平成28年12月議会
○6番(治徳義明君) それでは、通告に従いまして4項目をお伺いいたします。
まず初めに、山陽団地の再生、活性化についてお伺いいたします。
丘陵地に開発された山陽団地は、1971年の入居開始から40年以上が経過して移住者の高齢化、人口減少、住宅及び関連施設の老朽化が進み、かつてニュータウンと呼ばれ、地域の発展を支え続けた大型団地も多くの課題が山積していることは皆様承知のとおりです。全国的にも高度成長期に開発されたニュータウンのオールドタウン化、いわゆるオールドニュータウン問題は大きな社会的な課題であります。そして、再整備に向けて1、緑豊かでゆとりのある住環境の保全と住戸や各種施設のニーズに合わせた改修などの既存ストックのリニューアル、2、高齢者向け施設整備や子育て環境の整備による生活環境の改善、3、立地に関する課題を解決し、誰もが快適に暮らすためのバリアフリーやユニバーサルデザインの実現、4、地域の課題解決や住民の生活支援、交流促進に資するコミュニティビジネスの推進やエリアマネジメントによる地域の活性化などのパートナーシップによるまちづくりを目指すとの4つの視点が指摘をされていますが、赤磐市にとりましても取り組むべき最重要課題であります。
もちろん山陽団地の抱える高齢化、買い物弱者の問題、空き家問題など多くの課題は赤磐市全域が抱える課題でもあります。そして、そのような中、課題解決に向けてシルバー人材センターのワンコイン・くらしのサービス事業、赤磐市地域見守りネットワーク事業などの高齢者対策や移動販売の支援など買い物弱者対策、また空き家バンクの充実、見守り点検サービス事業などの空き家対策等々のさまざまな取り組みをしていただいていることは承知しております。また、一定の評価もしていますが、しかしながら山陽団地最大の課題である政策空き家に象徴される県営住宅の老朽化に伴う再開発の問題や、ショッピングセンター跡地を含む山陽団地中心部の再開発は全く前へ進んでいません。ビジョンすらありません。国土交通省の国土審議会は、2009年7月に土地政策の中・長期ビジョンの中でニュータウン再生の目標とすべき町の姿を明示することが必要であると指摘をされております。ここが大切なところだと思います。このことをまず申し上げておきます。
その上で、私は過去4回一般質問でこの山陽団地の再生、活性化の問題を取り上げさせていただいておりますが、そのときの御答弁を踏まえて以下4点をお伺いをいたします。
1点目として、市長には昨年11月、12月にかけて山陽団地の再生、活性化をテーマにした山陽団地の7つの町内会別の懇談会を開催していただきました。全体では175名の方が参加していただき、60を超える多種多様な御意見や御提言をいただいたとお聞きしています。そして、そのとき市長の真摯に耳を傾ける姿勢に対して期待をする多くの住民の皆様の声もお聞きしましたが、市長懇談会から1年がたち、どのように反映されたのでしょうか。また、どのように取り組まれるんでしょうか。
2点目として、市長は就任当初から山陽団地の再生、活性化は重要な課題だが、難しい課題であり、住民の方とともに検討委員会を設置して取り組んでいくと何度も御答弁をされ、そしてその条件の一つに地域の盛り上がりを上げられておりました。市長懇談会が終了した本年3月の議会において、市長懇談会の状況などを考えても十分に盛り上がっていると考えます。検討委員会を立ち上げるべきと考えますが、いかがでしょうかとの私の質問に対して市長は、検討委員会という名前がいいか悪いかは別として、あるテーマを絞った形の意見を述べたり、議論をしたりする場は必要と考えております。どういった形でやるか、早期に方針を出していきたいと考えますと御答弁をされております。そして、きのうの同僚議員の一般質問において、現在若手職員による検討会を行っている。今後、市長をトップとした山陽団地活性化プロジェクトチームをなるべく早くつくっていくとの趣旨の御答弁がありましたが、ぜひとも早急に対応していきたいと思います。いかがでしょうか。
3点目として、県営住宅老朽化に伴う再開発についてお伺いをいたします。
先ほど申しましたように、これは山陽団地の再生、活性化の最大の課題の一つです。6丁目、7丁目の2階建てのエリアは政策空き家がふえ続けて周辺環境にも大きな影響を与えております。そのような中、過去の私の一般質問において県からの具体的な再開発の話はない。また、公営住宅は地域づくりの重要な役割を担うことから、市において地域の状況に応じて適切に運営することが望ましいとの理由から、県が市に対して県営住宅の全面移管の意向があるが、現状では移管を受ける考えはない。そして、周辺環境の良好を保つように県に要望している等々の御答弁がありましたが、県営住宅の現状、将来を考えればもう少しスピーディーに積極的な対応が必要なのではないでしょうか。現状、県との協議はどのようになっているんでしょうか。
4点目として、山陽団地の公共擁壁の安全対策についてお伺いをいたします。
丘陵地に広がる山陽団地には、その地理的特徴から高い公共擁壁が多くあります。擁壁も重力式ブロック積みやコンリートの2次製品の擁壁等々のさまざまな工法で建設されておりますが、40年以上がたち、公共擁壁に部分的な変状が生じている箇所が見つかり、住民にも不安が広がっています。減災・防災の観点から適切な維持管理を図っていく必要があります。そのような中、本年度山陽団地公共擁壁維持管理事業がスタートしました。現在どのような状況でしょうか。
以上、御答弁をよろしくお願いいたします。
続きまして、観光振興事業の取り組みについてお伺いをいたします。
少子・高齢化や人口減少時代に突入した現在、観光は地域経済活性化の推進力として、また新たな成長の原動力として位置づけられ、地域再生、地域活性化の有力な手段の一つとして今や大きく展開をされております。つまり観光振興は地方を元気にしていくためには必要不可欠な取り組みであります。そして、観光客が多様化する中、地域の個性が求められるようになっており、観光名所が主役の従来型の観光の振興だけではなく、これまで観光資源としては気づかれていなかったような独自の地域資源の発掘や自然、食、歴史、文化、産業、人などの幅広い観光資源を新たに活用した体験型や交流型の要素を取り入れた、いわゆるニューツーリズムなどの積極的な取り組みが求められております。
赤磐市でも、創生総合戦略において観光振興を重点戦略の一つに上げられておりますが、新たな発想のもと、赤磐市の魅力の発信力を高めることや地域ブランド化の取り組みとともに全力で観光振興に取り組んでいく必要があります。加えて、国や関係自治体、民間事業者と連携した観光資源を生かした地域づくり施策と体制づくり、受け入れ環境整備、宿泊施設の誘致、二次交通の充実等の観光振興のための施策を一体で取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。
そこで、以下4点お伺いをいたします。
第1点目として、赤磐市の観光資源の整備の今後はの取り組みはどのようなお考えでしょうか。
第2点目として、赤磐市の桃の農家を舞台にした映画「種まく旅人~夢のつぎ木~」も全国公開され、昨日もお話しありましたけれども、赤磐市のゆるキャラの赤磐モモちゃんが東京国際映画祭のレッドカーペットを歩く姿がテレビやネットニュースで発信され、ゴールデンタイムの全国放送のバラエティー番組で主演俳優さんが赤磐市をアピールする等々、赤磐市が全国的に発信されておりますが、今後映画を活用した取り組みは重要であります。きのうの先輩議員の一般質問でもロケツーリズムなどに全力で取り組むとの御答弁がなされておりますが、どのような状況でしょうか。
第3点目として、文化庁の日本遺産の取り組みでもわかるように、テーマ性やストーリー性を持った観光資源の掘り起こしは今や重要な課題であります。ストーリーを語る上で欠かせない魅力あふれる有形、無形のさまざまな地域資源を地域が主体となって総合的に整備、活用し、戦略的に発信していくことが必要であると考えますが、どのように取り組まれているのでしょうか。
第4点目として、観光大使、広報大使についてお伺いをいたします。
この観光大使、広報大使は平成26年12月議会、平成28年3月議会の一般質問でも提案をさせていただきましたが、恐らく全国のほとんどの自治体が観光振興の取り組みを推進する中、地域間競争を勝ち抜いていくためには、そして赤磐市の魅力を全国へ発信していくためには象徴的な存在として広報活動に携わる観光大使、広報大使の取り組みも重要と考えます。この観光大使、広報大使の取り組みを進めるべきと考えますが、いかがでしょうか。
第5点目として、日本は近年外国人観光客がクールジャパンやおもてなしなどのキーワードのもとふえ続けております。そして、昨今外国人観光客のことがマスコミに取り上げられない日がないぐらい注目を浴びていますが、世界基準で言えば日本はいまだ観光後進国です。しかし、逆に考えればまだまだ伸びる余地があるんだろうと考えます。加えて、2020年オリンピック・パラリンピックの開催を考えれば、今後ともに増加していくことが予想されます。そのような中、自治体も観光振興の取り組みを推進するに当たりどうしても外国人観光客の誘致に取り組む必要があると考えます。また、赤磐市は岡山空港に近く、地理的に有利であり、外国人観光客の誘致を積極的に行っていく価値もあると考えます。赤磐市も昨年と本年度、香港のフードエキスポに出店して赤磐の特産品や赤磐市をPRするなど御努力をしていますが、どのような取り組み状況でしょうか。
以上、御答弁をよろしくお願いいたします。
続きまして、御当地ナンバープレートの導入についてお伺いいたします。
御当地ナンバープレートの導入については過去の一般質問で何度か提案をさせていただきましたが、市区町村が交付する原動機付自転車などのナンバープレートに独自のデザインを導入することを御当地ナンバープレート、御当地プレートなどと呼びますが、昨今広く自治体をアピールするために、また観光振興や名物の知名度向上を目的として独自のデザインを導入する自治体がふえております。赤磐市も魅力発信のために赤磐市におきましても御当地ナンバープレートを導入すべきと考えますが、いかがでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。
続きまして、雇用促進住宅についてお伺いをいたします。
雇用促進住宅は、特殊法人の整理、合理計画などの流れの中で譲渡、廃止することが決定され、そして平成19年6月の閣議決定で遅くとも平成33年度までに譲渡、廃止に係る全ての処理を完了することが決定されました。その決定を受けて雇用支援機構は地方自治体に対して過去4度の意向調査を行ったが、取得後の管理運営が困難であることや、取得時の財政上の負担などの理由でほとんどの自治体が取得しないとの判断で本年10月に西ブロックのみ民間に売却したとお聞きしました。赤磐市にも雇用促進住宅がありますが、現状はどのようなものなのでしょうか。
以上、4項目よろしくお願いいたします。
答弁
○市長(友實武則君) 失礼します。それでは、治徳議員の質問に順次お答えしたいと思います。
まず、山陽団地の再生、活性化についてお答えをいたします。
懇談会でいただきました意見を整理しまして、すぐ対応できる案件につきましては担当課で既に対応をしているところでございます。また、県営住宅の修繕等も岡山県において計画的に行われている状況でございます。しかしながら、予算や時間、関係機関との調整、住民の意向確認を必要とする事案につきましては、● ●の検討や実効性の検証等段階的に進めているところでございます。
空き家等の実態調査も現在実施中でございます。その調査結果は空き家の利活用の基礎資料とし、山陽団地の活性化につながる施策の検討にも活用していきたいと考えております。
検討委員会についてでございますが、活性化には多方面の課題があって、現在若手職員によるワーキングを行っているところでございます。この結果を踏まえて私をトップとした本部会議体制、これを構築しながら市全体として課題解決に取り組んでいきます。
なお、この際には有識者等からも御意見をいただき、積極的、前向きな検討をしてまいります。
5月23日に備前県民局との生き活きミーティングという会合がございました。これにおいて山陽団地、特に県営住宅の活性化の必要性を強くアピールさせていただいております。ともに担当窓口を開設をお願いし、県住宅課に窓口が設けられたところでございます。その後、7月14日、県庁住宅課を職員が訪ね意見交換、8月22日には県知事とトップミーティングということで私が出席し、協力も要請をさせていただきました。現在、活性化策の実効性、これについて各種の検討を行っているところでございます。
続きまして、公共擁壁の安全対策の進捗状況でございますが、山陽3丁目、4丁目地内の擁壁について測量業務と既存の現状の調査、ボーリング調査等をもとに安定解析、対策工法の検討の業務を発注しているところでございます。今年度末の工期となっております。
続きまして、観光振興事業の取り組みの中の観光大使の制度の導入はというお尋ねのところですが、観光大使制度の導入についての御質問について、現在赤磐市の魅力を広く情報発信し、市の認知度の向上を図るため、赤磐広報大使、これを設置するように準備を進めております。この広報大使には本市のイメージアップを、あるいは魅力の発信に御協力いただく予定としております。そのほかの質問についてはそれぞれ関係部長のほうから答弁させていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(金谷文則君) 続いて答弁を求めます。
原田総合政策部長。
○総合政策部長(原田昌樹君) 治徳議員の2番目の観光振興事業の取り組みについての御質問の中で、その2番目、映画「種まく旅人」を活用した取り組みの状況はという御質問にお答えいたします。
先ほど、議員の御質問にもありましたとおり、かなりのマスコミ、テレビ、それから新聞、雑誌等で取り上げられまして、赤磐市の名前が全国に発信されたと思っております。ヤフーのトップページなんかでも赤磐市のあれが出て、検索のが出たりしてかなり上位に上がったように思っております。
この映画「種まく旅人」を活用した取り組みの状況についてでございますが、昨日の北川議員、それから松田議員の御質問にもお答えしたところですが、テレビ、新聞、雑誌など多くのメディアにこの件が取り上げられまして、大いに赤磐市のPRが図られたと考えております。
この映画を活用していかに今後赤磐市をアピールしていくかが今後の大きな課題となってまいりますが、本年度につきましてはもう既に開始しておりますが、ロケ地めぐりスタンプラリーのほうを開始しております。それから、年度末になろうかと思いますが、ロケ地めぐりツアーのほうを今計画をしておりまして、こういったことを通じまして赤磐市外、それから県外からの誘客のほうを図っているところでございます。
また、映画の準主役というふうに佐々部監督がおっしゃってくれてますが、赤磐市のマスコットキャラクター赤磐モモちゃんでございますが、こちらも赤磐市の知名度向上に大いに活躍してもらいたいというふうに考えておりまして、これまでも先ほど議員から御説明もありました東京国際映画祭だけでなく、いろいろな行事や催し物のほうにも参加しております。
それから、キャラクターグッズのほうも現在7種類作成しておりまして、各種イベント等での販売を行ったり、PR用品として活用のほうをしているところでございます。来年度におきましても、引き続きこの映画「種まく旅人~夢のつぎ木~」を活用しまして赤磐市の広報宣伝活動をしっかりと進めてまいりたいと思っております。この映画に描かれております赤磐市の美しい情景と赤磐市の人々の温かい心情、こちらを前面に打ち出して観光客の誘致を初め移住、定住でありますとか、企業誘致など使えるところにはしっかりと使って全力で対応してまいりたいと思っておりますので、御協力のほど引き続きよろしくお願いいたします。
○議長(金谷文則君) 続いて答弁を求めます。
直原財務部長。
○財務部長(直原 平君) 私のほうからは、御当地ナンバープレートの導入につきましてお答えをさせていただきたいと思います。
御当地ナンバープレートの導入についてでございますが、岡山県内におきましても先進地である玉野市、総社市に続きましてことしになりまして岡山市、矢掛町、浅口市、笠岡市、勝央町において導入がなされておるところでございます。それぞれのこの導入の目的につきましては、郷土愛の醸成、イメージアップや全国へのアピール、またそれらをもとにいたしました産業振興や観光振興などでございますが、中には合併市制何周年などといった契機となった場合もあるようでございます。
近年、導入自治体がこのように増加したこともありまして、導入後の状況なども含めて調査研究を進めてまいったところでございますが、当市におきましてもまち・ひと・しごと創生総合戦略の中にもございますシティプロモーション事業の充実強化の観点から、また御提案のように導入効果を期待いたしましてできる限り早い時期に導入に向けての取り組みを進めてまいりたいと思っておりますので、議員の皆様の御理解と御協力をよろしくお願いしたいと思います。
以上でございます。
○議長(金谷文則君) 続いて答弁を求めます。
有馬産業振興部長。
○産業振興部長(有馬唯常君) それでは、私のほうから観光振興事業の取り組みについて3点答弁させていただきます。
まず、観光資源の整備の今後の取り組みはという御質問にお答えさせていただきます。
これまでの観光客の旅行ニーズは、出発する側がつくった発地型観光が主でありましたが、地域が地域の魅力を提案していく着地型観光へとシフトしていると聞いております。見るだけの観光から体験、歴史など自分が学ぶという旅行需要がふえており、このような分野での観光資源の整備や整理を行い、旅行商品化へ向けた取り組みを進めたいと考えております。
次に、テーマ性、ストーリー性を持った観光資源の掘り起こしの取り組みについてという御質問でございますが、町や里を歩いてその地域にしかない自然や歴史、文化、食、暮らしなど地域ならではの雰囲気を五感で味わい、楽しむようなテーマ性、ストーリー性のある旅行商品が重要であると考えており、こうした分野での観光資源の掘り起こしを検討したいと考えております。
次に、外国人観光客の誘致等の取り組みはという御質問でございますが、赤磐市、瀬戸内市、和気町と連携して吉井川流域広域観光連携事業に取り組んでいるところでございます。吉井川流域の観光資源を点から線へと結びつけ、この地域における日本らしさや地域らしさをPRすることで外国人観光客の誘客に努めてまいりたいと考えております。
○議長(金谷文則君) 続いて答弁を求めます。
水原建設事業部長。
○建設事業部長(水原昌彦君) 雇用促進住宅につきましての御質問に御答弁させていただきます。
雇用促進住宅につきましては、議員御案内のように平成19年の閣議決定により平成33年度までに廃止することが決定され、赤磐市内の吉井宿舎について10月20日付で独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構岡山支部より西日本地域の雇用促進住宅を一括して366億2,200万円、税抜きで売却決定された旨の通知がありました。
なお、入居の方につきましては引き続き入居可能となるよう入札条件がつけられております。
また、支援機構からもその旨の説明が入居者の方に行われており、現在のところクレーム等は把握しておりません。
吉井宿舎につきましては、赤磐市周匝985-8に住所がございまして、平成9年10月に建築、間取りは3DK、40戸ございますが、9月末時点では11戸の入居ということになっております。落札者は、東京都港区赤坂2-10-5、アタミ合同会社でございます。
○議長(金谷文則君) 一括しての答弁が終わりました。
山陽団地の再生、活性化について
再質問
○6番(治徳義明君) 大変ありがとうございます。
それでは、山陽団地の再生、活性化の取り組みにつきまして再質問をさせていただきます。
本来なら通告のときにお聞きすればよかったんですが、県営住宅の現状についてお伺いをいたします。
最近、6丁目、7丁目の2階建てエリアだけでなく、5階建てエリアでも空き室が目立っております。空き室に比べて募集数が少なくて何でと疑問視する住民の方の声も多く聞きます。現状、1丁目、2丁目、3丁目、6丁目、7丁目の県営住宅の空き室はどのくらいあるんでしょうか。また、新しい入居者を入れない、いわゆる政策空き家の方針を出してます6丁目、7丁目の2階建ての入居率はどのくらいなんでしょうか、お尋ねをいたします。
加えて、先ほど市長からも御案内ありましたけども、現在随時5階建てのリフォームをしていただいておりますが、全て終了するのはいつごろなんでしょうか、今後の計画がわかれば御答弁をお願いいたします。
以上、よろしくお願いいたします。
○議長(金谷文則君) 答弁を求めます。
答弁
○建設事業部長(水原昌彦君) それでは、県営住宅の空き部屋の数と6丁目、7丁目の2階建て部分の入居率につきまして御答弁のほうさせていただきます。
平成28年5月31日現在の数字となりますが、山陽1丁目5階建ては供給区画70に対しまして66区画入居、山陽3丁目5階建ては供給区画150に対しまして118区画入居、山陽6丁目5階建ては供給区画230に対しまして160区画入居、2階建ては供給区画155に対しまして74区画入居、入居率は47.7%、山陽7丁目5階建ては供給区画505に対し362区画入居、2階建ては供給区画106に対し42区画入居、入居率は39.6%となっております。県営住宅全体では供給区画1,216に対し831区画入居、空き家数は385区画で入居率は68.3%となっております。
また、5階建てのリフォームが終了する時期についての御質問がございました。こちらにつきましては、県のほうの財政状況により多少のおくれを生じることもあるようですが、現在の予定では平成32年度を見込んでいるとのことでございます。
再々質問
○6番(治徳義明君) 大変ありがとうございます。ただいまずっと丁目別に入居率、空き家数なんかを御答弁いただいたんですけども、非常に、68.3%と非常に低いんだろうと、こういうふうに考えます。こういう状態がもう何年も続いております。住民の方がもう不安に思うのは当然であります。どうにかしてほしいと考えるのは自然なんだろうと思います。しかしながら、見方を変えれば私はこの山陽団地は開発から40年以上が過ぎて住民の高齢化やインフラが老朽化して問題が山積していますが、もともとは防災にも強い町であり、岡山市街地には近く、利便性が高い、また自然環境が豊かなすばらしいエリアだと思っております。住居を構えるには県下でも有数のすばらしい地域だとも考えます。
私も20代のころ山陽団地に引っ越してきたんですけれども、友人に山陽団地に引っ越すというとみんなええところにかわるんじゃなと非常にうらやましがられたことを思い出します。50年近くたっていろいろと課題がたくさん出てきておりますが、このエリアをもう一度元気ある、活力あるエリアにするのが行政の務めではないかと、こういうふうに考えます。また、それが赤磐の地方創生にもつながってくるんだろうと思います。そのためには、大きな課題である県営住宅の再計画を立てるべきだと、こういうふうに考えます。ビジョンを示すべきだとも思います。住民の方に将来像を示すべきだとも考えます。
もちろんこれだけ大きな県営住宅ですんで、すぐにできないことは誰でもわかります。しかし、ビジョンを示せば、将来像を示せば山陽団地に夢と希望が湧き、大きく変わってくるんではないでしょうか。そのことによって空き家がふえ続けている一戸建てエリアも、また商業施設跡地を含む中心ゾーンも民間が動いて必ず大きく状況が変わってくると思います。そして、赤磐市全体の活性化の起爆剤になってくるんではないでしょうか。今でも赤磐市は住みやすさランキング岡山県第1位、中四国で第8位、全国で120位ですが、10年くらい前全国で三十何位だったことがあると記憶しております。もっともっと高みを目指すエリアにしていただきたいと、このように考えます。
市長は就任以来一貫して山陽団地の再生、活性化に強い思いを持っていただいておりますが、この県営住宅の再開発を含む山陽団地活性化についてお考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。
答弁
○市長(友實武則君) ありがとうございます。県営住宅の再開発ということでございます。治徳議員の御案内については私も全く同感でございます。特に、この団地、事業を着手してからというとおおむね50年、半世紀が経過しようとしてます。住宅などはこれ老朽化も顕著になってます。空き部屋の目立つところも出ております。この現状を打開して山陽団地に新しい魅力が生まれるようなまちづくりの方策を講じていきたいと強く思っております。
そのためには、山陽団地全体の活性化につながるような、議員が御指摘のように起爆剤となるような事業が必要でございます。そのような積極的な対応策を講じて今後これについてどのような具体策があるか、先ほども言いました検討チーム、そういったものと協議をし、そして県を初めとした関係機関としっかりと前に向いた議論を行って、有効な、また独自性の高いビジョンを示しながら、この大きな課題に早期に立ち向かっていきたいと、このように考えているところでございます。その際には、議員の皆様方にもいろんな形での御協力をお願いするようになろうかと思います。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
以上でございます。
観光振興事業の取り組みについて
再質問
○6番(治徳義明君) それでは、観光振興事業の取り組みについて再質問をさせていただきます。
赤磐市の魅力発信のための広報大使につきましては早急に進めていただきますようお願いを申し上げておきます。その上で、先ほど質問のうち1点目と3点目について再質問をさせていただきます。
まず、観光資源の整備の今後の取り組みについてでございますが、3点お伺いをいたします。
1点目として、先ほどの御答弁はいわゆるニューツーリズムに積極的に取り組んでいくというような御答弁でございましたが、観光エリアのハード面の取り組みについてお伺いをいたします。
赤磐市には英国庭園や両宮山古墳、熊山遺跡など多くの観光資源がありますが、ハード面の整備はどのようにお考えでしょうか。
また、竜天オートキャンプ場の件でございますが、最近キャンプ場内の木造遊具や木造の展望台などが老朽化して使えなくなっているとお聞きしましたが、どのような状況でしょうか。やはり料金をいただくわけですから、利用者からクレームがあるような状態をほっておくのはよくないと考えます。修繕等をすべきと考えますが、いかがでしょうか。
3点目としまして、熊山遺跡、いわゆる熊山ビラミッドでございますが、私は全国区の観光地になる可能性のあるすばらしい赤磐市の観光資源だと考えております。ソフト、ハード両面で力を入れていくべきと考えますが、いかがでしょうか。
次に、テーマ性、ストーリー性を持った観光資源の掘り起こしについての項目でございますが、先ほどは余り具体的な話がなかったんですけども、実は平成28年3月議会で同じ課題の御質問をさせていただいております。そのときは、旅行代理店や出版社などの関係者を招いたモニターツアーなどにより、集客のためのポイントやニーズを把握することにより本市の魅力発信の方向性を研究する。また、近隣自治体と地域振興及び観光に関して連携し、各地域の魅力や資源を結びつけた広域観光ルートを検討していくなどの具体的な御答弁がありましたが、このことについて後者は先ほど説明していただいたのかもしれませんけれども、モニターツアー等のことにつきましても進捗状況を御説明をお願いいたします。
○議長(金谷文則君) 答弁を求めます。
答弁
○産業振興部長(有馬唯常君) それでは、観光振興事業に係ります再質問について私のほうから答弁をさせていただきます。
まず最初に、ハード面の整備の再質問をいただきました。
ハード面におきましては、本市にあります観光交流拠点、それから文化的な観光拠点などさまざまな施設があるかと思っております。このような拠点を訪問される方、こうした方々のニーズを踏まえながら国の交付金、こうしたものを活用し、より一層魅力のある施設として整備を進めたいと考えております。
それから2点目は、オートキャンプ場の遊具の御質問でございました。
吉井竜天オートキャンプ場、こちらのほうにおきましては屋外のほうに木製遊具、こうしたものが備えつけられております。屋外の木製の遊具ということで老朽化が進んでおるところから、本年4月に安全点検を実施しておりまして、利用者の安全確保の観点からその使用を控えるようにしております。
オートキャンプ場の来客につきましては、市外からの家族連れの方々も多くいらっしゃいまして、遊具の利用のお話も耳にしております。こうした中で、平成28年度の第2次補正予算として国のほうでは地方創生拠点整備交付金、こうしたものが創設されております。この交付金が活用できないか、現在検討を進めているところでございます。
それから3点目が、熊山遺跡の御質問をいただきました。
この熊山遺跡におきましては、その歴史的な価値に加えまして登山道、こちらのほうがノルディックウオーク、こうしたイベントも本年春先に県下のウオーキングコースとして組み入れられまして、多くの方に参加をいただいたところでございます。
こうした拠点の整備につきましては、市も今後取り組んでいかなければいけないと思っておりますが、周辺の山林におきましては大部分が国有林であるというふうに聞いております。こうしたところからいろいろな制約がかかってまいりますけども、関係機関と連携を図りながら整備を進めていきたいと思います。また、先ほどお話を申し上げました国の交付金、こうしたものの活用についても検討してまいりますと思っております。
それから、テーマ性、ストーリー性とかモニターツアーのお話をいただきました。広域観光ルートの検討ということでお答えをさせていただきます。
こちらの取り組みにつきましては、本年度より本市と瀬戸内市、和気町と2市1町で広域観光連携事業を進めております。この事業では旅行者、観光客、こうした方々のニーズを捉えつつ、地域の方々と協力して着地型の観光の取り組みを進めていこうという事業でございます。本年9月の末には有識者会議を開催し、有識者の方々、また各市町の関係団体の方々から御意見をいただいております。現在のところ、2市1町が共同で観光関連の事業者やさまざまな方にアンケート調査を実施しております。また、県内のホテルでありますとか、岡山駅の周辺のほうで外国人を対象にアンケート調査を進めているところでございます。今後、こうしたアンケート調査、こうしたものを分析しまして地域の合意形成や広域観光連携組織、こうしたもののあり方を検討するとともに、アンケートを返送いただきました方々、こうした方々と一緒にワークショップを開催したり、講演会を開いたり、地域の方々と一体となって観光振興に努めてまいりたいと考えております。
私からは以上です。
(6番治徳義明君「モニターツアーの状況をお聞きしたんですけど」と呼ぶ)
モニターツアーにおきましては、本年の夏に香港と台湾からメディアの関係者の方をお呼びしまして、市内の赤磐花火大会でありますとか、観光拠点のほうをいろいろ御視察をいただきました。ブログ等での情報発信でありますとか、国外での雑誌掲載、こうしたものを取り組んでいただくようにお願いしております。これは本市の中での取り組みでございまして、広域連携の中でまたこういうモニターツアーを取り組んでまいりたいと思っております。
再々質問
○6番(治徳義明君) ありがとうございます。ぜひとも観光振興を取り組んでいっていただきたいと、このように考えております。
そして、再々質問でございますけども、市長は一貫として赤磐市は農業が基幹産業であると、こういうふうに主張されてます。僕の耳にももう残って、もうその言葉がもうずっと回ってますけれども、ネオポリスと山陽団地という2つの大型団地を抱え、岡山市のベッドタウンという側面もありますけれども、基本的には農業が基幹産業であると私も考えております。であるならば、桃やブドウなどの特産物を含む農業を核とした観光事業の取り組みに力を入れていくべきだろうと考えます。もちろんグリーンツーリズムの取り組みであるとか、また種まく旅人で桃畑の夏の幻想的な防ガ灯の風景がクローズアップされておりましたが、それを観光化するなど取り組むべき視点はたくさんあるんだろうと思いますけれども、何といっても特産品の販売や観光情報拠点の機能を持つ道の駅や町の駅をつくっていくことが重要なんではないかと、このように考えます。
今や道の駅は休憩機能、情報発信機能、地域連携機能、防災機能などの役割を担う地域活性化の拠点として進化して、かつ地産地消や6次産業化の拠点、地域ブランド化の旗振り役、農業の拠点など、農業振興に大きな力を発揮していますが、間違いなく観光振興にとりましても欠かせない存在だろうと思っています。ことし産業建設委員会で道の駅を視察させていただきましたが、その印象を持ちました。この道の駅、町の駅の取り組みをどのようにお考えでしょうか、御答弁をお願いいたします。
答弁
○市長(友實武則君) 道の駅、町の駅の取り組みについて再々質問をいただきましたが、これについてお答えをいたします。
このような施設、これは治徳議員の言われるように観光振興にとっても欠かせない存在ということについては私も同感でございます。この取り組みについては、先ほど担当部長の説明にもございましたけども、訪問される方や観光される方々のニーズを踏まえるということも大事でございます。現在、広域観光の連携事業でアンケート調査も進めておりまして、この結果等も踏まえながら、また昨日も一般質問にお答えしましたが、地域産業の活性化の中で拠点の創設を目指すというふうにもお答えさせていただいておりますが、こういった取り組みの中で道の駅や町の駅、こういった機能を備えていくことも考えられるのではないかと思っております。そういう思いを持って前向きに取り組みをしていきたいと思います。
以上でございます。
御当地ナンバープレートの導入について
○6番(治徳義明君) この御当地ナンバープレートの導入の件でございますけれども、御答弁ではできる限り早い時期に導入していくとのことでございました。ありがとうございます。赤磐市の魅力をアピールするためにもよろしくお願いいたします。御答弁は結構です。
雇用促進住宅について
再質問
○6番(治徳義明君) ありがとうございます。雇用促進住宅なんですけども、ただいま赤磐市内には11戸の方が入居されてるということでございます。西ブロックに● ●て民間に販売したという御説明でございましたけども、今後どのようになっていくんでしょうか。何か10年間ぐらいは家賃を据え置きしていくんだというような条件もついてるというふうにお伺いはいたしましたけど、再度御答弁のほうをよろしくお願いいたします。
答弁
○建設事業部長(水原昌彦君) 雇用促進住宅につきましての再質問のほうにお答えさせていただきます。
向こう10年間、既に入居されてる方につきましてはアタミ合同会社に売却後も独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構からの契約が引き継がれておりまして、住宅として利用できる権利は守られているというふうにお聞きしております。
○議長(金谷文則君) 治徳議員よろしいか。
(6番治徳義明君「ありがとうございました」と呼ぶ)
以上で6番治徳議員の一般質問を終わります。