平成22年第9回定例会での一般質問と答弁の要旨(2010.12.6)

◯農業の活性化について

質問

担い手育成、就農支援について、担い手育成総合協議会への支援や、担い手育成事業(定年再登板、認定農業者支援等)の状況と課題を伺う。新規就農受入支援制度の創設について検討してはどうか。

答弁

いかに農業後継者を育成し、農家経営・農業を再生していくかが大きな課題となっている。県や農協と共に、園芸振興や農家の6次産業化による農家経営の安定化を図っていきたいと考えている。新規就農者の支援対策については、農協や農家から協力いただき、国県の支援制度を有効に活用し、農業委員会と共に市独自の受入体制の充実を図っていきたいと考えている。

質問

農業振興の推進について、農業関係の様々な団体機関(JAや各協議会等)がまとまって農業振興を検討していくような連携はとられているのか。豊岡市では安全・安心な農産物を供給するため農産物生産団体認定制度を創設。コウノトリの餌場となる水田の再生に向け、環境に配慮した農業を目指すために「適正施肥」の要件を設け、より安全安心な農産物を生産する団体を認定している。このような統一ブランド制度について見解を伺う。生産者法人化の更なる支援拡充や、農商工連携の推進など新たな施策を含め、これからの農業ビジョンをどのように考えているのか。

答弁

「阿賀野市農業振興協議会」を組織し、各種農業振興施策の推進に努めている。認定制度の創設については、国や県の制度を活用し、今後もより一層県認証栽培基準以上の安全安心な特別栽培米の取り組み拡大を図り、独自のネーミングによるブランド化・産地化を進め、農業所得の向上を目指していきたい。また、園芸等の複合部門の導入推進と、農業の6次産業化を国県の有効な支援策を活用し、意欲ある農業者へ支援していきたい。地域経済の活性化のためには、農商工業者が連携し、新たなサービスや特産物・逸品を考案し、交流人口の増加と産業全般の活性化を目指してまいりたいと考えている。

◯里地里山の保全利用について

質問

生物多様性地域戦略策定の取り組みについて、環境省では、里地里山保全活用の意義について国民の理解を促進し、多様な主体による保全活用の取組を全国各地で国民的運動として展開することを目的として、里地里山保全活用行動計画を9月に策定した。当市では既に環境活動を実施している企業や団体があるが現状を伺う。グランドデザインを描き、取り組みを発展させていくために生物多様性地域戦略の策定に取り組んではどうか。

答弁

里山における植林や下草刈り、枝打ち作業や「クルマユリ」などの希少植物の保護活動や、木工細工や森林整備作業の体験指導、「冬水田んぼ」等を実践し、その普及に努めている農家やNPOの方々もいる。現在のところ当市においては戦略策定の計画はないが、緑豊かな森林資源や生物多様性にも配慮した環境保全型農業をこれからも市内外へ向けてアピールしていくために引き続き自然環境の維持・保全に努めてまいりたい。

質問

瓢湖の保全整備の推進について、ラムサール条約登録湿地である瓢湖の保全整備について、平成20年12月定例会で質問。「市民の環境保全に対する意識の啓発と醸成、瓢湖自体の環境対策を考えている。」との答弁だった。登録後2年間でどういうことを実施してきたのか伺う。観光拠点の整備について、平成21年3月定例会で質問。「瓢湖周辺に阿賀野市全体の観光情報の発信・案内と物産販売など、観光物産館的機能を持った施設が必要であると考えている。」との答弁だった。保全整備とあわせて公園や老朽施設をどうするかも含めた瓢湖周辺の整備計画を示してもらいたいと思うが見解を伺う。

答弁

「あがのラムサールフェスタ」のなかで、「白鳥の里」にて保全意識の啓発や観光・産業等幅広く情報を発信。「瓢湖ラムサール記念講演会」や探鳥会・自然観察会を開催し、参加者に環境保全の重要性を認識していただいた。観光拠点の整備については、「瓢湖憩いの家」が老朽化に伴う廃止の方向で検討を進めていることから、跡地利用も一つの選択肢と考えている。今後観察舎や遊歩道・モニュメントサイン・白鳥傷病舎等の施設整備など、魅力ある整備を図らなければならないと考えている。

 

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