バックナンバー 2011年 6月 4日

 

 管総理が辞める・辞めないの騒動は永田町の面々の言葉の軽さを改めて見せ付けられました。

            

 政治・政治家の品格が問われています。政治に対する信頼を取り戻さねばなりません。

                      

 しばらく政局がらみのゴタゴタガ続くのだろうと思いながら、重みのある政治家の言葉に触れたくなって、再度勝海舟の「氷川清話」を読み始めました。

          

 曰く、「今の大臣などは、維新の風雲に養成せられたなどと、大きな事をいふけれども、実際剣光砲火の下をくぐって、死生の間に出入して、心胆を練り上げた人は少い。だから、一国の危機に処して惑はず、外交の難局に当って恐れない、といふほどの大人物がないのだ。ただ先輩の尻馬に乗ってそして先輩も及ばないほどの富貴栄華を極めて、独りで天狗になるとは恐れ入った次第だ」

            

 命をかけるような修羅場を経験したことのない人物が、国の中枢を占め、胆力のある器の大きな人物が出てこないことを嘆いています。

 今の世相と重なりますね。

                

 また、曰く、「世間の人はややもすると、芳を千載に遺すとか、臭を万世に流すとかいって、それを出処進退の標準にするが、そんなけちな了見で何が出来るものか。男児世に処する、ただ誠意正心をもって現在に応ずるだけの事さ。(中略)要するに、処世の秘訣は誠の一字だ」

     

 現総理と前総理が「民主党を残す。自民党政治に後戻りさせない」 こんなことを総理退陣の条件にしたと、勝海舟が知ったらどれほど失望することか!

            

 我欲を捨て、誤魔化さない、ただ、誠心誠意をもって国難に立ち向かう政治家の出現を願わざるを得ません。

          

 海舟の言葉は今の世にも通じ、かつその小気味よさは群を抜いています。

                      

以前、墨田区は勝海舟をもっと顕彰するべきだと書いたことがありますが、その理由も含め、これからも折にふれ、海舟のことを紹介して参ります。

     

       ※勝海舟の語録は講談社学術文庫「氷川清話」から引用

     

                                  

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