平成22年第7回定例会での一般質問と答弁の要旨(2010.9.8)
◯安心できる社会の構築
質問
人間関係の希薄化が問題視されているなかで、学校教育と地域とのかかわり、親の教育参加など、改めて考えていくことが大事であると思うが、地域の教育力についての所見を伺う。
答弁
地域の力や地域の教育力を高めていくことは、市全体にとって極めて大きな課題であると認識している。少子・高齢化が急速に進む中での、地域の安心や活性化については、総務課、企画政策課等の全市の取り組みと連携して、教育委員会も尽力して参りたい。
質問
親学については、過去に2度質問し、「核となるボランティアの育成や市民の皆様の参画が必要不可欠であることから、人材育成を図りながら親学の取り組みを進めてまいりたい(平成20年第4回定例会)」との答弁があった。その後の進捗について伺う。
答弁
平成20年度に「子育てサポーター養成講座」を開催して、人材育成を進めている。平成21年度からは、子育て支援のための自主グループとして発足し、乳幼児を持つ親の会などの自主活動、自主運営を行い、現在に至っている。今後はさらに会員を増やし、地域の教育力を高め、さらなる人材育成を図るためにも、親としての様々な学習機会の提供に努めたいと考えている。
質問
児童虐待への対応について、従来の対策の限界も指摘されるなか、各自治体においても体制の強化などの取り組みが求められている。行政の援助までつながっていけない“孤立”する家庭・親を支えていける地域をつくることが重要といわれている。当市の現状と防止への取り組みとして今後どのように体制を強化していくのかを伺う。
答弁
現在の対応状況として、通告を受けた場合、まず情報を集め、児童の関係者が継続的な状態観察を行い、必要なケースについては支援方法の検討を行う。また、緊急性が高い場合は、直ちに訪問や連絡を取り、その日のうちに安否を確認することとしている。防止の取り組みとしては、保健師の訪問や健診などでの啓発と子どもの観察により、早期発見に努めている。今後の体制強化については、対策マニュアルの作成と、組織体制の強化・職員の増員等による支援体制の整備が急務であると考えている。
質問
買い物支援について、高齢者や妊婦、小さな子供をつれた母親、自家用の車を持っていない人にとって、買物に行くのは少々負担となっている。当市においても高齢者から「買い物が大変だ」という声を聞くことからニーズがあるのは事実。平成19年第6回定例会で、埼玉県秩父市の「ボランティアバンクおたすけ隊」の取り組みについて見解を伺ったときに、検討していくということであったが、このような事業は行政としても推進していくべきと思うが、見解を伺う。
答弁
高齢者支援等のボランティアについては、現在の社会福祉協議会のボランティアセンターの拡充が急務であると考え、新たな制度導入等は今のところ難しいと考えている。ただし、今後もこのような制度に関する研究を続けることは必要であり、また、買い物支援に限って考えると、導入の可能性、要否等に配慮してまいりたい。
◯当市のPR活動
質問
「太陽光発電所」の活用について、当市でもテクノタウンにできるメガソーラー発電所を、最大限活用していくべきと考える。“阿賀野市地域新エネルギービジョン”を基に、PRできる独自の活用策を検討してはどうかと思うが、見解を伺う。
答弁
太陽光発電関連企業や風力等の新エネルギー企業の誘致。住宅用太陽光発電の2点について推進していく。住宅用太陽光発電システムの設置には、国の補助金制度にプラスして補助金を交付するもので、市内業者への発注を補助の条件とするものである。
質問
「ご当地ナンバー」について、全国各地で原動機付き自転車などの地域独自のオリジナルナンバープレートを発行し、地域のPRにつなげているところがある。当市でも地域振興、知名度アップという観点から、阿賀野市らしいデザインのナンバープレートの作成に取り組んではどうかと思うが、見解を伺う。
答弁
ナンバーの制作費が割高になり、現在使用のナンバーも車種により数年間分の在庫がある状況。費用対効果を考えると今しばらくは現行ナンバーを使用してまいりたい。