平成29年3月議会
○6番(治徳義明君) 皆様おはようございます。
それでは、通告に従いまして3点お伺いをいたします。
まず初めに、鳥獣被害対策についてお伺いをいたします。
赤磐市は西日本最大級の大型団地であるネオポリスや県が開発した山陽団地などを抱え、岡山市のベッドタウンという側面もありますが、基本的には農業が基幹産業であり、現在強い農業の確立プログラムのもと、先進的な農業振興の取り組みも始まろうとしております。そのような中、近年の野生鳥獣の生息分布の拡大や生息数の急激な増加に伴い、鳥獣による農業被害が深刻化、広域化するとともに、人身被害も発生するなど、農業を初めとして住民の暮らしが脅かされる状況にあります。そして、過疎化や高齢化の進展と相まって、耕作放棄や集落の崩壊などに影響を及ぼすほど問題が深刻●化●していることは皆様承知のとおりです。ゆえに、本市にとりまして鳥獣被害対策は最重要課題であります。もちろん本市も鳥獣被害対策関連の予算の拡大、鳥獣被害対策協議会の設置、研修会の開催、制度の改善、鳥獣被害対策実施隊の設置等々、積極的に取り組まれていると考えますが、しかしながら現状は深刻化や広域化に歯どめがかかってないのではないでしょうか。
そこで、以下5点お伺いいたします。
1点目として、赤磐市内のイノシシ、鹿、猿、鳥類、アライグマなどの農業の被害状況並びに農産物の被害金額はどのようなものなのでしょうか。
2点目として、平成27年度に実態調査をしていますが、鳥獣被害対策にどのように反映されたのでしょうか。
3点目として、農業従事者●各者●の高齢化が進展する中、鳥獣被害対策に対する負担はますます多くなります。そこで、負担軽減のためにICT情報通信技術を活用した、より効果的、効率的な取り組みをすべきであると考え、何度も提案をさせていただいておりますが、現在どのような状況でしょうか。
4点目として、本市は白桃の発祥の地と言われ、そして代表的な特産物であり、本市も海外展開であるとか、地域ブランド化など積極的に取り組まれていますが、しかし桃農家の方からは鳥獣被害に対する不安の声をよくお聞きします。現状と課題をお伺いいたします。
5点目として、鳥獣被害対策の推進に当たり、捕獲後の処理や活用の取り組みは大きな課題であり、重要なポイントだと考えます。鳥獣被害対策の取り組みについて、私一般質問させていただくときは、この課題を必ず取り上げさせていただき、推進を要望させていただいておりますが、具体的に進展はしているのでしょうか。
以上5点、御答弁をよろしくお願いいたします。
続きまして、図書館の充実についてお伺いをいたします。
図書館を見ればその町の文化度がわかるとの専門家の指摘もありますが、市民一人一人が心の豊かさを実感し、生きがいがある生活が送れるために最も身近な学習や情報の発信拠点として、また読み聞かせや講習会等、それぞれのライフステージに応じた学習機会の提供など、図書館の役割は重要なものがあります。また、読書は人間と未来をつくるとの有名な言葉がありますが、読書の推進は長期的に見れば子供たちの成長にとって最も重要なことであり、子供たちの教育に大きな力になると考えます。
本市は平成20年に中央図書館が開館して以来、レファレンスサービスも含めてしっかりと運営をなされており、本の貸出数が岡山県第2位とすばらしい実績があるとお聞きしていますが、子育てするならあかいわ市をメーンテーマに掲げる赤磐市は今後ともに読書環境の整備の充実に取り組んでいく必要があると考えます。
そこで、以下4点をお伺いいたします。
1点目として、本市の図書館運営の現状と課題はどのようなものなのでしょうか。
2点目として、ウエブ図書館の導入についてお伺いをいたします。タブレット端末の発売を皮切りに、電子化された書籍を手軽に閲覧できる携帯端末が続々と登場し、電子書籍市場も発展して、読書の環境も大きく変わろうとしている現状の中、電子媒体を含む総合的な情報等を提供することが情報化社会での図書館の使命の一つであるとして、蔵書を電子化して24時間、365日、いつでも貸し出しできるサービスの導入、いわゆるウエブ図書館の検討をし始めている自治体が多くあるとお聞きしていますが、本市ではどのようにお考えでしょうか。
3点目として、借りた本の履歴を目に見える形で残すことによって、子供を中心に市民の読書への意欲を高める効果があると期待されている読書手帳や読書通帳を導入する自治体が多くあります。私は平成26年の3月議会の一般質問において図書館について取り上げさせていただいた際、現在本市も図書館利用の推進を図るためにさまざまな取り組みをなされていますが、この読書手帳、読書通帳の取り組みは、市民や子供たちに読書を親しんでもらう取り組みの一つとして効果的な取り組みだと考えます、導入すべきではないでしょうかと提案をさせていただきました。そのとき、読書手帳のシステムを導入するとの御答弁でしたが、現在どのような状況でしょうか。
4点目として、書籍消毒機の導入についてお伺いをいたします。書籍消毒機は小型の冷蔵庫程度の大きさで、借りた本を中に入れて設置すると、下から風が送られて、全ページが紫外線で消毒、殺菌、そして消臭される仕組みです。ほこりや髪の毛、ダニも除去されるそうです。図書館の本は不特定多数の方に触れる上、本棚に置かれているだけでほこりがつくなど、意外に汚れてしまいます。また、ノロウイルスなどが流行している時期ともなれば、子供たちの絵本を借りる保護者の方など、不安を抱く方も多いとお聞きします。安全で安心な図書館にしていくこと、また本を気持ちよく借りるように環境づくりをすることは重要な取り組みではないでしょうか。最近では、東京の調布市や埼玉県の新座市など多くの図書館が導入をしているそうですが、利用者からは神経質にならずに子供の本が借りられますなど、好評だそうです。この書籍消毒機を導入すべきではないでしょうか。
以上、4点の御答弁をよろしくお願いいたします。
続きまして、消費者問題についてお伺いをいたします。
全国的に高齢化や高度情報化、グローバル化が著しく進展する中、消費生活環境が複雑化、多様化し、消費者トラブルが増加しております。また、詐欺まがいの悪質商法なども蔓延して、その被害は高齢者から低年齢層まで及んでおり、深刻な状況が続いております。赤磐市も例外ではありません。市民の安全・安心で豊かな消費生活のより一層の充実に向けて取り組んでいくことは最重要な課題と考えます。そこで、私は過去の一般質問において3回にわたりこの問題を取り上げさせていただきました。その答弁を踏まえて、以下3点をお伺いいたします。
1点目として、悪質商法や特殊詐欺などの高齢者の被害防止対策についてお伺いをいたします。山陽新聞に昨年の特殊詐欺被害の7割以上が65歳以上であると報道されておりましたが、特殊詐欺に限らず、悪質商法などは判断力が低下した高齢者が狙われやすく、また特徴としては本人がだまされていることに気づかない、被害を受けても誰にも相談しないこと等が指摘をされております。現実的には、消費者白書などで発表されている数字の何倍も被害があるのではないかと考えます。高齢者の社会的孤立など深刻な問題が背景にあるとも言われておりますが、この高齢者の被害防止対策をどのように取り組まれているんでしょうか。
2点目として、岡山県消費者推進計画の中でも学校教育における消費者教育の推進の項目の中で、教育活動の全体を通じて全ての児童・生徒、発達段階に応じた消費者教育を推進し、自立した消費者市民を育てるよう消費者教育の充実に努めますとされております。子供たちが一人の消費者として安全に自覚的に行動ができるよう早期からの消費者教育を充実させていくことが必要と考えます。この学校教育における消費者教育を現在どのように取り組まれているんでしょうか。
3点目として、PIO-NETの活用についてお伺いをいたします。平成27年12月の一般質問において、全国消費者生活情報ネットワークシステム、いわゆるPIO-NETは多様化、そして複雑化する消費者トラブルの対応策の一つとして消費者被害の未然防止、拡大防止対策に有効なシステムであると考え、このPIO-NETの活用をすべきではと提案をさせていただきました。早く導入できるよう要望していくとの趣旨の御答弁でしたが、現在どのような状況でしょうか。
4点目として、赤磐市消費生活センターの設置についてお伺いをいたします。消費生活の現場は地域であり、より身近な地域という現場における消費者行政の積極的な充実強化なくしてこの深刻な問題に対応できないと考え、平成26年12月と平成27年12月の一般質問においてこの消費生活センターの設置の提案をさせていただきました。平成26年12月には準備をしていく、平成27年12月にはできるだけ早く設置していきたいとの御答弁でした。今回、進捗状況の確認のために通告をさせていただきましたが、本定例会において関連条例などが上程されました。今後、どのように取り組まれるんでしょうか。
以上、よろしくお願いいたします。
答弁
○市長(友實武則君) それでは、治徳議員の質問にお答えいたします。
私のほうからは、ICTを活用した鳥獣対策の取り組み状況と捕獲後の処理及び活用についてを答弁させていただきます。
ICTの活用につきましては、昨年度、試験的にセンサーつき箱わな、遠隔操作わなを導入いたしました。現地点では捕獲効率の大幅な改善は見られておりませんけども、引き続き試験を継続してまいります。また、GPSを活用した猿の行動調査に先立って導入いたしました大型囲いわなにつきましては、複数の猿の出入りが見られておりまして、その効果に期待をしているところでございます。●ICT●の活用につきましては、引き続き導入事例、効果、そういった情報収集に努めてまいります。
捕獲後の処理についてでございますけども、捕獲者による埋設、または環境センターでの焼却による処分、こういうことに現在なっております。また、活用に関しては、捕獲すればそのまま利用できるというわけではなく、食品衛生上のさまざまな規制、規則に沿って捕獲、解体等を行う必要があること、販路等の確保が必要なことなどの課題がございます。市としても、利活用推進は重要な施策の一つと考えております。このような分野に進出する事業者を支援する補助事業も導入したところでございます。農家や猟師の方々に食肉利活用に関心を持っていただき、ジビエが赤磐市の新たな魅力の一つとなるよう普及活動に取り組んでまいります。
そのほかについては担当から答弁させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上です。
○議長(金谷文則君) 続いて、答弁を求めます。
杉山教育長。
○教育長(杉山高志君) 治徳議員の図書館についての御質問にお答えいたします。
赤磐市の図書館運営については、暮らしに役立つ図書館を目標に、生涯学習の拠点となるよう、利用者の声をお聞きしながら、工夫と改善を加えながら職員一同図書館運営に当たっております。
28年度は子育て支援をテーマに各館で取り組んでおり、中央図書館においては本年1月5日から7日にかけて、小学生以下を対象にお薦めの本を詰め合わせた「ほんの福ぶくろ」の貸し出しを初めて行うなど、本を読むきっかけづくりをさせていただいているところです。
1、現状と課題から4、書籍消毒機の導入までの御質問に対しましては、教育次長が答弁をいたします。
○議長(金谷文則君) 続いて、答弁を求めます。
前田総務部長。
○総務部長(前田正之君) それでは、私のほうから消費者問題につきまして4点いただいておりますので、御答弁をさせていただきたいと思います。
まず、1点目ですが、被害から高齢者を守る対策につきましてでございますが、議員御指摘のとおり、高齢者を●狙●った悪質商法や特殊詐欺などの被害は依然として後を絶ちません。本市相談室への相談者のうち約6割が高齢者の方であるといった状況であります。市としても積極的に地域へ出向き、きめ細かな啓発を行う出前講座及び配食サービス利用高齢者への定期的な情報提供など、生活に密着した事業のほうを引き続き力を入れて取り組んでまいりたいと思っております。
また、民生委員や消費者団体、福祉関係者、地域包括センターなどと情報の交換と共有を密に図り、高齢者等を地域で見守る安全・安心ネットワークの構築に努め、その見守り活動の中においても充実した啓発活動を行ってまいります。
2点目といたしまして、学校における消費者教育は、小中学校の社会科、家庭科等を中心に、教科書にも消費者教育に係る項目を示して学習を進めております。児童・生徒を取り巻く環境が変化している現在、消費者教育も時代に応じた新たな取り組みが必要となっていますので、時代の変化に対応した適切な指導をこれからも続けてまいりたいと考えております。
3点目ですが、PIO-NETの活用につきましては、本市では平成28年4月より導入をいたしまして、現在その活用を行っております。実際に、全国の相談における情報を市の相談業務に役立てており、今後はさらに消費者被害の未然防止、拡大防止のための普及啓発事業に活用してまいりたいと考えております。
4点目ですが、消費生活センターの設置につきましては、平成29年4月に開設の予定で、このたび条例制定、予算措置などを担当常任委員会、これから議会のほうで御審議をいただく運びであります。今後は、より身近なところで実情に応じ相談できる体制となり、専門相談員による問題解決の助言やあっせんを行いたいと考えます。これからも充実したセンター運営に向けて開設の準備を図ってまいりたいと思います。
以上であります。
○議長(金谷文則君) 続いて、答弁を求めます。
有馬産業振興部長。
○産業振興部長(有馬唯常君) それでは、私のほうから3点答弁をさせていただきます。
市内の鳥獣の状況について、イノシシは市内全域で目撃され、被害が発生しております。鹿は熊山地域に加え山陽地域でも目撃され、熊山では被害も発生しております。猿は主に和気町との市町境で目撃され、被害が発生しております。鳥類は主にカラスによる果樹への被害が発生しています。アライグマにつきましては、本年度、市南部で2頭の捕獲が確認され、生息数の増加の可能性がございます。また、これらの鳥獣による農作物被害の金額につきましては、農業共済の調べによりますと平成27年度は721万6,000円で、イノシシによる被害644万2,000円、鹿による被害36万3,000円となっております。
続きまして、実態調査をどのように反映したかという御質問に御答弁をさせていただきます。平成27年1月に実施いたしました鳥獣被害実態調査では、捕獲の強化、防護柵の設置補助の拡充、市の鳥獣対策の周知の徹底等について御意見をいただきました。これを受けまして、平成27年度にイノシシ、鹿の猟期の捕獲補助金の引き上げ、小規模防護柵設置の補助率の引き上げ、広報紙や鳥獣セミナーを活用した鳥獣被害対策補助制度のPRを行ってまいりました。また、本年度は猟期中の猿捕獲補助金の創設、防護柵申請手続の簡素化、県の鳥獣被害対策推進アドバイザーによる鳥獣対策の周知啓発など、新たな取り組みを開始したところでございます。
次に、桃に関する鳥獣被害対策につきましてでございます。イノシシ等の獣類による食害は、適切な防護柵の設置によりほとんど見られなくなっております。一方、カラスによる食害につきましては、現在十分な対策が講じられている状況にありません。引き続きカラスの一斉駆除活動に加えまして、専門家の指導もいただき、テグスや防鳥ネット設置等について農家等への情報提供に努めてまいりたいと考えております。
以上で答弁とさせていただきます。
○議長(金谷文則君) 続いて、答弁を求めます。
奥田教育次長。
○教育次長(奥田智明君) 私のほうからは、図書館の充実についてということで1番から4番について御答弁をさせていただきたいと思います。
まず、現状についてということでございます。図書館サービスの核となる資料数についてでございますけれども、平成28年12月の現在で、市内全館の総資料数31万5,796点でございます。内訳は、中央図書館のほうが20万9,843点、赤坂2万8,309点、熊山3万8,762点、吉井3万8,882点となってございます。この蔵書については、毎年充実を行っておるところでございます。平成27年度の年間貸出数では、中央のほうが40万7,894点、赤坂のほうが2万5,041点、熊山3万1,155点、吉井2万9,981点となっており、赤磐市は市民1人当たりの図書館資料の貸出数、1年間が10.5点というふうな数字でございます。これが県内では2位となっておるところでございます。また、図書館の活動には多くの市民の方に子供たちへの読み聞かせや本の修理、図書館内外の美化など、さまざまな分野で御支援をいただいております。心より感謝を申し上げる次第でございます。
次に、課題でございますけれども、限られた資料費をいかに工夫して利用者ニーズに合わせ、資料の購入を進められるか、また現在図書館を利用されていない方々にどうすれば図書館を利用していただくことができるか、大きな課題と考えております。
次に、ウエブ図書館の導入についてということでございます。情報化社会において、図書館は本や雑誌などの媒体のみならず、デジタル媒体を含め総合的な情報を提供する使命があると考えております。しかし、ウエブ図書館の牽引役として電子図書●館●の貸出サービスに先進的に取り組んでおられます東京の千代田区立の図書館でも、平成28年12月末現在の電子図書の資料数、これが7,900タイトルしかないなど、現時点では電子図書●館●のコンテンツ数がまだ少なく、また著作権などの法律上の規約なども多くあり、図書館での導入が進んでいないのが現状でございます。赤磐市においては、いましばらく調査研究を続けてまいりたいというふうに考えております。
次に、読書手帳のシステムについてということでございますけれども、現在市内図書館においては読書手帳という名称をつけ、図書手帳の普及を進めております。そのシステムは、図書館で貸し出しを受ける際に、借りた本のタイトルや返却時期などが記載されたシールを図書館の管理システムから印刷をして、そのシールを本人に渡し、職員手づくりの読書手帳に張っていただくものでございます。平成26年6月から始めたこのシステムでございますけれども、現在は5冊目、6冊目とお使いの方もおられ、多くの方々に御利用いただいているところでございます。
最後でございますが、書籍消毒機の導入についてでございます。この消毒機は、議員も御説明ありましたように、衛生面から有効なものとして全国的に導入される図書館が少しずつではありますがふえてきております。しかし、岡山県の図書館においてはまだまだ導入が進んでおらない、これからだという状況でございます。今後、実際に導入されている図書館など、聞き取りなど含め、その利用効果、それから利用状況などを調査研究した上でこの導入も検討していきたいと思いますが、これについて私も今治の図書館のほうで実際に拝見をさせていただいたことがございます。
私からの答弁は以上でございます。
○議長(金谷文則君) ここで、11時20分まで休憩といたします。
午前11時7分 休憩
午前11時20分 再開
○議長(金谷文則君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一括しての答弁が終わりました。
鳥獣被害対策について
再質問
○6番(治徳義明君) ありがとうございました。
それでは、再質問をさせていただきます。
まず初めに、捕獲後の活用についてお伺いをいたします。
1点目として、ただいまの御答弁の中で衛生上の問題の言及がありました。平成27年12月議会の一般質問において、私の衛生上の問題の質問に対して執行部は、岡山県では平成23年10月に野生鳥獣食肉衛生管理ガイドラインを作成している。また、国でも平成26年11月に野生鳥獣の肉の衛生管理に関するガイドラインというものが全国統一という形で作成をされた。現在の県のガイドラインをこの国から示されたガイドラインに沿って整合性をとるために見直しが今後検討される予定であるとの趣旨の御答弁がありましたが、具体的にどのように見直しされたんでしょうか、御答弁をお願いいたします。
2点目としまして、同じく活用についてでございますけれども、利活用の推進は重要な施策の一つと考えており、このような分野に進出する事業者を支援する補助制度事業も導入したと御答弁がありました。そこの詳細説明をお願いいたします。
そして、3点目としまして、同じく活用でございますけれども、ジビエが赤磐市の新たな魅力の一つとなるように普及活動に取り組んでいく、観光資源等も含めてしっかり取り組んでいただきたいところでございますけども、どのような取り組みをお考えでしょうか、御答弁をお願いいたします。
そして、もう一点、次に猿対策についてお伺いいたします。
委員会におきましても、一般質問においても、この猿の問題についての質疑が最近多くあります。全国的には鹿の一種のキョンの被害が新たな脅威としてよく報道されておりますが、赤磐市にとりましては猿被害がふえており、新しい脅威となっているんではないでしょうか。真剣に取り組んでいかなければいけないと思います。その中で、御答弁の中で、猟期中の猿捕獲補助金の創設について言及がありましたけども、もう少し詳細な説明をお願いいたします。よろしくお願いいたします。
○議長(金谷文則君) 答弁を求めます。
答弁
○産業振興部長(有馬唯常君) 治徳議員からの再質問に御答弁させていただきます。
ガイドラインの改正のお話をいただきました。野生鳥獣食肉衛生管理ガイドライン、第2版になりますけども、平成28年3月に作成されております。主な改正点といたしましては、食中毒の予防についての項目が新たに追加されました。それから、2点目が作業工程ごとの衛生管理、品質確保、こうしたものの細分化がなされております。それから、3点目につきましては、カラーアトラスと申しまして、肉眼で野生鳥獣の内臓等の異常の有無を判断する、こういう資料が作成されております。
それから、起業支援に伴います補助制度のお話をいただきました。こちらにつきましては、12月の議会のほうで農と食のモノづくり創業支援事業、こうしたものの御審議をいただいております。こうした事業の中で支援していきたいと考えております。
それから、3つ目がジビエの取り組みのお話をいただきました。岡山市内のほうでもイノシシや鹿の肉、こうしたものが飲食店等で多くの方々に振る舞われておるという事実も把握しております。本市の市民の方々、またそうした猟友会の方々におきましても、そうしたことを知っていただきたく、毎年開催されております赤磐市有害鳥獣セミナーにおきまして、今年初めてそうした赤磐産のジビエの試食を計画しております。
それから、4点目が猿の捕獲補助金のお話をいただきました。猿の捕獲につきましては、これまで非猟期中に限られておりましたけども、猿被害、こうしたものの軽減を図るために、猟期中の猿の捕獲に対しても補助金を交付できるように手続をしております。具体的な内容につきましては、捕獲1頭につき1万円補助するというものでございます。
以上で答弁とさせていただきます。
再々質問
○6番(治徳義明君) ありがとうございました。しっかり総合的に取り組んでいただきたいと、このように要望しておきます。
その上で、2点再々質問をさせていただきたいんですけれども、先ほど桃農家の鳥獣被害対策の現状と課題の質問に対して、基本的にはカラス等の鳥による被害は十分に対応できていない、これが課題であると。しかし、イノシシなどによる被害は適切な防護柵の設置によりほとんど見られなくなっているとの御答弁でございました。それは間違いないんでしょうか。
実は昨年、私の知人の桃農家さんの桃畑が大きな被害を受けました。私も見に行ったんですけれども、イノシシに防護柵を破られて、イノシシが実を食べるために桃の木の太い幹が何本も折られて、木自体がだめになっておりました。私の想像を超える状態でもございました。結果的にその方はそのエリアでの栽培を取りやめました。そのようなことは把握された上で先ほどの御答弁なんでしょうか、それとも把握されてないんでしょうか、御答弁をお願いします。
また、西中から岡山市の御津町へ行く山越えの道がございますけれども、夜中に猿の群れを時々見ると、こういうふうにお聞きをします。ここは桃畑の近い場所でございます。桃農家の方はもし猿が入ってきたら、もうどうにもならないと、非常に不安がっておられます。被害に遭ってからの対応ではなく、事前の防止対策というのも必要なんではないでしょうか、どのようにお考えでしょうか、御答弁のほうお願いいたします。
続いて、熊対策についてお伺いをいたします。
昨年赤磐市に熊が出没したのではないかとの情報が一部流れました。結果的に誤報だったとお伺いしてますが、こういったことが起こるその背景には、岡山県でも熊がふえていることが影響しているんではないかと私は思います。赤磐市は気候的、地理的に熊の出没の可能性は低いと考えますし、また過剰な対応も必要ないのかもしれませんが、熊が出没するようなことがあれば大変なことになります。対策を考慮しておいたほうがいいのではないかという御意見もございます。どのようにお考えでしょうか。
以上、よろしくお願いいたします。
答弁
○産業振興部長(有馬唯常君) それでは、治徳議員からの再々質問について答弁させていただきます。
桃畑の被害のお話をいただきましたけども、全体としてはやはり防護柵が設置されています園地におきましては、それなりの効果が上がっているように認識しております。地形でありますとか、防護柵の設置状況、こうしたものの状態が一律ではございません。こうしたことから、そうした果樹に対する執着を持った鳥獣、こうしたものが執拗にそうした畑を荒らすことも実際にはあり得るかと思っております。先ほどそういう事例を知っておるかというお話をいただきましたが、個別の事例全てについてはちょっと把握しておりません。全体的にはそうした取り組みが一定の効果を上げておるものと考えております。
それから、猿が桃畑に被害を及ぼしたらということで、そのような事例が発生するようであれば非常に大きな被害が発生すると、我々も非常に心配しております。現在、熊山地域のほうでそうした猿被害の対策、こうした取り組みを進めておりまして、またそういう効果を見ながら、桃畑、こうしたものにも有効に反映できるものと考えております。
それから、熊のお話をいただきました。昨年も市内のほうで目撃情報、こうしたものがあって、市民の方が非常に御心配をされたところも十分理解をしております。熊が出没した際におきましては、県のほうでマニュアルを作成しておられまして、警察や猟友会、こうしたところとの連絡体制、こうしたものも市のほうで構築しておりまして、迅速な対応がとられるように準備をしております。
以上で答弁とさせていただきます。
図書館について
再質問
○6番(治徳義明君) ありがとうございます。
ウエブ図書館につきましても、書籍消毒機につきましても、いわばもう時代の流れであります。せっかく現在すばらしい図書運営ができているんですから、先進的な取り組みを積極的にしていただくよう要望させていただいときます。
その上で、1点お伺いをいたします。当初予算の概要の中で、平成29年度に図書推進活動事業の一つとしてブックスタート事業を行うと記載をされておりました。私、個人的にはすばらしいことだと思っています。イギリスで始まったこのブックスタートの運動が2000年ごろ日本に入ってきて、赤ちゃんと保護者が楽しいひとときを分かち合うことを応援する運動であり、関係各位の御努力で広く全国的に広まった取り組みともお聞きしております。ちなみに、小学校1年生になった児童に本をプレゼントするセカンドブック事業や中学1年生にプレゼントするサードブック事業に発展的に取り組む自治体も多くあるとお聞きしております。それだけ重要視をしているんだろうとも考えてます。子育てするならあかいわ市を掲げます赤磐市にとりましても、当然行うべきであると考えます。しかし、残念ながら、旧山陽町時代に行っていたこのブックスタート事業は長らく中止をされていたわけでございます。六、七年前になりますけど、私は平成22年の9月議会でこのブックスタート事業の復活を提案させていただいたとき、その当時の教育長さんは、本意かどうかわかりませんが、お祝いとしていただくならお菓子より本のほうがましみたいな趣旨の御答弁をされ、結果的にブックスタートは復活をされませんでした。その程度の認識なのかと残念にも思いましたし、私はかなりショックを受けたので、記憶しております。今回29年度取り組むことですが、私は何度も申しますように、大変重要な取り組みだと思っています。このブックスタート事業について教育長の所見をお伺いいたします。
答弁
○教育長(杉山高志君) 治徳議員の再質問にお答えいたします。
市内全図書館において、現在子育て支援コーナーの設置やおはなしかいなどの開催を実施し、子供たちや若いお母さん方を応援しております。また、赤ちゃんに絵本との出会いをとの思いで、現在は絵本リストを健診時にお渡しをしております。29年度から4カ月健診時に赤ちゃんと保護者の方に、絵本2冊とお勧めの絵本リストや子育て応援資料などが入ったパックがお渡しできるよう予算を計上させていただいております。お渡しするときに、図書館職員が実際に1組ずつの赤ちゃんと保護者に絵本を開きながら、絵本を開く楽しみを実感していただこうとするものであります。絵本をプレゼントすることで絵本を家庭で楽しむ機会を持っていただけるのを願っての事業であります。予定としては、330組、48万7,000円を計上させております。本当に子供たち、この事業を通した他市の状況等を考えたときに、低学年のときから本に親しむ子供たちがふえたとかというような結果も出ておりますので、ぜひ実現をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(金谷文則君) 治徳議員、よろしいか。
(6番治徳義明君「はい、ありがとうございます」と呼ぶ)
消費者問題について
再質問
○6番(治徳義明君) それでは、消費者問題について再質問をさせていただきます。
1点目として、消費生活センターの設置についてお伺いをいたします。
この切実な課題をより身近で対応していくことは重要なことでございますが、そこで伺いますけれども、今でも相談窓口はあると思いますが、このセンター設置によりどのように変わっていくとお考えでしょうか。効果も含めてもう少し詳しくお答えをください。また、警察や地域包括支援センター等との連携も重要なポイントと考えますが、どのようにお考えでしょうか。
そして、2点目として、学校教育における消費者教育について再質問させていただきます。時代の変化に対応した適切な指導を続けていくとの御答弁もございましたが、現在パソコンやスマホなどの普及によりインターネットを通じた消費トラブルが大きな問題となっております。これは子供たちにも大きな影響を与えているもんだと思います。この問題に対する子供たちへの指導はどのように取り組まれているんでしょうか、御答弁をお願いいたします。
○議長(金谷文則君) 答弁を求めます。
答弁
○総務部長(前田正之君) それでは、私のほうから治徳議員の再質問、消費問題の関係で、センターの設置によりどのように変わっていくかということかと思います。現在、消費生活センターを設置するということは、消費者安全法に基づきます責務や位置づけをはっきりと明確化していくということであろうかと考えております。そして、現在相談窓口としての対応でありますが、これがセンター化ということで、しっかりとこういったセンター化したセンターが赤磐市にはありますよといったようなことを市民の方に啓発をさせていただきまして、しっかりと相談ができる窓口が周知徹底、認識が高まるというふうに考えております。そして、それはひいては相談をしやすい身近な消費生活センターがあり、市が消費者問題の相談をより一層充実していきたいと、そして被害を減少していきたいということにつながっていくというふうに考えております。
それから、もう一点、警察や地域包括支援センターとの連携についての御質問があったと思います。御指摘のとおり、警察機関、地域包括支援センター、民生委員さん等、連携を密にして消費生活問題に取り組むことは大変重要なことというふうに市も認識いたしております。今後も、赤磐市の地域見守りネットワーク事業、こういったものを効果的に推進いたしまして、地域の見守りネットワークを強化いたしまして、消費生活における相談のみならず、トラブルの早期発見や早期対応にも努めてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○教育次長(奥田智明君) 私のほうから、学校教育における消費者教育について子供たちへの指導はという質問をいただいております、御答弁させていただきたいと思います。
これについては、議員御質問のように、パソコンとかスマホ、この普及によりまして、インターネットを通じた消費者教育が大変重要になっているというふうに認識をしております。そこで、子供たちへの学校での指導についてでございますけれども、中学校の家庭科の中で消費者トラブルということで指導いたしております。インターネットショッピング、それから特に被害の多い小中学生のオンラインゲーム、こういったものについて、店舗販売との違いや注意点、それからトラブルの実際の例など、教科書には漫画の挿絵つきでわかりやすいような、この教科書を使って中学校2年生に指導しているのが現状でございます。よろしくお願いを申し上げたいと思います。
○議長(金谷文則君) 治徳議員、よろしいか。
(6番治徳義明君「ありがとうございます」と呼ぶ)
以上で6番治徳議員の一般質問を終わります。