焼酎産業振興条例案作成員会 10月31日
第4回焼酎産業振興条例案作成委員会が、県議会の会議室で行われました。
鹿児島大学農学部 鮫島吉廣客員教授、鹿児島工業技術センター瀬戸口眞治食品化学部長を迎えての焼酎産業関係の現状と課題、今後の取り組みなどについて、意見交換を行いました。
鮫島教授によると、焼酎の歴史は鹿児島から起こり、薩摩焼酎500年の歴史あり、焼酎文化の発祥地である。世界に冠たる蒸留酒文化であり、焼酎は6次産業化のモデルである。
課題として、度重なる増税が行われ、昭和63年を100とすると、現在は491%。ウイスキーは、低下している。さらに、事故米が起こってから米のトレーサビリティー法による国産米の確保が難しい状況が続く。ビールやウイスキーの米はどこ産でもいいのに、焼酎だけが米の国内産が示されたために安定確保が難しい現状。
今後の取り組みとして、ワインロードなる観光施設にちなみ、サツマイモロードなるものを設計し、観光名所にする。
焼酎の乙と甲を混合したものが流行っている。東北も日本酒だけでなく、混合した焼酎が飲まれている。焼酎を飲むということは、今後、本格焼酎の販路拡大のチャンスがあると捉えて、取り組むことが大事である。また、九州ブランドとして海外向けに広げていくことも必要である。
瀬戸口部長からは、県内の焼酎メーカーは、ほとんど中小企業であるから、研究所を所有する焼酎メーカーは少ない。だから、安定生産、品質向上、安全性確保、新製品開発などの技術面を大学や国、県の支援が必要。焼酎に関する研究開発としては、サツマイモダイズを用いたさつまいも麹で製造する全量芋仕込みの焼酎の製造技術の開発、もろみへ直接投入する新規黒糖焼酎製造法、黄麹を使用したイモ焼酎製造技術の確立などの紹介がありました。売れる焼酎のために、若者や女性をターゲットにした飲みやすい焼酎の作成が必要であるなどの意見をいただきました。
午後からは、第5回焼酎振興条例案作成委員会が開催されました。
鹿児島県卸売酒販組合 西川信孝専務理事、鹿児島県小売酒販組合連合会 住吉勝徳会長、鹿児島県特産品協会 下野裕二事業部長、鹿児島県ホテル旅館生活衛生同業組合 淵村文一郎理事長、鹿児島県料飲業生活衛生同業組合 肥田木康正理事長が出席してい頂き、意見交換を行いました。
焼酎の流通部門の方々から焼酎の現状と課題、今後の取り組みなどについて分野ごとの説明がありました。その後、意見交換を行いました。
焼酎の消費の減少は、少子高齢化や若者の焼酎離れが大きい。若者へのPRのために、修学旅行生などのサツマイモの植え付け、収穫して焼酎にするなどの体験を通して焼酎に興味関心を持ってもらうこと。鹿児島では、料理などにも活用しているが、他県ではほとんど使用していないので、焼酎の飲み方や調理などへの利用方法を示すことが重要である。また、焼酎のネーミングや焼酎に合う食材などを県外などにさらにPRが必要。そして、日本酒にあるような甘口や辛口などの表示も必要ではないか。などの意見が出ました。
今後、関係団体からのヒアリングを受けて12月議会を目安に、条例作成することになりました。
