昭和の面影を訪ねて
5年ほど前から交流している漫画家のうゑださと士さんを訪問してきました。
うゑださんは昭和30年代の光景を描くことをライフワークとし、平成21年度の日本漫画家協会特別賞を受賞された方です。
これまでに、子どもの遊び、都電のある風景、想い出の歌謡曲、昭和の慕情などの各シリーズを一枚の色紙絵として描いてこられました。約200点になるとのことですが、このほどそれらの作品群の中から34点を選び「うゑださと士色紙画展図録」として自費出版で本にまとめたとの連絡をいただいたので、購入するために訪問したものです。
ご覧いただけばわかると思いますが、情感のこもった画風で、私の記憶とも相まって何とも言えないほのぼのとした感情が湧きあがってきます。
うゑださんは神田生まれの神田育ち。今も神田にお住まいですが、神田には下町の面影はない。人情も残っていない、さびしくなったものだと嘆いています。下町の光景が残るすみだがとてもうらやましいとも言っていました。私からも、スカイツリーの建設がすすむ一方長屋や路地が残るすみだの光景をぜひ取り上げていただきたいとお願いしておきました。
きっと、若い方も含め幅広い世代の方々から共感を得られるのではないかな、と感じます。
夕刻から神田のもつ焼き屋さんで初めてうゑださんと酒を酌み交わしました。不遇時代の長かったこと。その分多くの応援してくれる方に巡り合えたこと。そして、助けてくれた人に恩返しがしたいこと、など様々な思いを語ってくれました。
うゑださんの絵がもっと広く世に知られることを願いながら、次は漫画家協会の大賞を狙ってくださいと励まし、再会を約し家路につきました。



