平成24年9月議会
平成24年9月議会
① コンビニ納税及びコンビニ交付サービスの導入について
② 消費者問題について(特に悪質商法対策について)
③ 本年7月に赤磐市に甚大な被害をもたらしました豪雨災害について(砂川、こぶ川)
(防災行政無線について、水位計の設置について、避難勧告等の基準について、浚渫について、エリアメールについて等)
④ 県道岡山吉井線下市上橋の交差点及び県道山口山陽線について
○議長(小田百合子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、1番治徳議員の一般質問を許します。
1番治徳議員。
○1番(治徳義明君) それでは、通告に従いまして、4点お伺いをいたします。
まず初めに、コンビニ納税及びコンビニ交付サービスの導入についてお伺いをいたします。
市民のライフスタイルや働き方などが多様化する中、納税の利便性や収納率向上のために、住民税や軽自動車税、そして固定資産税や国民健康保険税などの税金をコンビニエンスストアで納税できるようにすべきであると、平成22年の9月議会において提案をさせていただきました。御答弁では、次期納税システム更新時期を考慮し、調査研究を行うとのことでしたが、どのようになっているんでしょうか。
また加えて、最近では住民サービスの向上や窓口業務負担の軽減など、コスト削減効果を目的として、住民票の写しや印鑑登録証明書などを住基カードを利用して、コンビニのマルチコピー機から入手することのできるコンビニ交付サービスを行う自治体が徐々にふえています。このサービスを導入した愛知郡の愛荘町の関係者は、コンビニ交付サービスは、証明書の自動交付機によるサービスに比べて導入コストやランニングコストが安いこと、また紙詰まり対応や操作方法の指導はコンビニ側が対応してくれるなど、運用面の人的負担もほとんどありません、また利用時間が長く、町外での利用ができ、サービス範囲が広く、操作方法も簡単で、セキュリティーも高いなどの理由から、コンビニ側に手数料を1通につき120円支払っても人件費を含めた費用に対する効果が十分に図れる、非常に有効なチャンネルであります。このサービスは現時点で住民票の写しと印鑑登録証明書の2種類が対象となっているのみですが、今後このサービスの利用を高めていくために、証明書の自動交付機と同様に、7種類に対応ができるように進めていきたいと高い評価をされております。このコンビニ交付サービスを積極的に導入すべきと考えますが、いかがでしょうか、御答弁をよろしくお願いをいたします。
続きまして、消費者問題についてお伺いをいたします。
消費者問題といえば、幅広いと考えますが、今回は特に悪質商法等の対策につきましてお伺いをいたします。
年々悪質化し、巧妙化している振り込め詐欺や未公開株など架空の投資話を持ちかける利殖勧誘事犯、また特定商品取引事犯などの一般消費者をターゲットとした悪質商法が現在蔓延をしております。おれおれ詐欺の被害者は60歳代以上の高齢者が9割を占めていますが、携帯電話などの有料サイト利用の請求を装った架空請求詐欺は30歳以下が4割近くに上るなど、全世代で被害を受けています。また、本年になって、岡山県内で振り込め詐欺被害が急増していることを受けて、岡山県警が高齢者に注意を呼びかけるコールセンターを設置した報道が一昨日流れておりました。
このような中、赤磐市におきましても、身近に安心して相談ができる窓口が必要であることから、消費者行政活性化事業により市に相談員を配置するなど対応されておりますが、相談窓口の状況はどのようなものでしょうか。また、消費被害を出さないために、どのような対策をされているのでしょうか。御答弁をよろしくお願いをいたします。
続きまして、本年7月に赤磐市に甚大な被害をもたらしました豪雨災害につきましてお伺いをいたします。
まず初めに、被害に遭われました皆様にお見舞いを申し上げます。
さて、我が国では近年、局地的な集中豪雨や異常気象、また東日本大震災のような大規模な地震など、私たちが想定する規模を上回るような災害が発生をしております。自助、共助、公助の防災力の強化は、私たちにとりまして最重要課題であります。
そこで、赤磐市におきましても、本年より危機管理の専門セクションを設けるなど、市民の安全・安心のために災害に強いまちづくりに力を入れてきました。そのような中、本年7月6日の夜から7月7日の未明にかけて、集中豪雨により岡山県内に大きな被害をもたらしました。赤磐市におきましても、仁堀地区では7月7日午前0時から1時までの時間雨量が52ミリ、24時間雨量では142ミリと、猛烈な雨を記録するなど、各地で大変な集中豪雨があり、そして砂川やこぶ川が越流をして、正崎地区の106世帯274名の方に避難勧告が出されるなど、各地で床上、床下浸水等の大きな被害をもたらしました。
そこで、以下3点お伺いをいたします。
1点目として、今回の豪雨災害の被害状況はどのようなものだったんでしょうか。2点目として、災害本部を立ち上げるなど万全な対応をされたと思いますが、問題点や今後の課題はどのようなものなんでしょうか。3点目として、今後の対策はどのようにお考えでしょうか。御答弁をよろしくお願いを申し上げます。
続きまして、県道岡山吉井線下市上橋の交差点及び県道山口山陽線についてお伺いをいたします。
初めに、下市上橋交差点についてお伺いをいたします。
下市上橋の交差点、いわゆるイズミ前の信号は、砂川を挟んで、複雑な交差点であり、山陽団地の住民にとりましては、主要道にもかかわらず、通り過ぎるのに時間がかかり、非常に閉塞感があります。特に、朝夕の通勤時には混雑をします。また、そのために細い抜け道を通る車も多くあり、交通事故の危険性も高まっています。下市下橋、下市橋などの県道岡山吉井線の交通渋滞の緩和策も含め、対策が必要と考えますが、この状況をどのように考え、どのような対策や計画を考えられているのでしょうか。
次に、県道山口山陽線についてお伺いをいたします。
県道山口山陽線は、53号線への通り道でもあり、交通量も多く、また大型車両も数多く通ります。しかし、西中地域から西山団地間の道路は道幅も狭く、歩道も設置されていません。西中地内のセンターラインもない細い道路や非常に危険な西山団地の出入り口の交差点、また上仁保地内の90度に曲がるカーブなど、問題箇所はたくさんあると考えます。速度規制等はありますが、非常に危険な道路であります。この状況をどのように考え、どのような対策や計画をお考えでしょうか。
以上、4点の御答弁をよろしくお願いをいたします。
○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。
井上市長。
○市長(井上稔朗君) それでは、治徳議員の御質問に御答弁させていただきます。
まず、最初はコンビニの納税、交付サービスについてでございます。
コンビニ納税は、市民のライフスタイルの変化とともに、納税者が曜日、時間を気にせず、24時間払い込みが可能となることや身近な納付場所を提供できることなど、市民にとって利便性の向上につながるものと考えております。
コンビニ納税サービスの導入に向けた取り組みの状況ですが、コンビニ納税は市がコンビニエンスストアと業務提携している収納代行会社と収納事務委託契約を結び、納税者は納税情報がバーコードで印刷された納付書を使用し、コンビニエンスストアで納付する方法です。コンビニエンスストアでの収納資金と収納情報は、収納代行会社から市に送付されることになり、資金や帳票の流れ、新たな流れが加わってまいります。現在、市税、個人住民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税のコンビニ納税にかかわる費用につきまして、委託電算会社と協議を重ね、ランニングコストの積算などを行っております。また、指定金融機関を通じて、提携するコンビニエンスストアとの調整も並行して行っているところでございます。
私としてはできるだけ早い時期に導入をということで思っておりますので、事務的に調い次第、納期のある時期から、年度の納期とかいろいろございますので、おのおのその辺を調整しながら、できるだけ早い時期に移行できるようにしていきたいと思っております。
次に、コンビニ交付サービスにつきましては、先般研修会に市民課担当職員を派遣し、研究を始めております。今後につきましても、費用対効果、情報の安全性、機械申請時に必要な住基カードの普及等の課題を踏まえて検討していきたいと思っております。
続きまして、消費者問題についてでございます。
平成22年に消費生活相談室を設置し、3年目となり、市民からの相談件数も増加してきております。昨年度は107件、今年度は4月から8月末までで40件の相談を受け付けました。相談方法は、電話、来庁、どちらでも受け付けをしております。相談内容は、架空請求によりパソコンに張りついた請求画面の消し方から相談者と業者の間に入ってのあっせんなど、相談対応も幅広くなってきております。
また、消費者被害を防ぐためには、事前の対策と被害に遭ったときの対策が重要であると考えております。まずは、消費生活相談室が設置されていることを御存じない方も多くいらっしゃいます。そこで、社会福祉協議会で実施されているいきいきサロンの一環として、各地域に出向き、出前講座を実施しております。平成24年度は10月までに、布都美、是里、沼田、野間、熊崎など11地域で行うこととしております。出前講座の中では、消費者被害の現状と被害に遭わないための方法や消費生活相談室があることのPR、困ったときは気軽に相談してほしいことなどを啓発活動を行っております。さらに、来年度以降は学校とも連携を図り、子供たちに対して、消費者としての自覚を持つための情報提供などに取り組んでまいりたいと考えております。
続きまして、7月6日から7日にかけての豪雨災害についてでございます。
被害状況ですが、7月30日現在で、山陽、赤坂地域で床上浸水が20戸、市内全域で床下浸水が73戸、合計で93戸の住家被害が発生いたしました。農林関係では、農地214カ所、それから農業用施設157カ所、県道関係6カ所、市道関係が223カ所、県管理河川関係が37カ所、市管理河川関係が52カ所で、農林、道路、河川の合計で689カ所の災害が発生いたしました。
次に、災害についての対応の問題点でございますが、地域住民に対して避難勧告を発令いたしましたが、砂川流域については発令を行う場合の基準が明確になっていなかったことが混乱を招いた原因と考えております。また、現地の情報収集についても、県道の通行どめを行わなければならない状況となったり、情報収集のパトロール班が通行どめの作業を行うなど、混乱があったのも事実でございます。
次に、今後の課題と対策等としては、それぞれの任務分担を明確にして、適切な情報収集が行える体制を確立するとともに、避難勧告等の発令に際しては、上流の雨量、砂川の水位を勘案し、具体的な発令基準を設けて運用を図りたいと考えております。また、連携のとれる防災士の育成にも努めてまいります。
続きまして、道路関係についてです。
下市上橋交差点についてですが、この交差点に交通量が集中しないよう道路網を検討して、市道正崎熊崎線の路線を決定したところですが、まだ事業採択となっておりません。今後も要望をしてまいります。
また、主要県道岡山吉井線を取り巻く状況も何ら変わっておりませんが、以前からある4車線化や歩道設置の件を強く要望してまいります。
県道山口山陽線については、地元の要望を受け、3カ所の改良を要望しております。また、一遍には改良できませんので、少しずつ地元の協力が得られるところを実施するとのことを聞いております。また、沿線にはため池が多いことから、県の事前評価1億円以上の対象となるケースも、工事費が1億円以上が事前評価ということになるんですが、その対象となるケースも出てきますので、なるべく早く事業着手できるよう、市として協力をしてまいります。
○議長(小田百合子君) 一括しての答弁が終わりました。
続きまして、コンビニ納税及びコンビニ交付サービスについての再質問を許します。
1番治徳議員。
○1番(治徳義明君) それでは、再質問をさせていただきます。
コンビニ納税につきましてはよくわかりました。よろしくお願いいたします。
コンビニ交付サービスにつきまして再質問をさせていただきます。
このコンビニ交付サービスというのは、2010年2月から東京の渋谷区、三鷹市と千葉県の市川市で試験的に始まって、徐々に広がってきているんだと思うんですけれども、本年9月時点で調べましたら、56市区町村だと、こういうふうにお聞きしてます。まだまだ試行的な面は否めないのかもしれませんが、既にこのサービスを導入している自治体の評価は高いものがあります。先ほど御紹介した愛知郡の愛荘町以外にも、千葉県の松戸市はこのように言われてます。コンビニ交付はコンビニエンスストアのマルチコピー機を使い、迅速にサービスを受けることができます。自動交付機を自前で整備した場合は多額な投資が必要で、維持管理も毎年多くの人件費が必要である。したがって、このコンビニ交付サービスはコストパフォーマンスにすぐれた住民サービス手段であると、このように言われております。また、大阪府羽曳野市の担当者はこのように言われております。稼働時間は土曜、日曜と祝日を含む午前6時から午後11時までで、市のあいていない時間帯も対応ができ、市外への通勤者も多いので、大変に便利であると喜ばれております。もうこの羽曳野市というのは本年12月から戸籍謄本など約11種類に対応するよう拡充するそうでありますけれども。というように、軒並み非常にすぐれた住民サービスであると高い評価をされております。
赤磐市も岡山市などの市外への通勤者も多く、どこからでも利用できるこのサービスが市民からも大いに喜ばれるんではないでしょうか。そして、結果的にコスト削減効果があると高く評価をされております。
また、切実な問題として、専門家の中には、市町村は職員の数が減っており、各自治体では窓口サービスに人員を配置する余裕がなくなりつつあると、こういうふうに指摘をされる方もいらっしゃいます。市長もきのうの一般質問の中で、3分の2の新規採用で、職員の数は減っていると、このように言われてましたが、そういう意味でもメリットがあるんではないでしょうか。
また、先ほど御答弁でも課題の一つに上げられてました住基カードの普及についてですけども、逆にコンビニ交付サービス開始により住基カードがさらに身近な存在となりました。これにより、従来にまして住基カードの取得を勧めやすくなったという効果も生まれていると、こういう御意見もあります。
まさに、この施策は市民側にも自治体側にも大きなメリットがあります。そして、何よりもこれが時代のニーズなんだと、このように思います。全国的には普及の進まない原因の一つは、現在は業界第1位のコンビニしかこのサービスには対応しておりません。ですから、このコンビニの店舗のない都道府県はできないわけであります。しかしながら、来年春からは業界第2位と業界第4位のコンビニが取り扱うことになってるそうであります。環境も大きく変わって、参加自治体も大幅に増加すると、このように考えます。
先ほど御紹介させていただいたもの以外にも、職員が徹底的に調査研究をして、職員みずから準備作業を実行して、初期導入費用を大幅に削減したという福島県の相馬市の例とか、また独自の住基カードを作成して、子育て支援サービスとこのコンビニ交付サービスを連動させるケースなど、各自治体いろいろと工夫して頑張られております。赤磐市もぜひとも調査研究をしていただきたい、前向きに検討していただきたいと思いますけど、よろしくお願いいたします。先ほどこのシステムの研修会に行かれたとのことですが、どのような研修に行かれたのでしょうか、あわせてよろしくお願いいたします。もう一度、市長の御見解をお願いします。
○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。
井上市長。
○市長(井上稔朗君) いろいろと御調査いただいて、御提言ありがとうございます。
それで、コンビニの交付サービスにつきましては、初期投資としてのシステム導入費がかなり一つはかかるというもので、これはお金だけの話なんですが、そういうものと、それからコンビニのシステムと赤磐市が両備のシステムを今使ってるんですけど、このシステムをうまいぐあいにつなげて動かせるようにということをやろうと思うと、かなりの、これも時間が一つはかかってまいります。もう一点は、先ほど言った住基カードの普及という問題でございます。住基カードについては、やはりカードを持つことによる利便性というか、そういうものが現在のところ非常に少ないということで、赤磐市でも発行枚数が880枚程度になっておるということで、市民の方の持ってる率っていうのは非常に低いということもございます。その逆転があるんだよというお話もあるんですけど、そういうものがございまして、どちらにしろ、そういういろんな問題もありますが、議員のおっしゃるように、利便性もあるんだということでお話をされておりますので、十分先進地の事例等も研究をさせまして、検討をしていきたいとは思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小田百合子君) 治徳議員、よろしいか。
(1番治徳義明君「はい」と呼ぶ)
続きまして、消費者問題についての再質問を許します。
1番治徳議員。
○1番(治徳義明君) それでは、消費者問題の再質問をさせていただきます。
国レベルでは、消費者を守るために法テラスの開設であるとか特定商品取引法や割賦販売法の法律を改正するなど、被害防止に取り組んできましたが、先ほど申しましたように、悪質商法等は年々巧妙化して、被害が一向に減りません。また、ネットトラブルも深刻な状況であります。子供たちが巻き込まれるケースも多いとお聞きしております。つまり、言葉は悪いんですが、イタチごっこになってきています。そのような状況があるんだと、このように思います。そのような状況の中、地方自治体も、消費者を守るためにも生涯教育の観点からも、幅広い世代への消費者教育の積極的な取り組みが重要であると、このように考えます。
そこで、御存じのように、本年8月、消費者教育推進法が国会で成立をいたしました。この法律は地方自治体にもかなり責務をかけてると思いますし、またしっかり対応していく必要があるんだろうと、このように思います。この消費者教育推進法により消費者教育や対策がどのように変わってくるんでしょうか。また、赤磐市としてどのように取り組んでいこうと思われてるんでしょうか。お考えをお願いいたします。
○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。
池本総務部長。
○総務部長(池本耕治君) 失礼します。消費者問題、消費者行政につきましては、先ほど市長が答弁をしたとおりでございます。
消費者教育推進法についての御質問でございますけれども、私もこの法律については余り熟知しておりませんけれども、悪徳商法、詐欺等々のそういう問題から消費者を守ったり、あるいはそういうものにかからないようにする知識や能力を身につけるようなことをするというようなもんだというふうには理解をしておるんですけれども、先ほども市長のほうから答弁がありましたように、市では22年から窓口を設置をいたしまして、いろいろ相談を受けております。相談を受けるということは、基本的にはこういうことがあったんだよとか、こういうものを買ってしまってどうしたらいいんだろうかという相談が多うございました。それで、そういうことから、相談日数も最近では月曜から木曜に日数もふやしましたし、月に1回は支所にも出ていっております。また、いろいろな出前講座と申しますか、地域の皆さんのところへ出ていって、こういうことにはならないように、かからないようにというような、啓発といいますか推進といいますか、そういうことをしていきたいというように思っております。この消費者教育推進法の趣旨に合うかどうかちょっと私も何とも今のところ勉強不足で申しわけございませんけれども、そういったふうに実際に遭わないようなそういう教育なり能力を皆さんにお伝えするようなのを、団体あるいは地域へ出まして、推進をしていきたいと。また、学校についても、先ほど市長のほうからの答弁が、要するに子供たちに対してのそういう教育といいますか、推進をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小田百合子君) 治徳議員、よろしいか。
(1番治徳義明君「ありがとうございます」と呼ぶ)
続きまして、7月7日梅雨前線豪雨災害についての再質問を許します。
1番治徳議員。
○1番(治徳義明君) それでは、再質問をさせていただきます。
9月の広報あかいわ、広報紙に防災の特集が出ておりました。その特集の冒頭で、このように書かれております。私たち赤磐市民は、幾度となく水害と闘った歴史があります。そして、災害が発生するたび、堤防を高くしたり、避難訓練を行ったりと、被害を食いとめる手だてを施してきたので、そのかいあって、近年災害による被害が減少傾向にあります云々と、こういうふうに書かれておりました。これは豪雨災害の後で書かれたものであります。少し違和感を感じるのは私だけなんでしょうか。
正崎地区、過去何度も水害に遭ってます。水害に苦しめられております。そして、今回の豪雨災害であります。状況は全く変わっておりません。私も7月7日夜中から、正崎地区の災害現場に行かせていただきました。状況を目の当たりにしました。そこでお聞きした災害に遭われた方の状況やお声を少しお話をさせていただきたいと、このように思います。
床上浸水をしたひとり暮らしのおばあちゃんのところへ後片づけに行きました。畳が5枚くらいテーブルの上に上げておりました。おばあちゃんに、おばあちゃんこの畳誰が上げたん、聞きましたら、夜中に水が来そうなんで1人で上げたと言われて、びっくりしました。男の人でも1人でなかなか持ち上げるのは大変な畳です。それを何枚も、80歳を超えるおばあちゃんが1人で上げたそうです。必死だったんだと、このように思います。そして、上げている途中で避難所へ行かれたそうです。後で地元の議員さんにお聞きしましたら、あのおばあちゃんの状況はよくわかっているから、一番に迎えに行って、避難所へ連れていったんだと、このようにお聞きをしました。もし対応をしていなければ、大変なことになった可能性もあります。また、床上浸水をした別の高齢の御家族は、雨のたびに心配になって眠れないので、家をかわりたいが、年金生活でお金がないので、それもできないと、このように嘆かれていました。また、過去何度も被害に遭い、今回も床上浸水をした壮年の方は、今回の水害は天災なのか人災なのかと、このように憤られております。正崎地区の方も大変な思いをされております。その思いをわかっていただきたいと、このように思います。
市長の初日の諸般の報告やきのうの同僚議員の一般質問への御答弁では、砂川とこぶ川を改良することが県との間で決まったと力強いお話がありましたんで少し安心しましたが、ぜひとも一刻も早く抜本的な改良をしていただきたいと、このように初めに強く要望をさせていただきます。
その上で行政の対応でありますが、もちろん他のエリアで床上浸水をしたような場所で、消防の方が早くから来て、ポンプで水をかき出してくれて、被害がなくなってよかったと、このように喜んでいらっしゃる方もいらっしゃいますので、全てとは言いませんが、御答弁にありましたように、今回は混乱した面が多くあったんではないでしょうか。避難勧告を総務文教委員会では4時45分に出されたと、このように言われましたが、遅過ぎるんではないかと思います。私も正確には覚えておりませんけれども、少なくとも4時前には正崎地区の災害現場に来ました。そのときには、既に県道は川のようになっておりました。県道沿いには大きな開渠の排水路もあり、一つ間違えれば人命にもかかわる危険な状態でした。そして、地元の人や消防団の人などがたくさんおられました。土のうを積み上げたり、一軒一軒避難を呼びかけるなど、大変な状況でありました。避難場所への道がつかって、もう行くことができないというような声もお聞きしました。
御答弁では、発令を出す基準が明確になっていなかった、今後は具体的な発令基準を設けていく、また連携のとれる防災士の育成もしていくとのことですが、今回のことを教訓として、ぜひ危機管理をしっかりやっていただきたいと、このように思います。
その上で、2点お伺いをいたします。
1点目として、増水時の砂川の水量チェックの件でありますが、水位計が正崎橋の下手に1基しかないと、このようにお伺いいたしました。砂川の増水時の状況を考えれば、不十分なんではないでしょうか。何カ所かふやすべきと考えますが、いかがでしょうか。
2点目として、砂川を見て回ったら、今回の豪雨で砂がたまってきていると感じます。このまま放っておいたら、通常なら大丈夫な雨の量でも災害を引き起こすことになりかねないんではないでしょうか。しゅんせつをする必要があると思います。加えて、障害木の処理も含めて早急な対応をすべきであると考えますが、いかがでしょうか。
以上、2点よろしくお願いいたします。
○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。
井上市長。
○市長(井上稔朗君) 正崎橋のところの水位計というのは橋より下手のほうでございまして、議員がおっしゃるように、今回の場合は上流が越流をしておりますので、その辺の水位の状況が十分水位計では把握できなかったというのは事実でございます。
この砂川の流域、どういう形で水位を見ていけばいいのかということについては、今後水位計の設置等も含めて、検討をさせていただきたいと思っております。
また、避難勧告の出し方というのが、吉井地域、それから熊山地域とも、過去にたびたび水害に遭ってきておりますので、そういう教訓の中から、現在何メートルになったらどうだということをきちっと設置をしておりますし、事前に水位が上がってきたときに住民の方にもいろいろお知らせをしたりするようなこともやってきているところでございます。たまたま、過去こぶ川については増水をしたという形で災害を受けられた方はいらっしゃいますけれども、砂川が越流をしたということが過去なかったものですから、その辺が十分できてなかったというのは反省もしておりますし、それについて基準づくりをして、どういう形で避難勧告等を出していくかということについても現在検討をしておりますので、もう少しお待ちいただければと思っております。できるだけ適切な時期に指示を出していくことが必要でございますが、先ほどもおっしゃったように、夜ですとやみくもにお出しをすると、増水した水路に足をとられて、被害が出るという可能性もございますので、その辺を含めて十分検討した上で決定をしたいと思っております。
川の関係のあれは鈴鹿のほうから答弁させます。
○議長(小田百合子君) 続いての答弁を求めます。
鈴鹿建設事業部長。
○建設事業部長(鈴鹿真一君) お答えをいたします。
砂が大変大量にたまっております。また、木が倒れて、流れを阻害しておる。竹やぶも倒れておるということから、緊急に竹の処理、それから立ち木の処理をお願いをしております。あわせて、しゅんせつを重点的に砂川をやるということで、今県と交渉しております。
以上でございます。
○議長(小田百合子君) 治徳議員、よろしいか。
1番治徳議員。
○1番(治徳義明君) 再々質問させていただきます。
きのう同僚議員の一般質問で、防災行政無線が今回のような状況の中、聞こえなかったのではないかとの質問のやりとりがありました。私も同感であります。事実、今回の正崎地区の現場でも、そのようなお声をお聞きをいたしました。また、関連してエアメールの質疑もありましたが、そこで2点お伺いをいたします。
1点目として、防災無線の緊急放送では、火災発生時の放送内容は自動応答装置により電話で聞き直すことができると広報紙に記載されておりますが、このような災害の放送でも同じなんではないでしょうか。であるならば、この自動応答装置のシステムについてもっと市民の方に周知徹底すべきではないかと考えますけれども、いかがでしょうか。
2点目として、エアメールの件でありますが、先ほども申しましたように、きのう同僚議員がお話しされていましたので恐縮でございますが、よろしくお願いいたします。総務文教委員会でいただいたエアメールのイメージ図……
(「エリアメール」と呼ぶ者あり)
エリアメールです、ごめんなさい、直します。エリアメールのイメージ図には、ドコモ、ソフトバンクモバイル、KDDIの3社とも、気象庁の緊急地震速報などともに、赤磐市も避難勧告などの災害情報を独自で作成、発信できるようになっておりますが、対応ができていないのでしょうか。こういった災害情報を市民の方に徹底するためにはいろんなチャンネルが必要であります。このエリアメールは不特定多数に文字で伝えることができる有効なチャンネルの一つと考えますが、もし現時点でできていないのであれば、早急に検討すべきと考えますが、いかがでしょうか。
以上、2点よろしくお願いいたします。
○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。
池本総務部長。
○総務部長(池本耕治君) まず、防災無線の応答システムでございますけれども、自動の応答システムでございます。これについては、周知徹底するようにさせていただきます。
それから、エリアメールでございますけれども、今回エリアメールにつきましてはNTTドコモ、それからau、ソフトバンク、この3社のエリアメールが利用可能でございます。このエリアメールにつきましては、一般的によく知られておりますのが地震の気象庁からの地震速報が一般的なものでございますけれども、こういう災害につきましては避難情報あるいは災害情報、地域の災害情報については市役所のほうから3社へメールを送るようなシステムになってございます。
今回の活用についてでございますけれども、砂川の増水が非常に早かったもんですから、このエリアメールの基準といいますのが、一般的にこういうものに使うという基準が定められております。避難勧告、避難指示、警告区域の情報、ここでは直接関係ございませんけれど津波、それから噴火、ゲリラとかミサイルとかあるんですけれども、そういうところで使うということが規定されております。それで、一般的には庁内放送、公共性の高いもの、そういうものを利用するということになっておりますけれども、そういう中でも緊急性の高いものについては緊急速報メールを使うというふうな決まりがございます。ただ、今回につきましては、御指摘のように、防災無線で即やりましたので、ここまでは実際のところ使ってなかったというのが現状でございます。
それから、防災無線の聞こえにくい状況でございますけれども、災害後いろいろ、いろいろなところから、そういうお言葉もいただいております。これにつきましては、寝ているとき、あるいは窓を閉めているとき、大雨が降っているとき、若干聞こえにくいところがございますようでございます。そういうところにつきましては、今後地域の方と十分協議をいたしまして、拡声機のスピーカーの向きあるいは音量、そういうことを含めまして、十分検討させていただきたいと思いますし、また緊急ですけれども、大雨とか台風とか、そういうものにつきましては事前の台風の経路なり情報等がありますので、繰り返しの放送あるいは前もっての放送、そういうことでカバーをしていきたいと思いますけれども、何より聞こえることが一番でございますので、地域の区長さん等御意見聞きまして、調査はさせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小田百合子君) 続きまして、岡山吉井線下市上橋交差点及び県道山口山陽線についての再質問を許します。
1番治徳議員。
○1番(治徳義明君) それでは、再質問をさせていただきます。
岡山吉井線の4車線化や歩道設置、また市道正崎熊崎線の新設、そして山口山陽線の地元要望のある場所など、ぜひ、先ほどの御答弁のとおり、なるべく早く着手できるよう全力を尽くしていただきますようお願い申し上げておきます。
その上で1点お伺いをいたします。
下市橋上の交差点の件なんですけれども、山陽団地から来るまで買い物などに行くにしても、通り抜けるのに非常に時間がかかり、住民の方からは非常に不便を感じるとよくお聞きをしてます。例の一つとして、県道側に比べて山陽団地側の青信号が短くて、時間の格差があり過ぎるではないかというお声も聞きます。私はかってみましたら、17秒ぐらいでございました。場合によっては橋を渡りきることもできないような、もうすぐ黄色になるというような状況もありまして。もちろん、岡山吉井線の交通量と比較して仕方がないのかもしれませんし、また県警の方が調査して、適切に判断にして決定されているんでしょうけれども、交通量の再調査とか再検討の要望ができないんでしょうか。1点御質問をさせていただきます。
○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。
鈴鹿建設事業部長。
○建設事業部長(鈴鹿真一君) 今時間的なことが申されました、短いんではないかということでございます。ここの交差点につきましては、非常に医師会病院のこちらの交差点と連動しております。真ん中の下市橋の交差点とも連動しております。下橋の交差点が今5車線になろうとしております。ことし橋の両側をやって、25年度に本体をやり、26年に舗装とラインを引いて完成するということでございますので、そこがその横軸のスムーズに流れ出しますというと影響が出てきます。なぜかというと、確認しながら、信号機の連動性であるとか待機時間というものを変えていかなくてはなりません。それを第一として、イズミの交差点とは別に、あそこの4車線が完全にベストの交差点になってから、少し時間をいらうぞということで今連絡、調整をしております。修正等は関係機関へ要望してまいりますので、その辺についても完成してからになりますが、よろしくお願いしたらと思います。
ただ、岡山吉井線が1万7,000台と多うございます。5年前よりも非常にふえております。そして、西大寺山陽についてもふえております。逆に、山口山陽といいますというと、12時間で5,000台程度で、5年前の17年の秋の交通センサスからいうと472台ほど減っております。そういったことから、今の時間が17秒に設定されておるんだろうと思います。また、これについても関係機関とよく相談をし、状況把握をしていただいて分析をしますので、よろしくお願いをいたします。
以上です。
○議長(小田百合子君) 治徳議員、よろしいか。
(1番治徳義明君「ありがとうございました」と呼ぶ)
以上で1番治徳議員の一般質問を終わります。