平成24年度 建設・経済常任委員会行政視察報告
2012年度 建設・経済常任委員会行政視察報告
去る7/9~7/11まで、建設・経済委員会は島根県・大田市、出雲市、雲南市、鳥取県・倉吉市の4市を訪問致しました。
7/9、島根県大田市を初訪問、予てより「ブランド商品の市認証制度」を活発に行っており、市内経済の活性化に大きく貢献している点を研修させて頂きました。右の写真は、島根米を飼料に利活用した「こだわり卵」島根県のブランド認証も受けており、県を代表する「ブランド産品」として県内外に販路を拡大しているとのこと。平成19年度より、同認証制度を実施し、本年で41品目の食材や加工品が誕生している。どの産品も厳しい審査基準をクリアーしており、市長の消費地に出向いてのトップセールス時にも積極的に売り込みがなされている。また、東京には専属コンサルの駐在員が居り連携を密に売り込みを行っているとのこと。年に5品ぐらいの割りで認証商品が誕生しているとのことでした。大変参考になりました。
7/10、島根県・出雲市、雲南市を訪問。出雲市は人口16万、市長自らが「大好き出雲、出雲に愛着をもとう。」と市民に呼びかけ、出雲に愛着を覚えるアイデアや産品、サービスを広く募集。食材や特産品に限らず出雲をイメージ出来るものにブランド認証をするという奇抜な発想で情報発信をしています。7月下旬から11月に開催される「神話博しまね」のイベント情報も多方面に発信されていました。ちなみに全国800の観光地中、出雲のブランド名は全国17位で抜群の知名度を誇っているが、市民には充分な実感がせ無いとのこと。これを払拭したいと観光に力を入れているとの説明を受けました。
雲南市では、商工会と商工観光課が企画・運営する「軽トラック市」について研修を受けました。雲南市は周辺6町が合併、年々人口が減少している地域。南は広島県と隣接し、松江市や出雲市も近く買い物もそちらに出向く割合が多いとのこと。商工会員は1,500名を有する規模、自分たちで物を売りに出向くことを基本として、他市の事例を参考に企画。軽トラ20台~30台を基本に各町の商店街の道路を歩行者天国しとして交通規制、他のイベント等も織り交ぜながら開催、商工会に登録された軽トラには、統一ののぼりを掲示して販売。平均2~3万円の売上があるとのことで好評。必要経費は2.000円の登録費用のみとのこと。今後は、過疎地の「買い物難民」と言われる人の所にも出向く事業も考えているとの説明を受けました。
7/11、鳥取県・倉吉市を訪問。市独自の「町並み保全」事業を視察させて頂きました。倉吉市は、江戸時代の武家屋敷、土蔵と小川のせせらぎが絶妙にマッチングした風情ある町並み、小京都と言われる雰囲気を持つ町であります。路地を挟んで多くの商店がありますが、都市計画で示された景観保存に対して市民の地道な協力により「昔の町並み保存」が成功した事例と思います。景観保全のための改築工事には国・県・市よりかなりの補助があるのも市民にとっては取り組みやすい事業であると感じました。小川には、錦鯉や鴨も生息しており、心落ち着く雰囲気でした。