再生可能エネルギー研究会 10月29日~30日
再生可能エネルギー研究会で沖縄県の久米島の現地調査を行いました。
久米島では、沖縄県海洋深層水研究所で行われている海洋温度差発電実証設備の運営について調査いたしました。説明は、沖縄県から受託している㈱ゼネシスの岡村リーダーが行いました。また、佐賀大学と連携しているので、佐賀大学の教授も参加していました。
この設備では、温かい海水面と冷たい深海の温度差を利用して電気を作る仕組みです。海の地熱発電とも言われます。
海洋深層水は、飲料水としての流通に加え、様々な産業用途に使われています。深層水は、冷温で日光が届かないため雑菌がほとんど繁殖せず、栄養分のミネラルを豊富に含む。さらには表層海水の温度調節にも利用できるため、魚介類の養殖や海藻の育成に多く使われています。 久米島では、1日13000トンの深層水をくみ上げ、関連企業の生産額は25億円を超え、人口8000人規模の島の300人が関連企業で働いています。サトウキビ事業は10億円規模なので、深層水事業は島に大きな産業と雇用をもたらしています。島では、将来的には水素自動車を導入して再生可能エネルギー100%を目指す計画もあるようです。
離島においての設備等は素晴らしい成果と活気を与えていました。