バックナンバー 2009年 6月
介護疲れで家族も危機的状況にある昨今。横須賀市にある県立保健福祉大学社会福祉学科の臼井正樹教授に講演を頂き質疑を行った。
【講演内容】レスパイトとは障害のある方、障害のあるお子さん或いは高齢の介護を必要としている方を家族介護している介護者に対して休息、息抜きを差し上げるサービスとして定義されている。レスパイトだけでものを語っていくのは難しい。介護や介助が必要な当事者がいるがその方を支えていえる家族がいる。障害者と高齢者では状況が違う。介助者のレスパイトを目的としてサービスが成立するか難しい。当事者と家族介護者と分けて考えて家族介護者も福祉の対象者として考えた方が良い。別の種類の福祉対象者である。障害をお持ちのお子さんのお母さんのご意見は多くは子どもの障害を多くの人に理解して欲しいと強く思っている。葉山町の障害福祉計画策定で育成会のお母さん方から障害という言葉や字を使いたくないと言う意見が出て様々議論になった。障害を持ったお母さん方の中にはご自分が生んだ子どもが障害を持っていることをずっと忘れずに思っている。考え方によってはそういう方も社会的には障害福祉の対象者とも言える。当事者を支援するのは一義的な目的であるが、また、別の意味で家族介護者へのサポートが矛盾しないよう様にしなければならない。家族介護者に手当てを出すと家族介護者を固定化してしまう。障害者の自立を妨げない様にしなければならない。高齢者で介護が必要な方の場合も家族介護者に対する政策が当事者に対する政策と重ならないようにしなければならない。あくまでも障害者本人の生活の質の向上を優先しなければならない。政策を作っていく段階で本質とはずれたところで政策を打つと混乱してしまう場合がある。障害児者の介護家族者と高齢者の家族介護者は状況は意がう。障害児者の親は私が亡くなった後あとこの子を誰に託せば良いのと言う心配が一番多い。高齢者の介護は子どもが介護していく場合は普通は親が先に亡くなるのでその心配は少ない。障害のあるお子さんと親を分離することは難しい。子離れ出来ない親が多い。健常者は二十歳過ぎれば自立していくが障害者の場合は違う。障害者の家族への安心生活アンケート内容で「毎日の暮らしの中で困っていることは難ですか」との質問に対して一番多かったのは「災害時の備えとしての薬の備蓄」であった。知的障害があるお子さんの場合、本人に合った薬でないといけないから。その他多かったのはガイドヘルプとグループホームの充実であった。