勝海舟フォーラム2011が開催されました
海の日の恒例行事として定着した「勝海舟フォーラム2011」が今年もすみだリバーサイドホールで開催されました。
日本大学名誉教授の鵜沢義行先生の基調講演は、樋口一葉と勝海舟の共通点についてでした。
樋口一葉が政治的な発言を残していたとは知りませんでしたが、ふたりとも当時の政府に対し、厳しい指摘をしていたことが窺え、興味深いものがありました。
続いては本日のメインゲスト・高山 みな子さんの特別講演「勝海舟 命、紡いで今に」
高山さんは勝海舟の玄孫。べらんめえ調ではありませんが、はきはきしたしゃべり方は勝海舟の血を引いているからでしょうか?
慶応3年12月23日付けの海舟日記から、無能な幕閣に対し激しい憤りをあらわにした海舟の言を引用し、現在の政治家に求められる資質を明らかにしたと理解しました。
この時期は大政奉還・王政復古の大号令直後であり、翌1月3日に鳥羽・伏見の戦いがはじまる、最も緊迫した情勢の中にあったときでした。
海舟にしたら、「日本人同士が殺しあうときではない。話し合いで新しい日本を創るべきだ」との思いが強かったのでしょう。
危機に際しただおろおろするだけの幕府の首脳陣に、怒りと失望をおぼえ、一気に書き上げた海舟の真情がにじみでる日記でした。
高山さんは高知県の観光特使も務められているそうです。
高知県では今年の1月まで『龍馬であい博』を開催。その後現在は『龍馬ふるさと博』を開催しています(来年の3月末まで)。
今日の会場でガイドブックをいただきました。このガイドブックやホームページをみるとわかりますが、龍馬をはじめ志士たちをアニメ風のキャラクターにして子どもたちや歴史に詳しくない人にも見てみたくなる動機づけをしています。
墨田区はかたくるしすぎるんです。
だいたい今日のフォーラムでも皆さん勝海舟先生と呼んでいましたが、私は以前も書いたように勝のとっつぁんとかおやっさんなどの故障のほうが庶民的で江戸弁丸だしの海舟にはあっていると思います。
作家の半藤氏もその著作の中で『勝っつぁん』と親しみを込めて呼んでいます。
こうした遊び心こそ、観光客に喜んできていただくために必要です。
高知と同様にとはいかないまでも、もっと海舟を顕彰し、観光に訪れるひとにアピールすべきではないでしょうか?
遅くとも海舟生誕190年を迎える2013年までに形にしなければ、と考えています。

