読書日記
もともと読書は好きなのですが、議員になってからは政治・経済や行政関係、および政策の立案に参考になる本を読むのがほとんどになり、小説などを読む機会が少なくなっています。
したがって、読んだ本の紹介をしてもあまり面白くないかもしれませんが、少しでも何か感じていただければと思い、折に触れ紹介させていただきます。
8月2日にコミックですが「風雲児たち」という本を紹介したので実質今日で2回目になります。
今回は日本経済新聞出版社発行の「緊急提言 日本を救う道」(堺屋太一編著)という本です。
元経済企画庁長官で作家の堺屋太一氏が、東日本大震災を受け、識者、経済人などの5人の賢者と対談。日本の現状認識と復興の方針について議論した内容をまとめたものです。
堺氏は震災前から、失われた20年の閉塞状況を打破するには、明治維新、太平洋戦争後に続く第3の再生が求められることを強く主張されていました。
過去に例を見ない深刻な高齢化は経済の低迷と将来に対する不安を増していました。そんな状況で過去にとらわれる前例主義の小手先の改革ではうまくいくわけがありません。
本誌では、今回の震災を受け、従来の主張をさらに昇華し、具体的な提言をされています。
道州制の先駆けとして東北州を視野に入れた、官僚主義から脱却した「新しい日本の形」の提言がテーマと感じました。
これまでの日本の発展の象徴であった、規格大量生産型の産業構造からの転換と東京一極集中を抜本的に改めること。
官僚や国会議員が本音では嫌っている以上のような政策転換を前提として、今後のエネルギー政策や、弱みとなりつつある1次産業をこれからの日本の強みとするための政策提言など、対談相手の意見を含めすぐれた提言だと思います。
選挙の当落ばかり気にする小市民的な国会議員ばかりで、大衆に迎合する政策ばかりで、重要なことは決められない政治と批判されてもいますが、最後は国会で決めねばなりません。
間もなく首相が交代となりますが、特区制度や特別措置法などスピード感を持って決められる国会運営を期待したいと思います。

