待機児の解消のためというのではなく、幼児教育や保育の在り方など小学校入学前の幼児のためにどのような施策・事業を進めることがよいのか、という視点から、この問題をとらえべきであると感じました。
福祉保健委員会の行政視察の内容について報告いたします。
初日の10月4日は岐阜県岐阜市の『特別養護老人ホーム サンライフ彦坂』を訪れました。
(1)目的・選定理由
・特養の本来のあり方や使命について追求するとともに、介護の質を高め、入所者やその家族の満足度を高めるためにどのような取り組みが求められるかを調査いたしました。
・サンライフ彦坂は、入所者の側に立ったサービスを提供し、その実践例を毎年のように老人福祉施設の研究発表大会で報告していることから、視察先として最適と判断いたしました。
(2)内容
・利用者が「やりたい」ことを実現するための環境整備
・個別誕生日会→墓参り、外食、買い物 etc
・おむつゼロ
こうしたことを実践するために、個別ニーズを拾い出すことに力を入れている。
利用者本人とのコミュニケーションもさることながら、家族からの聞き取りも重要な要素。
利用者・家族の喜びは職員の喜び、都の意識を共有
(所感)
・事前の調査では「おむつゼロ」の取り組みに着目していたのですが、「おむつゼロ」はあくまで介護の質をあげる全体のパッケージのひとつであることが理解できました。あくまでツールの一つということです。一方で、入所したときにはほとんどすべての方が紙おむつを着用している状態であるのが、適切な介助により排泄を自分でできるようになる「おむつゼロ」の取り組みは、入所者本人、家族にとって最も施設との信頼を高める要素であることは間違いありません。そして、職員のモチベーションを高めることとスキルアップがその前提でなければならないことがよくわかりました。
・一般の特養では、排泄がうまくいかないと下剤を多用しているそうですが、サンライフ彦坂では、下剤、紙おむつの使用量が激減したため、コスト削減にもつながったとのこと。その結果備品購入などに回すことができたそうです。
・「おむつゼロ」の取り組みをきっかけに、墨田区においても介護の質の向上と職員のスキルアップ、利用者・家族との信頼関係の構築をすすめていきたいところです。短時日で実現することは難しいかもしれませんが、執念を持って取り組もうと決意しました。
10月4日から6日まで、2泊3日の工程で福祉保健委員会の行政視察に行ってきました。
福祉保健委員8名を含め11名で、岐阜市、大垣市、掛川市の3市を訪問。
・岐阜市視察先 : 特別養護老人ホームサンライフ彦坂
調査項目 : 介護の質の向上とおむつゼロの取り組みについて
・大垣市視察先 : 赤坂幼保園
視察項目 : 子育て支援施策について「子育て日本一のまちプロジェクト」(子育て支援条例と幼保園の取り組みについて)
・掛川市視察先 : 東武地域健康医療支援センター
視察項目 : たて割り組織を排した地域医療施策の推進について
それぞれ内容の濃い調査をすることができ、充実した視察となりました。
また、通常相手方の市役所を訪問するのが通例ですが、今回は民間の施設も含めすべてが出先の施設を訪問し、現場で汗を流している方の話を聞くことができました。
内容については後日報告いたします。
昨日と今日の2日間にわたり「すみだまつり・こどもまつり」が天候にも恵まれ盛大に開催されました。
例年通り、区内のあらゆる団体が展示や物販などを行うとともに、すみだとゆかりのある地方都市が産直品やB級グルメなどを販売。
その他にもいろいろな催し各所で行われ、終日大変な盛り上がりでした。
テントを回っているとさまざまな意見や要望をうかがうことができ、貴重な情報収集の場でもあります。
野球場はこどもまつりのメイン会場。グラウンド・ゴルフ協会の方々も広々とした場所でグラウンド・ゴルフの紹介に汗を流していました。
錦糸公園が再整備中で3分の1近くが使用できないので、せまく感じました。
来年は東京スカイツリーも完成しているので、会場の分散を含め検討が必要かもしれません。




