海南市議会6月定例会の最終日の請願一件について反対討論をしたことは9日付けの活動報告にも記しましたが、

まさに私が討論を行おうとした際に、2名の議員から、尋常ではない大声での不規則発言があった事を明記しておきます。傍聴に来られていた方も多く、驚かれたのではないかと思います。

このことに対し、私は以下に示す根拠をもって反論できるものであり、これを紹介いたします。

 

間違った認識による不規則発言に反論する

2008.7.10

7/9の本会議の討論の際、請願に賛成の議員の討論の後で私が討論に立った事に対し、共産党の2名の議員から大声で「ルールを知らないのか」との趣旨の不規則発言がありました。

海南市議会会議規則で「議長は、最初に反対者を発言させ、次に賛成者と反対者をなるべく交互に指名して発言させなければならない」と定めていることから、こうした不規則発言があったものと推測します。

 

海南市議会の会議規則は、市の標準会議規則と異なり、通告制を用いていない事から、議長が、どの議員がどの議案、どの請願に賛成、あるいは反対の討論を行うか、必ずしも見分ける事はできません。また、議案一件ずつ討論が行われるのではなく、議案並びに請願まで全て一括議題となっている事から、全議案に賛成、あるいは全議案に反対だけでなく、例えば、議案(1)には賛成だが議案(2)には反対である、請願(A)については採択だが請願(B)は不採択であるというように、議案、請願によって賛否の両方が混在していても、それらを一括して表明する討論が行われてきました。要するに採決のように一件ずつではない一括討論の制度を用いている点が特徴です。

結果として、海南市議会会議規則に定められている「議長は、最初に反対者を発言させ、次に賛成者と反対者をなるべく交互に指名して発言させなければならない」…これが実際にできるのは一件ずつ討論が行われる場合に限られます。

 

また、海南市議会会議規則に定められている「議長は、最初に反対者を発言させ、次に賛成者と反対者をなるべく交互に指名して発言させなければならない」という規則は、標準会議規則に準じていますが、その標準会議規則については、地方議会運営研究会編集の地方議会運営事典に、討論交互の原則として以下の通り解説されていますので、一部抜粋し転載いたします。

 

【討論交互の原則】

討論を行う場合に、賛成者と反対者を交互に発言させるとする原則のことをいう。

標準会議規則においては、議長は、最初に反対者を発言させ、次に賛成者と反対者をなるべく交互に指名して発言させなければならないとしている。

討論は、議題に対して賛否を主張するだけでなく、賛成者は反対者の意見を反駁し、反対者は賛成者の主張を攻撃する事により、双方の主張点を明らかにし、賛否両論の是否を判断する上での便宜とするものである。そこで、賛否双方の討論を公平に取り扱うために、賛否の意見を交互に行うこととされたものである。

討論の順序は、最初に反対者を発言させるものであるが、これは本会議審議の場合には趣旨説明、委員会付託議案の場合には委員長報告との対称を考えているもので、趣旨説明又は原案可決の委員長報告に次いで賛成討論では、賛成側に厚くなりすぎることとなるからである。したがって、委員会付託議案の場合、委員長報告が原案否決又は修正(原案反対)であるときは、委員長報告に対する反対、すなわち原案可決に賛成のものから討論の発言をさせるのが適当である。

また、原案を可とする旨の委員長報告に続いて、少数意見の報告(原案反対)があったときの討論も、原則どおり反対者から始めると反対が重なる形となるので、少数意見に対して反対すなわち原案賛成者からまず討論させるのが適当である。

このような考え方は、最初の討論が、討論に入る前の趣旨説明でも、委員長報告でも、少数意見でも、とにかく討論直前の演説に対して反対の討論から始まることになるとの理論に基づくものである。標準会議規則は、「なるべく交互に指名して発言させなければならない」と規定するが、これは賛成者が反対者より多い場合とか、反対者のみの通告があり、賛成者の通告がない場合など交互討論ができない場合を除いては、交互に討論するように配慮しなければならないとする趣旨である。

 

以上が、討論交互の原則についての解説であり、委員長報告⇒委員長報告に対する質疑⇒討論⇒採決という議事の流れの中で、賛否両論の是否を判断する上で一方に偏らないよう、討論は反対から始めるという意味がある訳です。

前段で申し上げたとおり、7/9の海南市議会の最終の本会議における討論は、全ての議案と請願に対する「一括討論」であり、その順序についても、一括して討論する事となれば「議案も請願も全て反対」との態度でない議員は、結果として、反対からも賛成からもないというのが結論になります。

その上で、討論交互の原則に基づいて言えば、委員会で可決された議案に対して反対の議員、そして、委員長報告では不採択であった請願に対しては、それに反対の立場で、原案どおり採択すべきとする議員からまず討論を行うべきであります。

 

私の場合は、議案に対しては、全ての議案に対して賛成であったこと、そして、請願に対しては委員長報告のとおり不採択の態度であったことから、上記とは全く逆の立場であり、私を含め、私と同じ立場の議員は、むしろ最初に討論を行うべきではないということになります。

従って、7/9の本会議では、まず、請願に賛成の議員が討論され、次に私が請願に反対の討論に立ちましたが、この事は何ら問題のない正道であり、「ルールを知らないのか」との趣旨の不規則発言は、討論交互の原則を、直前の委員長報告との関係を無視し、何もかも全て反対討論からすれば良いものと、明らかに間違った認識を持たれていると、指摘せざるを得ません。

 

以上の結論を持って、過日の2名の共産党議員に対する不規則発言に対し反論いたします。

 

そもそも議会の場は、多様な意見を民主的に議論する神聖な場であり、結論に導くまでは正々堂々と議論を交わすことが最も大切であることは今さら言うまでもありません。

にもかかわらず、自分たちの主張に同調しないからといって、喧嘩を吹きかけるように大声で威嚇し叫んだ言葉が・・・「ルール知らんのかぁ」・・・

 

こうした行為こそ、まさに「ルール違反」ではないでしょうか。


「天に唾して己が面にかかる」という言葉をご存知なのだろうか。

コメントは受付けていません。