平成１８年第４回定例会での一般質問と答弁の要旨（２００６．９．１１）
◯子育て環境の整備について
質問
子育て家庭の負担を軽減しようと、買い物や施設を利用する際に、料金割引や特典を受けられるサービスを提供する自治体が広がっている。有効な支援策の一つと考えるが、当市でも取り組んではどうか。
答弁
地域企業の活性化にも大きく貢献すると考えられるが、現状では魅力的な事業展開を行うのは難しい。将来的な企業進出、商業店舗の拡大等を見極め、検討してまいりたい。
質問
子育ての悩みを解決につなげていくための更なる窓口を広げていきたい。福井県では『子育てマイスター（専門家）制度＝育児に悩む母親らの相談にのるボランティア』が活躍。マイスターがいることで安心して子育てや出産意欲を引き出すことにもつながるのではないかと思うが、当市でもこの取り組みを考えてはどうか。
答弁
今後、子育て支援活動を拡大し、質を高めていくには、地域全体で子育て支援を行う体制づくりが不可欠となる。福井県が実施しているような、専門的知識を持つ方のボランティア育成に努めていきたい。
質問
マタニティマークは妊産婦にやさしい環境づくりを推進するものである。当市での推進をどのように考え取り組んでいくのか。
答弁
今後、前向きに検討してまいりたい。 当面の具体的な取り組みは、「母子健康手帳交付時におけるPR」、「広報あがのへの掲載」、「市営バスでの広告」等で市民に周知しながら、周囲が妊産婦へ気遣いするよう誘導したい。
◯バリアフリー整備について
質問
新バリアフリー法が今年６月に成立。具体的な整備は、各市町村が定める基本構想に沿って実施される。計画段階から住民や利用者の声を十分に取り入れられるよう、市町村が「協議会」設けることとなっている。当市のバリアフリー整備についてどのように考えているのか。
答弁
具体的な基本方針や整備事業などを定めた政令がまだ公布されておらず、現時点で本年１２月の見込みである。県では政令公布を受けてから条例の改正や、法に基づく制定方針などを定める予定にしているので、県の方針等が確定後、市の具体的な方針を検討したい。基本構想の策定については、協議会を設置し、慎重に協議を重ね、事業を進めてまいりたい。
質問
瓢湖のバリアフリー整備について、杖をついて歩く方や車椅子での移動に支障がある。舗装遊歩道や障害者用トイレなど、環境に即した形で整備を検討してはどうか。
答弁
ご指摘のとおり、瓢湖周囲の遊歩道は、充分とはいえない状況にある。動植物の環境保全に配慮しながら、高齢者や障害者の方からも、利用しやすいよう整備をしたい。
◯住基カードの活用について
質問
住基カード内のシステムから独立した空き領域を利用し、様々な住民サービスが可能となっている。当市でも、例えば「印鑑登録証」などに住基カードを使えば、別にカードを発行する経費が節約できるかと思うが、市民の皆さんに喜んでもらえるような活用方法を考えてはどうか。
答弁
印鑑登録証として使うことを含めて、住民票や印鑑証明書の自動交付機の設置、病院の利用、図書館の利用など、サービスの向上と行政の効率化の観点から、将来的に導入する必要があるものと考えている。
質問
住基カードは身分証にもなるので、運転免許証をもたない人にも使えることから広く市民の皆さんに呼びかけてみてはどうか。ある自治体では条例まで制定して身分証となるものを作っている位なので、必要とする人は多いと思うが。
答弁
身分証として作成することについては、当市でもカードを作る人の３分の１は、６５歳以上の運転免許証等を持たない比較的高齢の皆さんが作成している。今後とも広報紙等により周知に努めてまいりたい。
◯防犯対策について
質問
防犯意識の高まりにつれて、青色の犯罪抑止効果に注目が高まっている。イギリスのある都市のショッピングストリートで、オレンジ色の街灯を青色に変えたところ、犯罪が激減するという現象が起きたということから、日本の奈良県が最初に青色防犯灯を採用。すでに犯罪が顕著に減少するという効果が出ている。青色には人の副交感神経に作用して、落ち着かせるという鎮静効果と心理的に人を冷静にさせる効果があるといわれており、青色防犯灯は見通しが良く、遠目が効くとともに、犯罪者が犯罪をあきらめる等の防犯効果が期待されている。当市でも地域を選定し取り組んではどうか。
答弁
新規に街灯や防犯灯を設置するというよりは、既存の街灯の青色への変更ということが有効と考えられることから、商店街、スーパー、パチンコ店などに青色防犯灯の効果を紹介し、取り組んでいただくことも有効な方法の一つと考える。市でも、できれば１箇所くらい、実験的に設置をし、経費的な面や効果等を検証してみたいと考えているので、機会をとらえて、その結果なども報告させていただく。