2012年12月18日付公明新聞から

 記者団の質問に答える山口代表と井上幹事長=17日 党本部

記者団の質問に答える山口代表(左)と井上幹事長=17日 党本部

9小選挙区、初の完勝
比例区 北関東、中国で議席増
新人10氏が当選
 16日に投開票された第46回衆議院総選挙で、公明党は公認候補を擁立した9小選挙区で完全勝利、比例区では全国11ブロックで22人が当選し、計31議席を獲得した。“政党乱立”の大混戦の中、選挙前の21議席から10議席伸ばす大勝利となった。衆院が現行の選挙制度となってから、公明党が挑んだ小選挙区で完勝したのは初めて。比例区は北関東、中国の両ブロックで議席増。全国11ブロックを合わせた得票率は11.83%で、前回選挙の11.45%を上回った。

小選挙区で公明党は、党として初めて挑戦した北海道10区で、稲津久氏が現職閣僚を破り見事に当選を果たした。また、前回選挙で敗北した8小選挙区の全てで雪辱。太田昭宏(東京12区)、上田勇(神奈川6区)、北側一雄(大阪16区)、赤羽一嘉(兵庫2区)の4氏が返り咲いたほか、前回比例区で当選した佐藤茂樹氏(大阪3区)、新人の国重徹(大阪5区)、伊佐進一(大阪6区)、中野洋昌(兵庫8区)の3氏が激戦を突破した。

戦後最低の投票率となる中で、公明党の比例区全国11ブロックの総得票数は711万票(前回805万票)。近畿、九州・沖縄の両ブロックでは民主党の得票数を上回った。

各ブロックの獲得議席は、北海道1、東北1、北関東3、東京都2、南関東2、北陸信越1、東海2、近畿4、中国2、四国1、九州・沖縄3。合計22議席として、前回から1議席増を果たした。

特に、北関東では2003年衆院選以来の3議席を獲得し、岡本三成、輿水恵一の新人2氏が当選。中国でも前回失った2議席目を奪還し、桝屋敬悟氏が国政復帰を果たした。

さらに、新人の佐藤英道(北海道)、浮島智子(近畿)、樋口尚也(同)、濱村進(同)、はまち雅一(九州・沖縄)の各氏が当選を飾り、元職の伊藤渉氏(東海)も当選した。

今回の衆院選は、民主党政権への審判が最大の争点であったが、同党は選挙前の230議席から57議席へ大きく後退。現職閣僚や閣僚経験者が相次いで落選するなど、失政続きだった同政権は有権者から事実上の不信任を突き付けられ、退場することになった。

大部分の小選挙区で公明党と選挙協力した自民党は、過半数を上回る294議席を獲得し、政権奪還を果たした。

“第三極”政党では、日本維新の会が54議席、みんなの党が18議席。一方、日本未来の党は選挙前の62議席から9議席に勢力を大きく減らした。

共産は1議席減の8議席、社民は3議席減の2議席となった。

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