平成17年第2回定例会での一般質問と答弁の要旨(2005.6.9)

障害者に対する市の取り組みについて

質問

障害者は・身体障害者・知的障害者・精神障害者に大別されています。現在、阿賀野市の各手帳所持者数をお聞かせください。

答弁

身体障害者では1,659人、知的障害者では233人、精神障害者では144人となっております。

質問

水原郷病院は、急性期医療に関して患者の新潟市エリア、その他への流出が顕著であり、郷病院への障害者の外来患者は明らかに減少傾向にあります。現在、郷病院での通院・入院を含め治療を受けている阿賀野市民の精神障害者の人数をお聞かせください。

答弁

現在外来患者で456人、入院患者で13人。このうち通院医療費公費負担の認定を受けておられる方は39人になっております。

質問

精神障害者生活支援事業に・ホームヘルプ・ショートステイ・グループホームに加え、保健所に配置された医師、精神保健福祉相談員、保健師等が担当する相談指導を毎月1回実施していますが、これらの現況及び実態についてお伺いします。

答弁

平成16年度の精神科医による相談は5人、精神保健福祉相談員による相談は1人でありました。いずれも予約が必要であり、今年度は現在のところ利用者はございません。

質問

精神障害者の社会復帰の一環として、家族会が実施する阿賀野市さくらの会運営事業についてどのような現況かお尋ねします。

答弁

在宅の精神障害者に対し、集団生活を通じて対人関係の改善、社会性の増進、就業意欲の向上を図り、再発の防止並びに社会復帰を促進することを目的とし、25人の方々が通所をしておられます。作業指導、生活訓練などが主な事業で、日帰りのバス運行や視察研修など年数回の行事を行っております。通所者の増加に伴っての受け入れ態勢、また作業所の中の活動となっているために、ボランティアや一般市民を巻き込んだ活動をどう展開していくかが今後の課題となっております。

質問

障害者本人とのリハビリテーション及び一般にノーマライゼーションが、治療の進歩と時代の大きな変化のなかで、障害者との係わり合いが問われる時代となってきております。しかし、精神障害者と一般の人々の間には差別感がのこり、新聞報道でも障害者との係わりは極めて少数者であります。この現実について所感をお伺いします。

答弁

平成7年精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に改正、また平成11年改正がなされまして、精神障害者の社会復帰等のための保健福祉政策の充実や人権に配慮して医療の確保を図るなど法的には整備されてまいりました。この背景により、最近ではメディアでも障害者の支援など報道がなされており、当市におきましても精神障害者が安心して暮らせるまちづくりを目指しまして講演会や地域ボランティアの育成など随時展開をし、少しづつではありますが偏見もなくなってきておると感じておるところでございます。

質問

市では精神障害者が一般の人と一緒になって自由に集える「憩いの場」を必要と考え検討されていると伺っています。精神障害者が求めるものの一つとして、コミュニケーション支援の一環であるピア・カウンセリングがあります。症状がある程度改善されたとしても、就労の場につくことの不安等、同じ症状を持つもの同士でアドバイスや体験を語り、精神的不安を和らげたり、引きこもりにならないためにも外出する
目的で集える場所を必要としています。こうした小施設が身近なところに存在することは大変よいことでありまた急務ではないかと思いますがお考えを伺います。(遊休施設の活用)

答弁

憩いの場の施設についてはまだ構想中でございます。遊休施設を活用しながら一般市民と障害者が自由に集える場を設置し、お互いが地域理解の輪の拡大や日々の暮らしの中での生きがいを持つ大切さを学び、少しづつ心の温かさを取り戻すことを目標に事業展開を図りたい。

質問

通院医療費工費負担制度は、「精神福祉保健法32条」により、通院医療にかかる自己負担5%となっています。市では医療費等の助成制度で、通院月額3,000円を助成していますが、全額を助成してもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁

医療費全額助成につきましては、他の障害者の制度や事業との整合性等から考えますと、現段階では少し難しい。

質問

福祉タクシー利用料の助成は、主に心身障害者の方が対象となっております。精神障害者にも同じ条件のもとで、サービスを受けられるように配慮をお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。

答弁

この制度は主に身体に重度の障害をお持ちの方で通院その他の目的での利便性向上を意図して定められたもの。医療費等の助成制度は、通院しなければならないための交通費助成も含まれておるという考え方で、このようなことから現段階では難しい。

質問

内部障害者の方が、市内には326人いらっしゃるとお聞きしています。内部障害についての理解と認識の低さから、さまざまな困難に直面されています。「ハートプラス」マークを社会に普及させ、理解を少しでも広げていきたいと運動していることに注目したいと思います。市としての対応をお聞かせいただきたい。また、「オストメイト対応型トイレ」を、本所、支所及び、各公共施設に設置してはいかがでしょうか。設備としては障害者用トイレの一角に温水シャワー付き水槽を設けるのが一般的で、すべての障害者に対応できる多機能型トイレと呼ばれております。

答弁

現在、阿賀野市では60人の方が人工肛門や膀胱を使用。今後の福祉施設等の整備計画を含めた中で検討していきたいと考えております。

質問

ショートステイ施設を望む知的障害者のご家族が少なくありません。高齢者、身体障害者には施設がありますが、市内には無いため、隣接市の施設を利用している。併設でもよいと思いますが、要望に応え開設していただきたいと思いますがいかがでしょうか。

答弁

知的障害者の入所施設が市内にはありませんので併設して開設することができない状況です。また他の施設と併設して利用できないかとのことでございますが、運営基準に適合し、指定事業者として短期入所事業所の認定を受けることで利用できることになっております。各施設を運営しています社会福祉法人と協議しておこないたいと考えております。

 

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