全国都市問題会議高知
2014.10.9~10.10 第76回全国都市問題会議(主催:全国市長会,公益財団法人 後藤・安田記念東京都市研究所,公益財団法人 日本都市センター,高知市)が「都市と新たなコミュニティ~地域・住民の多様性を活かしたまちづくり~」を議題に高知市 高知県立県民文化ホールで行なわれ、全国の市長及び市議会議員等をはじめ約2000名が参加、福山市議会公明党(7名全員)で参加しました。
全国都市問題会議高知
開会式では、開催市の高知市 岡崎 誠也 市長より挨拶がありました。
全国都市問題会議高知
来賓として挨拶する尾崎 正直 高知県知事
全国都市問題会議高知
基調講演では、高知出身の作家 山本 一力さんが、「生き方雑記帳2014」と題して、自身の体験を通し、アメリカやカナダの文化と日本の文化の違い、自己責任ある生き方など、含蓄あるお話をされました。
全国都市問題会議高知
主報告は、岡崎 誠也 高知市長が、「新たなコミュニティの構築をめざして」と題して、近い将来必ず来る南海トラフ巨大地震に言及されながら、住民自治の継続には地域活動の担い手の育成が不可欠とのお話がありました。
全国都市問題会議高知
一般報告では、最初に、法政大学法学部教授 名和田 是彦さんが、「コミュティ政策と都市内分権」と題し、報告がありました。
全国都市問題会議高知
次に、青森県 小林 眞 八戸市長が、「市民の力を活かしたまちづくり」と題し、報告がありました。
全国都市問題会議高知
そして最後に、早稲田大学社会科学総合学術院教授で建築家・都市デザイナーの卯月 盛夫さんが、「コミュニティ再生をめざす市民による拠点整備」と題し、報告がありました。
どの話題も、私たちが日頃経験し、まちづくりの課題として取り組んでいることで、それぞれの立場で四苦八苦しながら取り組みしている体験があり、面白くとても参考になるお話を聞かせていただきました。
全国都市問題会議高知
2日目は、「都市と新たなコミニュティ~市民協働を推進するコミュニティデザイン~」をテーマにパネルディスカッションが行なわれました。司会は、studio-L代表 東北芸術工科大学教授 京都造形芸術大学教授 山崎 亮さん。5名のパネラーの考え方をきちんと整理され、てきぱきとわかりやすくはっきりと、とても名司会であったと思います。
全国都市問題会議高知
パネリストの中に、群馬大学大学院教授 群馬大学広域首都圏防災研究センター長 片田 敏孝さんがおられ、「8年間にわたる釜石での防災教育を経て、あの3.11東日本大震災を迎え、5人の子どもを犠牲にしてしまったが、多くの子ども達が、小さな子ども達の手を取り、懸命な避難を重ねて生き抜いてくれた・・・。」との言葉どおり、防災教育と地域防災は不可分、大人たちよ襟を正せ、防災教育は地域防災力、防災文化の形成につながる、防災で地域コミュニティの再生を・・と強い強いメッセージを送っていただいたのがとても印象的でした。
日本列島は、自然が突然牙をむき、私たちに多大な被害を及ぼす自然災害の国。3.11東日本大震災、大津波があり、昨年10月16日の伊豆大島の土砂災害から今日で丁度1年です。この夏も、台風や広島の豪雨土砂災害、御嶽山の噴火もあり、いつ何時私たちは災害に遭遇するかわかりません。そのとき、地域コミュニティが大切なんだよと教えてくださったのだと思います。
全国都市問題会議高知
高知市長が是非にと啓蒙された木曜市、会場に面した通りににぎやかに開催されておりました。昼休憩時間散策、柏餅や巨大な梨、飴湯や焼き鳥、各地域の新鮮な野菜やお土産がずらりと並んでおりました。
高知城
木曜市が開かれている通りから正面に高知城が見えます。
全国都市問題会議高知
また、会場に隣接して旧山内家下屋敷長屋があり、短時間で訪問、2階には、高知出身の著名人の肖像が並んでおり、植物学者の牧野 富太郎もいらっしゃいました。
全国都市問題会議高知
帰りの列車を待つ高知駅前に龍馬伝 幕末志士社中があり、土佐観光ガイドボランティアのおじさんから、龍馬伝について、鞆との関係についてお話をお伺いすることができました。