バックナンバー 2011年 10月 12日

  

視察2日目は岐阜県大垣市です。

  

(1)目的・選定理由

大垣市は市の総合計画の中で、重点政策の柱に「子育て日本一のまちプロジェクト」を掲げています。

その中における「子育て支援条例」と保育園・幼稚園の一元化(幼保園の取り組み)について調査するために視察先として選定いたしました。実際の視察先は現場の赤坂幼保園で、現地視察を快く受け入れていただいたことも大垣市を選定した理由の一つです。

 

(2)内容

 ①子育て支援条例について

 ・社会全体で子育てに取り組むことを条例の趣旨にしている(全国的には子どもの権利条約の趣旨を反映した条例も存在するが、大垣市は「子どもの育成」と「子育て」を支援することを主眼にしている)

 ・市民、家庭、地域、幼保園、保育園、幼稚園、学校、事業者、市、それぞれの役割を明確化

 ・推進体制について、子育て支援計画の策定とともに、支援策の推進のための「子育て支援会議」の設置を規定

 ②幼保園の取り組みについて

 ・平成12年頃より幼児教育のあり方や幼稚園と保育園の連携強化、相互交流について検討

 ・平成16年、幼保一元化検討委員会からの提言

  行政窓口の一本化

  幼稚園、保育園の再編

  民営化の検討

 ・こうした背景を受け、現在までに5園の幼保園を整備

 ・学校の先生と園児の触れ合いや園の先生と学校の先生の連携など、幼保小の連携もスムーズにいっている

  

(所感)

・子育て支援条例については、総花的・抽象的な印象があることは否めませんが、これは条例の性質上やむをえません。大事なことは条例を受けて具体的な計画を立て、実際に事業を実施するなかで、事業の成果をどう評価し次につなげるかということにあります。そのためにも、条例で規定した「子育て支援会議」の役割が重要といえます。

・幼保園については、東京以上に少子化が進み保育園、幼稚園の再編(適正規模・適正配置)が求められる事業があったことと、もともと市立の幼稚園と保育園を小学校の隣接地に配置していたために統合が順調にいったという背景があります。

・いずれにしろ、全国の中でも先駆的に取り組んできたことは間違いなく、理念や考え方にぶれがないことは素晴らしいことで、幼・保・小の連携もスムーズなことから、成果が上がっていると感じました。

・これまでは既存施設を活用できたそうですが、今後は新たな場所を選定し、整備せざるを得ず、財源の問題もあり計画通り進めるのは大変とのことでした。

・墨田区においても、単に待機児の解消のためというのではなく、幼児教育や保育の在り方など小学校入学前の幼児のためにどのような施策・事業を進めることがよいのか、という視点から、この問題をとらえべきであると感じました。

  

  

 

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