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2011年度総務常任委員会行政視察

未分類 / 2011年7月14日

総務常任委員会行政視察を去る7月12日~14日2泊3日で実施させて頂きました。今年度の行政視察のテーマは「地域情報化、電子自治体」の先進地を訪問し実際の運用を研修することと致しました。視察先は、なかなか訪問出来ない沖縄県に絞らせて頂きました。

まず最初に、浦添市を訪問し、地域通貨「察度」・自治体の電子化・男女共同参画」について研修をさせて頂きました。

①地域通貨「察度」につきましては、様々な商店街組合等が実施している「特典付きポイント券」がありますが、この券を行政が発行し、主旨に賛同して頂ける企業や商店で使用可能としていたり、予め市の実施する事業にボランティアで参加された市民に「察度」を支給し、利用可能な企業や商店で使って頂く、もしくは、市役所でグッズと交換できる仕組みとなっていました。

②自治体の電子化では、既存の民間企業のシステムを採用するのではなく、独自のサーバを立ち上げ、OS(オープンソース)化されているシステムを活用し役所の各課を連携させた独自のシステムを構築していました。本市で各課が購入するパソコンは、30万円しますが、浦添市では、一人一台5万円前後で端末が整備されており、現在、庁内で550台の端末が連携されているとのことであります。本年度から、理工学部出身のIT専門知識を持った職員を4名採用したとの説明を受けました。情報ネットワークが益々複雑化する中で、ITに掛かる経費をどのように削減できるのか。自治体独自の専門知識を持った取り組みが急がれています。

うるま市を訪問、「市民サービス評価」についてを研修致しました。

右の様な、目安箱を市役所内各所に設置して直接市民から行政に対する意見を聞こうとするものです。市民目線からの斬新な提案はたくさん寄せられており、低予算で実施できるものはスピーディに出来るようになっているとのこと。ただ、職員の態度やあいさつについての指摘が多いとのこと、意識の根底に「お役所仕事」というマンネリが存在している。市民からの指摘は管理職には伝えるが、指摘を受けた職員に対する指導等は部課長まかせ、直接苦言を言えないのか職員研修等で遠まわしに講師が言う程度、職員である前に、人間としてあいさつや爽やかな応対は当然だろうと感じてしまいました。本市では、厳しく指摘したいと感じました。

名護市を訪問、地域SNSの活用と地域情報化について研修をさせて頂きました。

沖縄の各市の庁舎は、「琉球王国」の流れを汲むもので、独特の風格を備えていました。名護市役所庁舎も立派でした。

地域情報化のツールとして地域イントラネットを活用した「インターネット情報交換広場」を開設。市内で300人の登録がすでにあり、市内外の多くの世代の方が情報を提供し合っています。沖縄県は本土と比べて地震が少なく、情報のバックアップには最適の場所として注目されており、ITネットワークシステムは非常に進んでいると感じました。IT専門の職員採用や養成を積極的に推進しています。

今回の視察の合間、創大同期、現在沖縄県議の上原章さんに久しぶりに沖縄の地で再開、少しの間ではありましたが、旧交を温めることが出来ました。

上原さん、ありがとうございました。これまでのご努力、学生時代と変わらぬ明るさ、大いに元気を頂きました。

ご活躍を祈ります。

宿舎から空港へ向かう途中、マブ二の丘に建つ「平和の礎」を訪問、あの沖縄戦で亡くなられた方々に心より哀悼の意を捧げてまいりました。香川県の墓碑も確認させて頂き、深く追善の祈りを捧げました。「戦争ほど残酷なものはない」創立者が叫ばれた原点の地に立ち、改めて恒久平和を深く誓った視察でありました。