12月定例会最終日の12月26日の本会議において、理事者側から提案されました「鎌倉市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例」の議案は、賛成16・反対10で否決されました。
(住民への影響が大きい議案は地方自治法第4条第3項により特別多数議決で出席議員の3分の2以上の同意が必要と規定されています)
本議案に対して賛成した公明党市議としては残念な結果ではあります。結果は結果として受け止めつつ、「賛成」した立場として、また市議となってまだ1年半ほどですが、元ビジネスマンとして、先入観のない客観的な見方で感じたことを忖度なしに述べたいと思います。
◆本庁舎自体の老朽化と建替えは待ったなし
公明党市議団としても私個人としても、これが賛成する最大の理由です。市民生活の安心・安全の要であり、災害時には司令塔となる市役所本庁舎。現市本庁舎は昭和44年に建てられた築53年(私と同じ年齢)。全国的に見ても最も老朽化した庁舎で、耐震性的にも市民サービス的にも職場環境的にも、建替えは待ったなしであり、一刻も早く建て替えるべきです。(近年建替えをした近隣の藤沢市役所、茅ヶ崎市役所に行くと尚更痛感します)
◆反対している市民・市議の主な理由
「市役所は鎌倉時代からの中心地である旧鎌倉地域にあるべき」「遠くなり不便だから反対」「税金のムダ。それより他にやるべきことがある」「コロナ禍で且つ物価上昇している今、進めるべきではない」「財源確保が不透明」「耐震化工事で延命できる」「移転先で渋滞が発生する」「現在地跡地利活用が不透明」等々。
・では一体いつ建替えするのでしょうか?
・移転は絶対反対の議員は具体的な代替案・折衷案等を提示すべき。単に「反対」だけでは無責任。
・そもそも月に、年に何回市役所に行きますか?これからの時代、わざわざ市役所に行かなくても良い環境になりますし(既になりつつある)、現在跡地にも支所機能は設置するので不便はないはずです。(それゆえ跡地利活用案も重要です)
・「旧鎌倉の人達はみんな反対している!」と反対派の人は言いますが、少なくとも私が住む二階堂含め西御門・雪ノ下・小町・大町・材木座・浄明寺・十二所・由比ガ浜・長谷・稲村ガ崎・七里ヶ浜の方々と話していても市役所移転反対の声は多くなく、割合で言いますと、賛成(or どちらでも良い)8:反対2です。
◆新庁舎の建設費用
・市役所は市民生活・行政の本丸。老朽化し建替えることが税金のムダでしょうか?(華美な無駄に大きな市庁舎を建設するのは論外ですが)。いずれ間違いなく来る大地震に備え、市民・市職員・議会関係者の安全性的観点からも建替えは待ったなしです。
・建設費用は今後、高くなることはあっても安くなることはないでしょう。世界的なエネルギー価格、資材価格、輸送価格の高騰、円安、人件費上昇など、時間がたてばたつほど建設費用は膨らみます。現時点で約170億と見積もっている建設費用は間違いなく増えます。(大阪万博開催費用も既に当初概算費用の1.5倍になると大阪府が発表しています)それ故、速やかに新庁舎建設は進めるべきです。
・財源は基金、一般財源、市債で確保出来るよう、市も計画を立てます。そもそも市庁舎建替えは全国どの自治体もこれまで実施しており、これで市財政が破綻するようなことはありません。しかも長年にわたり不交付団体である鎌倉市は他自治体より裕福な位置付けですし(経常収支比率が高い課題はありますが)、実質公債費比率も直近10年で-0.7%~1.1%と全く問題ない状況ですので、鎌倉市が「財政的に新庁舎建設は出来ません」と言える立場ではありません。
・現在地は鎌倉駅に近いことがメリットですが、車で来られる方にとっては周辺道路は慢性的に渋滞してますし、利便性の良い場所とは言えないです。移転先周辺道路の整備は必須ですが、これは計画的に対策を進めてくとのことです。また、現在地と深沢をつなぐ新たなバス路線を設置することも含め、詳細はこれから検討・協議してくことになります。
◆半世紀に一度の大プロジェクト
現在の建築技術で建設される新庁舎は、100年経っても大丈夫なものにすべきです。もちろん華美で無駄に大きな市庁舎を建設するのは論外ですが、目先のコストや短期的視点でケチって中途半端な庁舎を建てては本末転倒です。長期的視点と大局観にたって財政計画を立て、使いやすい納得のいく、安心・安全で市民が誇れる「鎌倉らしい」新庁舎にすべきと考えます。
◆市民を代表する市議会への合意形成が充分ではなかった
これが否決された最大の理由・原因かと思います。今から5年前の2017年(平成30年)3月の「広報かまくら」で深沢開発地域への移転が決定したかのような(衝撃的な?)発表をしたことから始まっているように感じます。その時、自分は市議ではありませんでしたが、当時から市議だった方々に聞くと、議会に対して事前説明や情報共有も無かった為、相当驚いたようです。何故そのようなことをしたのか理解に苦しむところですが、その後の議会に対して丁寧な説明があったのか?先輩議員に聞いても首を傾げています。理事者側は丁寧な説明をしてきた(つもり)かもしれませんが、今回の否決結果がそれを物語っています。言うまでもなく議会は市民を代表する議員で成り立っていますので、議会軽視と言われても否定出来ないのではないでしょうか。反対側の立場の議員はもちろん、賛成側の立場の議員との対話をもっと大事にすべきでしたし、今後はそうすべきです。今回反対した会派の反対討論の内容を聞いていても「何がなんでも移転は反対」ではない会派もあった一方で、賛成した会派でも積極的賛成ではなく「反対ではないから賛成」の会派もあったように感じました。理事者側として今回の結果を機に、指摘された点や課題点をより丁寧に説明・対応し合意形成をしていくべきです。
あと、理事者側に必要だなと感じるのは「明確なビジョン」と「パッション(熱意)」です。市議になってこの1年半、正直パッションは感じられませんでした。これが合意形成が充分にならなかった根底にあると思います。
理事者側に全て責任があるとは言うつもりはありません。これまで数年にわたり行政と協議・議論してきた市議会としても責任はありますし、市民に対しては信用問題です。
いずれにしても新庁舎建て替えは待ったなし。
今回否決された位置条例をいつ再提出するのか?それまでにどう対応するのか?賛成の立場である公明党市議団としても引き続き真剣に取り組んでまいります。
12/18(日)「鎌倉殿の13人」最終回グランドフィナーレ@鎌倉女子大に応募したところ、なんと約130倍の倍率の抽選に当たりまして(しかも最前列!)、家内と行って参りました。
この激動の1年、一鎌倉市民として、大河ドラマの取組み所管する鎌倉市議会・市民環境常任委員会・委員長として、毎週楽しみに観てきた思い入れのある大河ドラマだけに、終わってしまうのは寂しいですが、小栗旬さん・小池栄子さん・坂口健太郎さん他、メインキャストの皆様をここ鎌倉で、しかも間近に拝見でき感無量・・。
史実は分かっているのに、ここまで惹き付けられとは。本当に素晴らしい大河ドラマでした。
この1年、ありがとうございました!
12/7(水)~12/26(月)まで開催中の鎌倉市議会12月定例会3日目の12/9(金)に一般質問に登壇しました。
今回のテーマは「認知症の人との共生社会に関して」です。
今後更に高齢化社会が進む日本では比例して認知症の方の数も増えていきますし、重要な社会課題であります。実家の母親(76歳)が要介護1のアルツハイマー型認知症である私にとっても、他人事ではなく自分事であります。
他自治体の様々な取り組みを例に提案型の質問をさせていただき、理事者(松尾市長他)からは前向きなご答弁をいただきました。鎌倉市が認知症の方、介護される方にとって住みやすいまちになるよう、今後も取り組んでまいります。
↓ぜひ動画配信をご覧になってください。(約28分)
録画映像を見る(録画映像) | 鎌倉市議会 映像配信 (kensakusystem.jp)







