バックナンバー 2011年 5月 10日

 

 昨日に引き続き、すみだ北斎美術館について...

 最後の条件は、管理運営に係わる体制についてです。すなわち、大幅な赤字を出さない、またコストパフォーマンスを高める管理運営体制の整備に最新の注意を払うべきであるということです。

 施設の性格上黒字運営は難しいと思います。入館者数により、赤字額が決まることになりますが、区の想定で1億数千万。

 区の推計値には建築コストの償却が見込まれていませんので、建築コストの減価償却や、将来の大規模修繕などのコストを見込めば、実質的な赤字は想定額よりも多くなります。

 国や都からの補助があるので建築コストはあまりかからないという主張もありますが、こんな低レベルの議論は今後無視してよいと思います。税金であることに変わりないのですから。

 重要なことは、ひとつには、効率性を追求しなければいけないということ、つまり赤字額をできるだけ少なくするということです。これは毎年数字で見えるので透明性と情報の開示で区民の理解を得る努力をしなければなりません。

 もうひとつには、具体的な数字にとらわれることなく、区民の満足度の向上に結びつけることができるか、ということです。

 簡単に言えば、昨日申し上げたように、北斎を区民が地元の誇りと思っていて顕彰する施設を待ち望んでいる、区民の雇用創出に結びつける、北斎グッズを区内の事業者で作っている、袋詰めは障害者の作業所でやっている、などといったことが現実のものとなれば、仮に赤字施設であっても、直接・間接効果で赤字が相殺・減殺され、区民の満足度は向上します。

 以上申し上げた通り、効率的な運営と区民のニーズに合致し満足度を向上させる、という二つの側面から判断するべきであると考えます。

 そのためにも、行政の取り組みとともに管理運営をどこに任せるか、という点が重要になってきます。

 区では当初から外郭団体の文化振興財団に委託しようとしていたようです。

 これまで、学芸員をかかえ、北斎の研究や資料収集など、開設準備に携わってきた努力は評価するものの、指定管理者の選定にあたっては競争の原理を働かせるべきでしょう。

 北斎美術館に関しては、コスト意識や集客増につなげる企画展示などあらゆる面で経営感覚が求められます。

 文化振興財団は美術館の運営実績がありません。

 実績のない文化振興財団に経営感覚があるかどうか、判断のしようがありません。だからこそ、特にコスト意識はないという前提にたつべきだと考えています。

 たとえば、学芸員が現在5人おりますが、他の美術館等と比較しても多すぎます。最初は2人程度からスタートしてもよいのではないかと思います(これは、文化振興財団というより区の判断になりますが)

 学芸員の人数は何人が適当か?私自身も美術館に関して素人ですから、他の実績のある法人の意見を伺ってみたいところです。

 こうしたことから、運営法人を選定するにあたっては、随意契約ではなく、プロポーザル方式で競争原理を働かせるべきであると議会の中でも主張してまいりました。

 

 以上、さまざま申し上げました。すでに議会で提案していることもあればこれからのものもありますが、今後議会の中で大きな議論になることは間違いないと思います。

 議会の決定をリードするようがんばります!

 

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