ブログバックナンバー
サイト管理者
赤磐市 治徳義明
jitoku0525@yahoo.co.jp

平成26年3月議会

 

平成26年3月議会

 

① 図書館について

  •   現状と課題について
  • ウエブ図書館の導入について
  • 図書手帳や通帳の導入について
  •   図書館の指定管理について
  • 図書館近隣の防犯対策について

 

② 広域保育の拡充について

 

③ 山陽団地の再生、活性化について

 

④ 障害者支援について

  •      代読、代筆支援について
  •       障がい者の移動支援について
  •       補助制度の受領委任払いについて

 

⑤ 本庁舎の駐車場の駐車スペースの確保等について

      ハート・プラス・マークの駐車スペース確保等について

 

図書館について

 問 ①

近年、活字離れが指摘される中、市民一人一人が心豊かさを実感し、生きがいある生活が送れるために最も身近な学習、情報の発信拠点として、また読み聞かせや講習会等、それぞれのライフステージに応じた学習機会の提供など、図書館の役割は重要なものがあります。本市は、平成20年に中央図書館が開館して以来、すばらしい実績があるとお聞きしていますが、今後ともに読書環境の整備の充実に取り組んでいく必要があると考えます。

 そこで、以下4点お伺いをいたします。

 1点目として、中央図書館、吉井、赤坂、熊山の各図書館の蔵書数、司書の配置、貸出状況、児童、青少年サービス、学校図書との連携等々の現状と課題をお伺いをいたします。

 2点目として、図書館の指定管理についてお伺いをいたします。

 赤磐市財政健全化アクションプランによると、平成28年には図書館の指定管理を目指すとしています。図書館の指定管理では、究極の図書館革命と称される佐賀県武雄市の取り組みが有名ですが、どのような御計画をお考えなんでしょうか。

 3点目として、ウエブ図書館の導入についてお伺いをいたします。

 タブレット端末の発売を皮切りに、電子化された書籍を手軽に閲覧できる携帯端末が続々と登場し、電子書籍市場も発展して読書の環境も大きく変わろうとしてる現状の中、電子媒体を含む総合的な情報等を提供することが情報化社会での図書館の使命の一つであるとして、蔵書を電子化して24時間365日いつでも貸し出しできるサービスの導入、いわゆるウエブ図書館の検討をし始めている自治体が多くあるとお聞きしますが、本市ではどのようにお考えでしょうか。

 4点目として、読書通帳の導入についてお伺いをいたします。

 市民に読書を親しんでもらう取り組みの一つとして、読書通帳を導入する動きが各地で見え始めています。この取り組みは、借りた本の履歴を目に見える形で残すことによって、子供を中心に市民の読書への意欲を高める効果が期待されています。平成25年9月に読書システムを導入した富山県立山町では、自動貸出機で借りた本のデータが併設する読書通帳機に送られ、通帳を入れると本のタイトル、著者名、貸出日が記帳される仕組みとなっています。通帳は、町内小・中学生には無料で贈呈をし、その他の利用者には1冊100円で販売しております。平成26年1月末現在、登録者数は600名を超え、そのほとんどが町内の小学生となっており、子供たちから好評な取り組みとして利用されています。

 現在、本市も図書館利用の推進を図るためにさまざまな取り組みがなされていますが、財政負担を抑えた効果的な取り組みだと考えます。いかがでしょうか、御答弁をよろしくお願い申し上げます。

 

答 ①

図書館についての御質問にお答えいたします。

 まず1つ目、図書館の現状と課題について説明します。

 平成26年2月16日現在で赤磐市立図書館の全館の資料の総所蔵数は29万5,345点で、内訳は、中央19万3,191点、赤坂2万7,399点、熊山3万8,202点、吉井3万6,553点となっています。

 次に、司書の配置につきましては、中央図書館正規職員5人、嘱託職員1人の合計6人で、司書資格を全員が有しています。

 なお、中央図書館の臨時職員も8人のうち4人が有資格者です。地区館3館は、いずれも2名ずつ有資格の嘱託職員を配置しています。

 次は、貸出状況ですが、平成24年度の年間貸出点数を紹介します。

 中央41万7,604点、赤坂2万8,873点、熊山3万4,755点、吉井3万5,658点となっており、岡山県立図書館が作成しております岡山県図書館指標によると、赤磐市は市民1人当たりの図書館資料貸出数が11.0冊で、県内2位となっています。

 次に、児童、青少年サービスについて、図書館では全館で児童向けのおはなしかいや絵本の読み聞かせなど、さまざまなイベントを行っています。青少年に対するサービスでは、青少年コーナーを設けて青少年へのお勧め資料を配架するとともに、図書館だより青少年版を毎月発行し、お勧め資料の紹介などを行っております。さらに、学校図書館との連携については、団体貸出専用の資料をつくることで積極的に資料の提供を行うとともに、学校からの要望により読み聞かせなどにも出向いています。これらについての課題ですが、全ての市民に対して平等なサービスの提供を目指して、市内全域サービスの充実を図る必要があると考えております。図書館サービスを通じて、さらなる市民の豊かな生活や学習意欲の向上に寄与していけるように尽力していきます。

 次の御質問ですが、図書館の指定管理についてお答えいたします。

 民間活用を通じて財政負担の軽減や運営方針に沿ったサービスの向上を図ることが目的ではありますが、県立図書館、国立国会図書館を含む他の図書館や自治体内の学校などとの連携や協力、また一貫した方針に基づく継続的な蔵書の構築、障害者サービス等の図書館利用困難者に対するサービスなど、多岐にわたる図書館サービスを行う上で指定管理が適切なのかどうか図書館が目指すべき姿を明確にして、状況の改善に役立つ運営方針を確認しながら指定管理の導入について検討を進めていきたいと考えています。

 なお、岡山県では新見市立哲西図書館が指定管理を導入しています。また、岡山県立図書館も導入していますが、こちらは施設管理部門のみの導入となっております。

 次の御質問のウエブ図書館についてでございます。

 東京の千代田区図書館などが牽引役となり、電子図書館の貸出サービスに向けて取り組んでいる図書館もあるようですが、著作権など法律上の制約もあることから利用できる資料数もまだ少ないこともあり、調査研究を行い、導入時期の検討を行ってまいります。

 最後の御質問の読書通帳の導入についてですが、自分が読んだ資料の記録を残したいという読書家は多くおられます。そのため、今回の図書館システムの更新により、借りた資料のタイトル、著者名などシールに印刷できるようになります。これを利用して御自分の読書手帳を作成していただくことができるようになります。

 なお、年代別のお勧め資料のリストを作成して配付するなど、さらなる子供の読書活動の推進に尽力してまいります。よろしくお願いいたします。

問 ②

 ありがとうございました。

 それでは、再質問をさせていただきます。

 少し前の話で恐縮ですが、行財政改革の取り組みの一つとして数年前、民主党政権下のときに国レベルで事業仕分けがありました。事業仕分けは抽象論ではなく、現場の視点で事業を洗い直すことによって個々の事業の無駄をなくすものであり、大きな意義があると思いますが、しかしながらそのときの事業仕分けではある面、カットしやすい文化、芸術、科学、スポーツなどの分野に必要以上に厳しい判定があったんではないかと考えております。また、読書の関係では、子供たちの読書活動関連予算が効果が明確でないことに国費を使う必要はないと廃止の判定が出され、結果的に縮小をされました。学校や地域などでの地道な努力に冷や水を浴びせた形になり、非常に残念に思ったことを覚えてます。

 そして、先般、本市は財政健全化のアクションプランが発表されました。もちろん、足腰の強い財政基盤をつくるための財政改革が喫緊の課題であり、最重要事項であります。取り組んでいくことは必要不可欠であります。しかしながら、実行の過程で、実行のプロセスで先ほど例に挙げましたとおり、文化、芸術、スポーツなどの分野の支援等が必要以上に削減されるんではないかと危惧をしております。目には見えにくいかもしれませんが、これらの人を豊かに育てるための支援は重要であります。そういった面もしっかりと考慮していただき、財政改革に取り組んでいただきたいとまずお願いを申し上げておきます。

 それでは、図書館について再質問をさせていただきます。

 先ほど本市の図書館の現状をお聞きいたしましたが、レファレンス等も含めてしっかりと運営なされていると感じました。また、司書の方が子供たちに対する読み聞かせのときに少しでもうまく伝えるように夜遅くまで勉強会を開き、みずからのスキルアップの努力をなされているとお聞きしたことがありますが、そういった御努力もあって貸出数が岡山県内2位というすばらしい結果につながっているんだとも思います。読書は人間と未来をつくると、こういう言葉がありますが、読書環境を充実させていくことは、長い目で見れば子供たちにとっても市民にとっても重要なことなんだろうと考えます。加えて、昨日も教育の問題がいろいろ質疑ありましたけれども、本市も現在、教育が大きな問題になっております。この読書の推進は、子供たちの教育にとって大きな力になるんだろうと考えます。大切な視点だろうとも考えます。また、先日、ある会合において、読書運動を推進している方が図書館を見ればその町の文化度がわかると述べられておりましたが、なるほどとお聞きしました。今後ともに図書館サービスを通じて読書環境の充実に積極的に取り組んでいただきたいと思います。

 その上で、2点お伺いをいたします。

 1点目として、御答弁では市民に対して平等なサービスの提供を目指して市内全域のサービスの充実を図る必要があると課題を上げられておりますが、課題解決に向かって具体的にどのような取り組みをなされているんでしょうか、またなさろうとしてるんでしょうか、お伺いをいたします。

 2点目として、そのような状況の中、図書館の指定管理を目指されるわけでありますが、民間活力を通して財政負担の軽減と同時に運営方針に沿ったより一層のサービス、読書環境の充実を目指す、また図書館の指定管理には賛否があるのも事実だが、そのあたりも今後しっかりと精査して取り組んでいくとの御答弁でありますが、図書館の指定管理につきまして市長の所見をお伺いいたします。

 

答 ②

図書館についての再質問の中で、図書館の指定管理についての私の所見をお尋ねでございます。これについてお答えいたします。

 図書館の指定管理、賛否両論があるのはよく存じ上げております。私の知るところで九州は熊本市の図書館で、これが赤磐市にも店舗を構えてるような大手の書籍屋さんが指定管理を受けて、非常に魅力のある運営ができている、これが従来の図書館の姿を革新するような図書館になっているということを伺っております。また、私の非常に懇意にしてる方でこういう図書館の運営等に非常に造詣の深い方がおりまして、その方にもさまざまな情報を提供いただいておりまして、これ賛否両論はある中で、いいところをきちんと取り上げて指定管理に持っていくっていう方法があるように感じられております。今の赤磐市の図書館のいいところを、これをさらに伸ばし、そしてさまざまなアイデアの中でさらに岡山県内で一番と言われるような図書館を目指していく、こういったことがこれからの検討で重要なファクターだと思っておりますので、そういう気持ちでこれからの指定管理等に向けた検討を進めさせていただきたいと思ってる次第でございます。

 以上でございます。

 それでは、再質問のうちの公平な図書館サービスについてどのように取り組んでいるのかということについてお答えいたします。

 赤磐市の図書館では、市内全域への公平なサービスの提供を最大の目標としております。山陽地域以外にお住まいの方も地区館で希望資料に予約をかければ、市内の図書館にあります資料ならば次の日には受取希望の地区図書館において受け取ることができるようになっております。また、中央図書館職員が毎日、地区館へ予約資料などを届けておりまして、その際に地区館の職員と直接話し合うことで、資料面だけでなく運営面でもサポートをすることで均等なサービスの提供を心がけております。また、団体貸し出しによる地域の団体へも資料の貸し出しをすることで、距離的に遠い方や来館の方法がない方、こういった方などのために図書館利用の困難な方へも資料の提供をさせていただけるようにしております。さらに、障害をお持ちの方に対しましては、郵送による貸出サービスや対面朗読サービスなどの実施によりまして積極的に読書支援をさせていただいております。今後、御提案いただきましたことはもちろんでありますが、今後とも市民サービスに対応できますよう改善に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

問 ③

 ありがとうございました。

 それでは、再々質問をさせていただきます。

 ウエブ図書館の導入についてでは調査研究を行い、導入時期の検討を行っていくとの御答弁でございますが、御存じのようにIT関連は日進月歩、物すごいスピードで進歩していきます。私たちが思っている以上に速いと思います。そして、こういったものは好むと好まざるにかかわらず、時代の流れであります。導入の必要なときが必ず来ます。どうかしっかり研究をしていただき、導入時期を間違えないようにしていただきたいと御要望しときます。

 また、読書通帳の提案の件でありますが、自分が読んだ資料の記録を残したいとの要望に応えて、またサービス機能を強化していくために読書手帳を作成できる新図書館システムを導入するとの御答弁でありますが、通帳と手帳の違いはありますが、図書館利用の促進のためと目的は同じでありますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

 この2点につきましては、御答弁は結構でございます。

 その上で、1点お伺いをいたします。

 それは中央図書館の防犯上の問題であります。

 中央図書館の外に駐輪場とトイレがあります。市役所側でありますが、夜も出入りが自由であり、近隣の方から夜遅く通るときなど怖いと不安がるお声を時々お聞きします。これは安全対策上、問題がないんでしょうか。防犯対策をとる必要があるんではないかと思いますが、いかがでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。

 

答 ②

トイレの防犯対策についてお答えいたします。

 図書館建設時の以前から公衆用トイレの設置要望によってあのトイレは図書館建設時に設置されたものでありますが、隣接する駐輪場の夜間照明がなく、防犯上の観点から人感のセンサーによる照明が点灯するような仕組みに改善してきた経緯がございます。しかし、今お聞きいたしますように、そういった声もあるということを我々も知っております。今後とも防犯対策を検討しまして利用しやすい施設となるように取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

広域保育の拡充について

 問 ①

本市におきましては保育所17カ所が運営され、入所希望者はほぼ全員入所でき、全国的には深刻な問題である待機児童はないとお聞きしていますが、しかし女性の社会参加等で入所児童の低年齢化が進んでいるとともに、延長保育等の特別保育の充実が求められるなど保育ニーズも多様化しており、保育行政のさらなる充実を図っていく必要があります。そのような状況の中、広域保育、つまり自分の住んでいる自治体とは別の自治体の保育園に子供を預けられる制度を希望する声をよくお聞きします。特に、岡山市に関する要望が強くあります。いろいろとハードルはあると思いますが、保育サービスの充実のために岡山市等との広域入所の拡充を推進すべきと考えますが、いかがでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。

 

 答 ①

 続きまして、広域保育の拡充ということで御質問をお受けいたしました。お答えをいたします

 市内保育園の現状につきましては、山陽地域と熊山地域の私立保育園では昨年4月以降、入所児童数がふえている状況でございます。特に、保護者の就労等の関係で、ゼロ歳児の入所児童数が急激にふえている状況でございます。今後、待機児童が出ないよう、各園に適正な定員管理をお願いしているところでございます。広域保育につきましては、平成25年度では他市町村への入所委託、これが2名、県外の市へ1名、県中部の町へ1名で、他市町村からの入所受託はございません。岡山市等との広域入所の拡充を推進すべきではとのことですけども、これにつきまして私も同じ考えを持っております。去る2月4日、岡山市長との事業連携懇談会がございました。その中でもこの保育所運営の広域連携につきまして、近接市としまして私からも強く要請をさせていただいたところでございます。今後、この対応策について担当者レベルで検討していきたいという考えでございます。

問 ②

それでは、再質問をさせていただきます。

 広域保育の拡充については、市長は岡山市に太いパイプを持っております。市長の強いリーダーシップで保育の広域連携を実現していただきますようよろしくお願いいたします。皆さん期待してますので、よろしくお願いいたします。

 また、先ほどの御答弁の中で待機児童の件でありますが、御答弁では待機児童が出る可能性があるとのニュアンスに聞こえましたが、大事な問題ですのでもう少し詳しく状況並びに対策を教えてください。よろしくお願いいたします。

答 ②

待機児童の件でございます。

 待機児童につきましては、待機児童が発生しないように各園に適正な定員管理をお願いしとるところでございまして、毎年11月に代表者会議を開催いたしまして、今年度の保育の状況を見ながら来年度、定員増をしなくってはならない保育園につきましては、利用者が多い保育園につきましては定員を上げていただくようにお願いを申し上げとります。ということで、場所によっては希望の保育園へ入れない可能性もございますけど、ほぼ100%希望の保育園に入れるような定員管理を各保育園のほうへお願いしとりますのが現状でございます。

 

 

山陽団地の再生、活性化について

 

問 ①

全国的に高度経済成長期、大都市部や都市部近郊にはベッドタウンとして大型の団地が次々と建設され、現在その多くが老朽化しています。そして、住民の高齢化と相まって、大きな社会問題となっております。そして、本市の山陽団地も例外ではありません。1971年の入居開始から約40年が経過して、人口はピークだった1984年の約8,400人から現在、約5,650人に減少し、また高齢化が進展して、かつてニュータウンと呼ばれ地域の発展を支え続けた大型団地も、団地内の大型商業施設の撤退等による買い物弱者の問題、県営住宅の老朽化の問題、社会資本の老朽化の問題等々、解決すべき課題が山積しています。多くの同僚議員もこの問題を取り上げていますが、赤磐市にとりましても最重要課題の一つと考えます。市長も、難問ではあるが、赤磐市にとって非常に重要な課題である、山陽団地再生を目指していくと御決意を述べられています。

 そこで、過去の一般質問の御答弁を踏まえ、以下3点お伺いをいたします。

 1点目として、商業施設の誘致等も地域で育て、持続できる体制を整えることが重要である、いろいろな問題を検証しながら地域の皆さんと一緒に協議、検討していくことが重要であるとして、本年度をめどに検討委員会を立ち上げたいとの御答弁がありましたが、どのような状況でしょうか。

 2点目として、特に6丁目、7丁目の2階建ての県営住宅は、入居率が半分程度であり、空き家も多く、防犯上等、問題もあります。また、老朽化が進み、耐用年数の45年に近づいています。そのような中、県のリニューアル計画があるPFI方式で公営住宅を建設する、県が赤磐市に移管する、高齢者住宅を新たに建設する等々、希望的観測も含めていろいろとうわさが錯綜しております。この問題に対して県と連携を密にしてしっかりと協議していくとの御答弁ですが、岡山県はどのようなことを言われ、赤磐市はどのような計画を主張されているのでしょうか。また、結論が出るのはいつごろなのでしょうか。

 3点目として、現在、旧若草幼稚園施設は赤磐医師会に院内保育施設としてお貸ししているとお聞きしていますが、将来この施設をどのように活用をお考えでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。

 

答 ①

まず、山陽団地の再生、活性化についてでございますが、山陽の再生につきましては町内会いと話し合う機会をいただき御意見をいただいたり、市からの情報提供をも行っているところでございまして、こうした取り組みにより問題点の共有化を図っております。しかしながら、解決すべき問題が多種多様にわたるため、市役所内におきましても横断的な推進組織を設置する必要があると考えます。今後も、地域住民や関係機関からの御意見、御提言をいただきながら情報収集を図っていき、検討委員会の立ち上げについてはこのような諸要件が整理できた後に行いたいというふうに考えております。

 次に、県営住宅についてでございますが、岡山県では著しく老朽化した建物から順番に検討をしていく予定にされていますが、県下の事例を見ますと山陽団地より古い建物が見受けられることから、山陽団地の方針は明確ではございません。したがって、治徳議員の言われるリニューアル計画、PFI方式で公営住宅を建設する、それから高齢者住宅を建設する等々につきましては、今現在は計画はされておりません。ただ、県としては市町村にこういった公営住宅を移管したいという意向もあるようにお聞きをいたしておりますが、本市の財政負担を考えたとき、慎重な検討が必要であるというふうに考えております。市としては、県営住宅の再生は山陽地域の全体の魅力が向上し、定住促進に資する有効な土地活用ができるように連携して考えていただくよう常々要望をいたしております。具体的な結論が出る時期は定かではございませんが、今後も引き続き協議を行っていくと、そういうことにいたしております。

 次に、若草幼稚園の跡地でございますけれども、議員御指摘のとおり現在、赤磐医師会の院内保育園として平成27年10月までお貸しをしております。その後の施設活用は、平成19年に赤磐市若草幼稚園跡地利用検討委員会で提言をいただいております。提言の基本的な考えといたしまして、魅力あるまちづくりの建設に寄与することを念頭に、山陽地区の福祉と健康の振興を図ることを目的とした施設とするというふうにされております。したがいまして、今後の計画につきましては、検討委員会の提言を踏まえた跡地利用を検討していきたいというふうに考えております。

問 ②

 それでは、山陽団地の再生、活性化につきましてお伺いいたします。

 先ほど申しましたように、山陽団地は約40年が経過して、住民も社会資本も高齢化等が進んで、さまざまな問題が表面化しております。今後、高齢化はますます進展していきます。待ったなしの状況になってまいります。大変に難しい問題であり、簡単には答えが出ないのかもしれませんが、取り組んでいくべき喫緊の重要課題であります。ぜひとも検討委員会を一刻も早く立ち上げていただきますよう、まず初めにお願いを申し上げておきます。

 その上で、何点か質問をさせていただきます。

 さまざまな深刻な課題はありますが、特に現在、クローズアップされている一つに買い物弱者の問題があります。経済産業省がまとめた地域生活インフラを支える流通のあり方研究報告では、車等の運転ができず、家族の支援も得られず、食品などの買い物に困る高齢者らを買い物弱者と位置づけ、過疎地域だけでなく都市部近郊の団地などでも深刻化していると指摘されているとおり、またテレビのローカル番組の買い物弱者の特集でもその中心的取材場所として常に山陽団地が取り上げられていることでもわかるように、山陽団地でも買い物弱者の問題は深刻な状況になっております。もちろん、この買い物弱者の問題は、中山間地域、過疎地域を含めて市内全域の深刻な問題でもあります。そして、現在、本市では交通体系の見直しを行っておりますが、交通手段の提供だけで解決される問題ではなく、宅配サービス、移動販売、商業施設の誘致も含めて市内全域で総合的に考えていかなければならない問題であります。また、赤磐市の実情に応じて、また各地域の実情に応じた対策が重要とも考えます。

 その上で、昨年視察させていただきました島根県の大田市も集落店舗、移動販売車、商業機能環境の3種類に分けて買い物環境の向上の効果の高いと認められる事業に対して補助を行うサポート事業を行っていました。さきの経済産業省の流通のあり方研究報告でも買い物弱者の問題は社会的な課題であると指摘した上で、民間で採算のとれないエリアでの自治体の補助や公的施設の活用を提言しています。本市でも本格的に買い物弱者の問題に特化した買い物弱者対策事業を取り組んでいくべきと考えますが、いかがでしょうか。

 また、最近は社会貢献、社会的責任の観点から、大手スーパーやコンビニ等々、この買い物弱者の対策に目を向ける民間企業も多くあります。そして、本市にも多くの商業施設があります。また、今後、新規出店する企業もあると思いますが、こういった民間企業に対して例えば過去に神戸屋が送迎バスを出していた事例がありますが、市として要請等はできないんでしょうか。

 以上、買い物弱者対策についてですが、お伺いをいたします。よろしくお願いいたします。

 その上で、もう一点お伺いをいたします。

 県営住宅の件でありますが、県が赤磐市に移管したいと意向を示しているのは、政策空き家の対応をしている6丁目、7丁目の2階建ての県営住宅のみなのでしょうか、それとも5階建ても含め全ての県営住宅なんでしょうか、よろしくお願いいたします。

答 ②

それでは、再質問にお答えをさせていただきます。

 買い物弱者対策の関係でございますが、まず現在、高齢者等の買い物に関しましては、交通の確保といたしまして宇野バス、循環バス等の公共交通の活用や福祉タクシー券の利用、それからシルバー人材センターで実施しておりますワンコイン・くらしのサポート事業や民間事業者による宅配サービスなどの活用がございます。今後、買い物弱者対策につきましては、商工会等の関係機関と連携をいたしながら、高齢者の方々等が買い物のできる環境づくりに向けて検討をしてまいりたいというふうに考えております。また、現在、市内にありますスーパー等でサービスの一環として、コンビニエンスストアなどで宅配サービスを実施しているというふうに聞いております。民間事業者に対しまして買い物弱者対策をしていただくということは、事業展開範囲や経営面の上からも困難な面もあると予想されるところでございますけれども、新規に出店していただく企業につきましては、地域貢献の一端として買い物弱者が買い物のできる環境づくりをしていただきますようお願いをしてまいりたいというふうに考えております。

 それから、県営住宅の移管の件についてでございますが、現在、岡山県が赤磐市に移管の意向を示しているものは、6丁目、それから7丁目の2階建て及び5階建ての全てのものを想定されております。この移管の協議におきましては先ほども御答弁させていただきましたように、慎重なる対応が必要であるというふうに考えております。

 以上、御答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。

問 ③

ありがとうございました。

 県営住宅の移管の件に関しましては、御答弁のとおり、財政負担のこともありますので慎重によろしくお願いいたします。

 また、買い物弱者につきましては、今後、大変な状況になってくるのは目に見えてますので、ぜひとも本格的に取り組んでいただきますよう御要望させていただいときます。

 その上で、再々質問をさせていただきます。

 初めに、山陽団地の社会資本の老朽化についてお伺いをいたします。

 日本では1950年以降、高度経済成長期に集中的に橋や高速道路、下水道等々社会資本、いわゆるインフラが世界的に例を見ないほど急速なスピードで整備をされました。社会資本の整備に主に使われているコンクリートの寿命は、条件によって異なりますが、一般的には50年から60年であり、防災力の低下も指摘されるなど、社会資本の老朽化が大きな社会的な課題になって久しくなります。山陽団地も例外ではなく、社会資本の老朽化が深刻な問題になっております。諸先輩議員の提言などもあり、本年度、歩道橋の改修工事が行われるなど、少しずつ改善をされてきていることはうれしく思っております。

 その上で、1点お伺いをいたします。

 丘陵地に広がる山陽団地には、その地理的特徴から高い公共擁壁が多くあります。擁壁も重力式、ブロック積みやコンクリートの2次製品の擁壁等々のさまざまな工法で建設されておりますが、数年前に一部、亀裂等が見つかり、修繕を含め対策がとられておりますが、本年度6月議会で質問させていただいたときに、現在、GPSの測量で定点測量を実施している、加えて精密な変異観測等の調査項目を加えていきたいとの御答弁がありましたが、南海トラフの大地震が想定される中、適切な対応が必要と思いますが、現状はどのようなものなんでしょうか、御答弁をお願いいたします。

 次に、旧若草幼稚園の活用の件でございますが、現在、山陽公民館の使用頻度が多く、使えないケースもあるので、第2公民館的に利用できるようにしてもらいたいと地域の方の要望もあります。もう少し時間があるので、ぜひ山陽団地の住民の方にとってプラスになる活用を検討していただきますようよろしくお願いいたします。

答 ③

 山陽団地の公共擁壁に部分的な変状が生じている箇所につきましては、GPS測量等で定点測量を実施しております。測量箇所は、変状の大きい3丁目を平成22年度から、それから4丁目を平成23年度から行いまして、あわせて断面の変動量も観測をいたしております。昨年度まで3年間の観測結果では、特に大きな変動数値は見られておりませんでした。また、昨年4月13日の早朝に起こりました赤磐市で震度3の地震の直後にも観測を行いましたところ、観測結果に大きな変動数値は見られておりません。さらに、擁壁の変動の有無を確認するために、擁壁の亀裂部分の開きを直接測定するよう項目をふやしまして行っております。その結果では、変化は見られておりません。今後も安心・安全のため、また減災、防災の観点から適切な維持管理をも図ってまいりたいというふうに考えます。

 それからもう一件、旧若草幼稚園の活用の件でございますが、旧若草幼稚園につきましては平成27年10月までは赤磐医師会病院へ貸し付けをいたしておりますが、その後の活用につきましては未定でございます。山陽団地再生を考える中で活用方法を十分検討していただき、地元調整がなされるなら、クリアすべき諸課題はありましょうけれども、公民館的な利用も可能であるというふうには考えております。いずれにいたしましても、地元のニーズに沿った有効な活用ができればというふうに思っております。

 以上でございます。

 

障害者支援について

 

問 ①

障害の有無にかかわらず社会生活や社会参加の機会を平等に得られる社会、また一人一人が尊厳ある個人として認められ、人権が花開く人道の社会である共生社会、いわゆるユニバーサル社会の実現に取り組んでいくことが重要であり、この理念のもと、1、障害当事者の意見が尊重される体制の整備、2、障害者の権利擁護の推進、3、障害者が地域で暮らせる社会、ノーマライゼーションの構築の3つを柱に具体的な施策のより一層の推進を強く望みます。

 その上で、以下3点お伺いをいたします。

 1点目として、代読、代筆支援についてお伺いをいたします。

 近年、高齢化の進展に伴い、視覚障害者のみならず視力が低下した高齢者など、読み書きに支障がある人への支援の必要性が訴えられております。日常生活を送る上で、読むことと自己の意思をあらわすための書くことは必要不可欠の行為と言えます。しかし、視覚障害者や視力が低下した高齢者などには、これが十分に保障されるとは言えない状況にあります。例えば、金融機関や自治体の役所から送られてくる通知など、社会生活を送るために必要な書類等を受け取っても、目が不自由なために確認できないという事態に悩む人は少なくありません。こういった読み書きに支障のある人への支援は、共生社会の実現に向けて重要な課題であり、必要となるのが代読、代筆などの読み書き支援の充実であると考えます。そのような状況の中、国レベルでは、平成23年7月に成立した改正障害者基本法に読み書き支援サービスを行う人の養成等を国や自治体に求められる規定が盛り込まれ、さらに平成25年4月に施行された障害者総合支援法の実施要綱に自治体が行う支援の一つとして代読や代筆が明記されました。今後、潜在的なニーズも含めて、読み書きが困難な方への支援の必要性は一層高まると考えます。本市におきましても、プライバシーを確保できる専門の支援員の養成に取り組むなど、代読、代筆支援を必要とする人のニーズに応じていつでも受けられる仕組みづくりを推進する取り組みが必要と考えますが、いかがでしょうか。

 2点目として、障害者の移動支援事業についてお伺いをいたします。

 障害者の移動支援については、基本的に通勤や通学に対しては適用外となっていますが、障害がある子供たちの学校への送り迎えをしている御家族の方々は大変に御苦労されながら頑張られております。しかし、病気や急用等、イレギュラー的に送迎ができないときも多くあります。そのような状況を考慮して、岡山市や備前市等、多くの自治体が障害者の移動支援について、通学については認めているとお伺いいたします。本市も移動支援事業の対象を通学にも広げるべきと考えますが、いかがでしょうか。

 3点目として、補助制度の受領委任払いについてお伺いをいたします。

 平成24年12月議会の一般質問で補助制度の受領委任払いの質問に対して、福祉用具購入費や住宅改修費の補助制度における支払い方法について、障害者の方の日常生活用具は受領委任払いになっているが、障害者や高齢者高齢者の住宅改修は介護保険制度を優先させるために償還払いになっている。今後、経済的な理由で全額の支払いが難しい方を対象に受領委任払いを導入する方向で、例規等の整備について検討を進めるとの答弁がありましたが、現在どのようになっているんでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。

 

答 ①

 続きまして、障害者支援、代読、代筆支援、障害者の移動支援事業について、これについて一括して御答弁をいたします。

 障害者支援についてでございますが、代読、代筆支援につきましては現在、赤磐市では視覚障害者への支援として日常生活用具や補装具の給付、障害者福祉サービスの居宅介護、ホームヘルパーや同行援護、ガイドヘルパーによる代読、代筆を行っております。社会福祉協議会ボランティアセンターでは、広報あかいわの点字版の作成や声の広報あかいわの作成を行い、視覚障害者の支援を行っているところでございます。障害者総合支援法に基づく地域生活支援事業実施要綱の中に聴覚、言語機能、視覚等の障害者に対する意思疎通支援事業がございますが、現在、赤磐市では聴覚障害者に対する手話通訳者、要約筆記者の派遣事業を行っております。視覚障害者や視力の低下した高齢者にとっては、情報が取得できなければ日常生活に大変大きな支障を来します。現在、岡山県内では地域生活支援事業において代読、代筆支援サービスを実施してるところはないと伺っておりますが、今後、先進地事例の調査研究を進めてまいりたいと考えております。

 次に、障害者の移動支援事業についてでございますが、厚生労働省の地域生活支援事業実施要綱の移動支援事業では、対象者は社会生活上必要不可欠な外出で市町村が外出時に移動の支援が必要と認めた者となっており、議員の御案内のとおり近隣市でも障害児の通学のための移動支援を認めているところでございます。赤磐市では現在、通学は対象としておりませんけども、通学を対象としている市町村の実施内容等を調査いたしまして、病気や急用等、緊急時の移動支援について速やかに検討してまいりたいと考えているところでございます

 続きまして、障害者支援の補助制度の受領委任払いについてのお尋ねにお答えをいたします。

 高齢者や障害者の方の福祉用具購入費や住宅改修費の補助制度における支払い方法についてでございますけども、高齢者や障害者の方の住宅改修については介護保険制度を優先させることからも、介護保険制度に合わせて今までは一旦全額を支払っていただいた後、上限額の9割部分を本人にお返しする償還払いの方法で行っておりましたが、赤磐市におきましても福祉用具や住宅改修が必要であるが、経済的な理由で全額の支払いが難しい方を対象に受領委任払いを導入するため、例規等の整備について検討を行い、平成25年10月1日より赤磐市介護保険福祉用具購入費等の支給に係る受領委任に関する要綱、これを作成いたしまして、これに従って事務を進めております。現時点でこの制度の利用については、住宅改修について4件、福祉用具購入につきましては5件の利用がございました。

問 ②

移動支援事業の件なんですけども、障害をお持ちの御家族の方、非常に困っています。少し条件がついてもよろしいんで、ぜひとも通学にも適用していただきますようお願いを申し上げます。御答弁では速やかに検討してまいりたいと、こういうことでございますので、ぜひともよろしくお願いいたします。御答弁は結構でございます。

 

本庁舎の駐車場の駐車スペースの確保等について

 

問 ①

数年前、正面玄関のモニュメントを移動して駐車スペースをふやして利便性の向上を図りましたが、しかし隣の中央公民館のイベント等があるときなど、市役所の来訪時に空き駐車スペースがなく、困るケースを時々見かけます。もう少し駐車スペースをふやしてほしいとの声もよくお聞きします。

 そこで、西側入り口前にある駐輪場を建物側に移動して駐車スペースをふやすべきと考えますが、いかがでしょうか。

答 ①

  続きまして次に、本庁舎の駐車場の駐車スペースの確保についてでございますが、本庁舎前の駐車場のスペース確保につきましての御質問でございますが、会議や行事の開催が重なった際には混雑する場合もございまして、大変市民の皆様方に御不便をおかけいたしております。中央公民館での行事開催の際に駐車場が不足する場合には旧消防署の敷地を利用するなど、駐車スペースの確保に努めております。また、今後、職員駐車場を旧消防署跡地へ振りかえることも検討をしていきたいというふうに思っております。

 次に、御提案の駐輪場の移動につきましては、現在の場所が来庁者の方には利用しやすい位置であると考えておりまして、駐輪場を移動いたしましても駐車場を設置いたしましても3台程度の駐車スペースぐらいになりますので、いましばらく状況を確認をさせていただきたいというふうに考えております。

 問 ②

 ありがとうございます。

 それでは、再質問させていただきます。

 駐輪場を移動して駐車スペースをふやす件はいいアイデアだと思ったんですけれども、なかなか難しいということでございますが、しかし現状を認識していただいて、旧消防施設の活用などいろいろと対策を考えてくださるということなので、どうかよろしくお願いを申し上げます。

 そして、駐車場に関しましてもう一点お伺いをいたします。

 駐車場において、車椅子をモデルにしたマークの障害者用の駐車スペースを設けられております。しかし、昨今は、それにプラスして身体内部に障害を持つ人のためにハート・プラスマークの駐車スペースを持つ自治体の駐車場が多くあります。ハート・プラスマークは、身体内部を意味するハートマークに思いやりの心をプラスする願いを込められてつくられたマークだそうであります。内部障害のある方が外見からわかりにくいために障害者用の駐車スペースにとめにくいとの配慮等から普及しておりますが、本市としましても内部障害者のある方への理解を広げるためにもこのハート・プラスマークの駐車スペースを設けるべきと考えますが、いかがでしょうか。

 

答 ②

 それでは、再質問にお答えをさせていただきます。

 ただいま御提案のございました件を慎重に検討をさせていただきたいと思います。いずれにいたしましても、障害者の方々を含めて市民の方々に御迷惑をかけないよう、駐車スペースの確保には配慮してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

以下、議事録

○議長(小田百合子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 次に、6番治徳議員の発言を許します。

 6番治徳議員。

○6番(治徳義明君) 皆様おはようございます。

 それでは、通告に従いまして5項目お伺いをいたします。

 まず初めに、図書館についてお伺いをいたします。

 近年、活字離れが指摘される中、市民一人一人が心豊かさを実感し、生きがいある生活が送れるために最も身近な学習、情報の発信拠点として、また読み聞かせや講習会等、それぞれのライフステージに応じた学習機会の提供など、図書館の役割は重要なものがあります。本市は、平成20年に中央図書館が開館して以来、すばらしい実績があるとお聞きしていますが、今後ともに読書環境の整備の充実に取り組んでいく必要があると考えます。

 そこで、以下4点お伺いをいたします。

 1点目として、中央図書館、吉井、赤坂、熊山の各図書館の蔵書数、司書の配置、貸出状況、児童、青少年サービス、学校図書との連携等々の現状と課題をお伺いをいたします。

 2点目として、図書館の指定管理についてお伺いをいたします。

 赤磐市財政健全化アクションプランによると、平成28年には図書館の指定管理を目指すとしています。図書館の指定管理では、究極の図書館革命と称される佐賀県武雄市の取り組みが有名ですが、どのような御計画をお考えなんでしょうか。

 3点目として、ウエブ図書館の導入についてお伺いをいたします。

 タブレット端末の発売を皮切りに、電子化された書籍を手軽に閲覧できる携帯端末が続々と登場し、電子書籍市場も発展して読書の環境も大きく変わろうとしてる現状の中、電子媒体を含む総合的な情報等を提供することが情報化社会での図書館の使命の一つであるとして、蔵書を電子化して24時間365日いつでも貸し出しできるサービスの導入、いわゆるウエブ図書館の検討をし始めている自治体が多くあるとお聞きしますが、本市ではどのようにお考えでしょうか。

 4点目として、読書通帳の導入についてお伺いをいたします。

 市民に読書を親しんでもらう取り組みの一つとして、読書通帳を導入する動きが各地で見え始めています。この取り組みは、借りた本の履歴を目に見える形で残すことによって、子供を中心に市民の読書への意欲を高める効果が期待されています。平成25年9月に読書システムを導入した富山県立山●町●では、自動貸出機で借りた本のデータが併設する読書通帳機に送られ、通帳を入れると本のタイトル、著者名、貸出日が記帳される仕組みとなっています。通帳は、町内小・中学生には無料で贈呈をし、その他の利用者には1冊100円で販売しております。平成26年1月末現在、登録者数は600名を超え、そのほとんどが町内の小学生となっており、子供たちから好評な取り組みとして利用されています。

 現在、本市も図書館利用の推進を図るためにさまざまな取り組みがなされていますが、財政負担を抑えた効果的な取り組みだと考えます。いかがでしょうか、御答弁をよろしくお願い申し上げます。

 続きまして、広域保育の拡充についてお伺いをいたします。

 本市におきましては保育所17カ所が運営され、入所希望者はほぼ全員入所でき、全国的には深刻な問題である待機児童はないとお聞きしていますが、しかし女性の社会参加等で入所児童の低年齢化が進んでいるとともに、延長保育等の特別保育の充実が求められるなど保育ニーズも多様化しており、保育行政のさらなる充実を図っていく必要があります。そのような状況の中、広域保育、つまり自分の住んでいる自治体とは別の自治体の保育園に子供を預けられる制度を希望する声をよくお聞きします。特に、岡山市に関する要望が強くあります。いろいろとハードルはあると思いますが、保育サービスの充実のために岡山市等との広域入所の拡充を推進すべきと考えますが、いかがでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。

 続きまして、山陽団地の再生、活性化についてお伺いをいたします。

 全国的に高度経済成長期、大都市部や都市部近郊にはベッドタウンとして大型の団地が次々と建設され、現在その多くが老朽化しています。そして、住民の高齢化と相まって、大きな社会問題となっております。そして、本市の山陽団地も例外ではありません。1971年の入居開始から約40年が経過して、人口はピークだった1984年の約8,400人から現在、約5,650人に減少し、また高齢化が進展して、かつてニュータウンと呼ばれ地域の発展を支え続けた大型団地も、団地内の大型商業施設の撤退等による買い物弱者の問題、県営住宅の老朽化の問題、社会資本の老朽化の問題等々、解決すべき課題が山積しています。多くの同僚議員もこの問題を取り上げていますが、赤磐市にとりましても最重要課題の一つと考えます。市長も、難問ではあるが、赤磐市にとって非常に重要な課題である、山陽団地再生を目指していくと御決意を述べられています。

 そこで、過去の一般質問の御答弁を踏まえ、以下3点お伺いをいたします。

 1点目として、商業施設の誘致等も地域で育て、持続できる体制を整えることが重要である、いろいろな問題を検証しながら地域の皆さんと一緒に協議、検討していくことが重要であるとして、本年度をめどに検討委員会を立ち上げたいとの御答弁がありましたが、どのような状況でしょうか。

 2点目として、特に6丁目、7丁目の2階建ての県営住宅は、入居率が半分程度であり、空き家も多く、防犯上等、問題もあります。また、老朽化が進み、耐用年数の45年に近づいています。そのような中、県のリニューアル計画があるPFI方式で公営住宅を建設する、県が赤磐市に移管する、高齢者住宅を新たに建設する等々、希望的観測も含めていろいろとうわさが錯綜しております。この問題に対して県と連携を密にしてしっかりと協議していくとの御答弁ですが、岡山県はどのようなことを言われ、赤磐市はどのような計画を主張されているのでしょうか。また、結論が出るのはいつごろなのでしょうか。

 3点目として、現在、旧若草幼稚園施設は赤磐医師会に院内保育施設としてお貸ししているとお聞きしていますが、将来この施設をどのように活用をお考えでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。

 続きまして、障害者支援についてお伺いをいたします。

 障害の有無にかかわらず社会生活や社会参加の機会を平等に得られる社会、また一人一人が尊厳ある個人として認められ、人権が花開く人道の社会である共生社会、いわゆるユニバーサル社会の実現に取り組んでいくことが重要であり、この理念のもと、1、障害当事者の意見が尊重される体制の整備、2、障害者の権利擁護の推進、3、障害者が地域で暮らせる社会、ノーマライゼーションの構築の3つを柱に具体的な施策のより一層の推進を強く望みます。

 その上で、以下3点お伺いをいたします。

 1点目として、代読、代筆支援についてお伺いをいたします。

 近年、高齢化の進展に伴い、視覚障害者のみならず視力が低下した高齢者など、読み書きに支障がある人への支援の必要性が訴えられております。日常生活を送る上で、読むことと自己の意思をあらわすための書くことは必要不可欠の行為と言えます。しかし、視覚障害者や視力が低下した高齢者などには、これが十分に保障されるとは言えない状況にあります。例えば、金融機関や自治体の役所から送られてくる通知など、社会生活を送るために必要な書類等を受け取っても、目が不自由なために確認できないという事態に悩む人は少なくありません。こういった読み書きに支障のある人への支援は、共生社会の実現に向けて重要な課題であり、必要となるのが代読、代筆などの読み書き支援の充実であると考えます。そのような状況の中、国レベルでは、平成23年7月に成立した改正障害者基本法に読み書き支援サービスを行う人の養成等を国や自治体に求められる規定が盛り込まれ、さらに平成25年4月に施行された障害者総合支援法の実施要綱に自治体が行う支援の一つとして代読や代筆が明記されました。今後、潜在的なニーズも含めて、読み書きが困難な方への支援の必要性は一層高まると考えます。本市におきましても、プライバシーを確保できる専門の支援員の養成に取り組むなど、代読、代筆支援を必要とする人のニーズに応じていつでも受けられる仕組みづくりを推進する取り組みが必要と考えますが、いかがでしょうか。

 2点目として、障害者の移動支援事業についてお伺いをいたします。

 障害者の移動支援については、基本的に通勤や通学に対しては適用外となっていますが、障害がある子供たちの学校への送り迎えをしている御家族の方々は大変に御苦労されながら頑張られております。しかし、病気や急用等、イレギュラー的に送迎ができないときも多くあります。そのような状況を考慮して、岡山市や備前市等、多くの自治体が障害者の移動支援について、通学については認めているとお伺いいたします。本市も移動支援事業の対象を通学にも広げるべきと考えますが、いかがでしょうか。

 3点目として、補助制度の受領委任払いについてお伺いをいたします。

 平成24年12月議会の一般質問で補助制度の受領委任払いの質問に対して、福祉用具購入費や住宅改修費の補助制度における支払い方法について、障害者の方の日常生活用具は受領委任払いになっているが、障害者や高齢者高齢者の住宅改修は介護保険制度を優先させるために償還払いになっている。今後、経済的な理由で全額の支払いが難しい方を対象に受領委任払いを導入する方向で、例規等の整備について検討を進めるとの答弁がありましたが、現在どのようになっているんでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。

 続きまして、本庁舎の駐車場の駐車スペースの確保等についてお伺いをいたします。

 数年前、正面玄関のモニュメントを移動して駐車スペースをふやして利便性の向上を図りましたが、しかし隣の中央公民館のイベント等があるときなど、市役所の来訪時に空き駐車スペースがなく、困るケースを時々見かけます。もう少し駐車スペースをふやしてほしいとの声もよくお聞きします。

 そこで、西側入り口前にある駐輪場を建物側に移動して駐車スペースをふやすべきと考えますが、いかがでしょうか。

 以上5項目、よろしくお願いいたします。

○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。

 友實市長。

○市長(友實武則君) 治徳議員の御質問にお答えいたします。

 まず、図書館についてのお尋ねでございますけども、これにつきましては後ほど教育長のほうより御答弁をさせていただきます。

 続きまして、広域保育の拡充ということで御質問をお受けいたしました。お答えをいたします

 市内保育園の現状につきましては、山陽地域と熊山地域の私立保育園では昨年4月以降、入所児童数がふえている状況でございます。特に、保護者の就労等の関係で、ゼロ歳児の入所児童数が急激にふえている状況でございます。今後、待機児童が出ないよう、各園に適正な定員管理をお願いしているところでございます。広域保育につきましては、平成25年度では他市町村への入所委託、これが2名、県外の市へ1名、県中部の町へ1名で、他市町村からの入所受託はございません。岡山市等との広域入所の拡充を推進すべきではとのことですけども、これにつきまして私も同じ考えを持っております。去る2月4日、岡山市長との事業連携懇談会がございました。その中でもこの保育所運営の広域連携につきまして、近接市としまして私からも強く要請をさせていただいたところでございます。今後、この対応策について担当者レベルで検討していきたいという考えでございます。

 次に、山陽団地の再生、活性化についてのお尋ねでございますが、これにつきましては後ほど内田副市長より御答弁をいたします。

 続きまして、障害者支援、代読、代筆支援、障害者の移動支援事業について、これについて一括して御答弁をいたします。

 障害者支援についてでございますが、代読、代筆支援につきましては現在、赤磐市では視覚障害者への支援として日常生活用具や補装具の給付、障害者福祉サービスの居宅介護、ホームヘルパーや同行援護、ガイドヘルパーによる代読、代筆を行っております。社会福祉協議会ボランティアセンターでは、広報あかいわの点字版の作成や声の広報あかいわの作成を行い、視覚障害者の支援を行っているところでございます。障害者総合支援法に基づく地域生活支援事業実施要綱の中に聴覚、言語機能、視覚等の障害者に対する意思疎通支援事業がございますが、現在、赤磐市では聴覚障害者に対する手話通訳者、要約筆記者の派遣事業を行っております。視覚障害者や視力の低下した高齢者にとっては、情報が取得できなければ日常生活に大変大きな支障を来します。現在、岡山県内では地域生活支援事業において代読、代筆支援サービスを実施してるところはないと伺っておりますが、今後、先進地事例の調査研究を進めてまいりたいと考えております。

 次に、障害者の移動支援事業についてでございますが、厚生労働省の地域生活支援事業実施要綱の移動支援事業では、対象者は社会生活上必要不可欠な外出で市町村が外出時に移動の支援が必要と認めた者となっており、議員の御案内のとおり近隣市でも障害児の通学のための移動支援を認めているところでございます。赤磐市では現在、通学は対象としておりませんけども、通学を対象としている市町村の実施内容等を調査いたしまして、病気や急用等、緊急時の移動支援について速やかに検討してまいりたいと考えているところでございます。

 続きまして、障害者支援の補助制度の受領委任払いについてのお尋ねにお答えをいたします。

 高齢者や障害者の方の福祉用具購入費や住宅改修費の補助制度における支払い方法についてでございますけども、高齢者や障害者の方の住宅改修については介護保険制度を優先させることからも、介護保険制度に合わせて今までは一旦全額を支払っていただいた後、上限額の9割部分を本人にお返しする償還払いの方法で行っておりましたが、赤磐市におきましても福祉用具や住宅改修が必要であるが、経済的な理由で全額の支払いが難しい方を対象に受領委任払いを導入するため、例規等の整備について検討を行い、平成25年10月1日より赤磐市介護保険福祉用具購入費等の支給に係る受領委任に関する要綱、これを作成いたしまして、これに従って事務を進めております。現時点でこの制度の利用については、住宅改修について4件、福祉用具購入につきましては5件の利用がございました。

 次に、本庁舎の駐車場の駐車スペースの確保についてのお尋ねでございますが、これにつきましても後ほど内田副市長よりお答えをいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○議長(小田百合子君) 続いての答弁を求めます。

 内田副市長。

○副市長(内田慶史君) それでは、続きまして御答弁をさせていただきます。

 まず、山陽団地の再生、活性化についてでございますが、山陽の再生につきましては町内会いと話し合う機会をいただき御意見をいただいたり、市からの情報提供をも行っているところでございまして、こうした取り組みにより問題点の共有化を図っております。しかしながら、解決すべき問題が多種多様にわたるため、市役所内におきましても横断的な推進組織を設置する必要があると考えます。今後も、地域住民や関係機関からの御意見、御提言をいただきながら情報収集を図っていき、検討委員会の立ち上げについてはこのような諸要件が整理できた後に行いたいというふうに考えております。

 次に、県営住宅についてでございますが、岡山県では著しく老朽化した建物から順番に検討をしていく予定にされていますが、県下の事例を見ますと山陽団地より古い建物が見受けられることから、山陽団地の方針は明確ではございません。したがって、治徳議員の言われるリニューアル計画、PFI方式で公営住宅を建設する、それから高齢者住宅を建設する等々につきましては、今現在は計画はされておりません。ただ、県としては市町村にこういった公営住宅を移管したいという意向もあるようにお聞きをいたしておりますが、本市の財政負担を考えたとき、慎重な検討が必要であるというふうに考えております。市としては、県営住宅の再生は山陽地域の全体の魅力が向上し、定住促進に資する有効な土地活用ができるように連携して考えていただくよう常々要望をいたしております。具体的な結論が出る時期は定かではございませんが、今後も引き続き協議を行っていくと、そういうことにいたしております。

 次に、若草幼稚園の跡地でございますけれども、議員御指摘のとおり現在、赤磐医師会の院内保育園として平成27年10月までお貸しをしております。その後の施設活用は、平成19年に赤磐市若草幼稚園跡地利用検討委員会で提言をいただいております。提言の基本的な考えといたしまして、魅力あるまちづくりの建設に寄与することを念頭に、山陽地区の福祉と健康の振興を図ることを目的とした施設とするというふうにされております。したがいまして、今後の計画につきましては、検討委員会の提言を踏まえた跡地利用を検討していきたいというふうに考えております。

 続きまして次に、本庁舎の駐車場の駐車スペースの確保についてでございますが、本庁舎前の駐車場のスペース確保につきましての御質問でございますが、会議や行事の開催が重なった際には混雑する場合もございまして、大変市民の皆様方に御不便をおかけいたしております。中央公民館での行事開催の際に駐車場が不足する場合には旧消防署の敷地を利用するなど、駐車スペースの確保に努めております。また、今後、職員駐車場を旧消防署跡地へ振りかえることも検討をしていきたいというふうに思っております。

 次に、御提案の駐輪場の移動につきましては、現在の場所が来庁者の方には利用しやすい位置であると考えておりまして、駐輪場を移動いたしましても駐車場を設置いたしましても3台程度の駐車スペースぐらいになりますので、いましばらく状況を確認をさせていただきたいというふうに考えております。

 以上、御答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。

○議長(小田百合子君) 続いての答弁を求めます。

 宮岡教育長職務代理者。

○教育長職務代理者兼教育次長(宮岡秀樹君) 図書館についての御質問にお答えいたします。

 まず1つ目、図書館の現状と課題について説明します。

 平成26年2月16日現在で赤磐市立図書館の全館の資料の総所蔵数は29万5,345点で、内訳は、中央19万3,191点、赤坂2万7,399点、熊山3万8,202点、吉井3万6,553点となっています。

 次に、司書の配置につきましては、中央図書館正規職員5人、嘱託職員1人の合計6人で、司書資格を全員が有しています。

 なお、中央図書館の臨時職員も8人のうち4人が有資格者です。地区館3館は、いずれも2名ずつ有資格の嘱託職員を配置しています。

 次は、貸出状況ですが、平成24年度の年間貸出点数を紹介します。

 中央41万7,604点、赤坂2万8,873点、熊山3万4,755点、吉井3万5,658点となっており、岡山県立図書館が作成しております岡山県図書館指標によると、赤磐市は市民1人当たりの図書館資料貸出数が11.0冊で、県内2位となっています。

 次に、児童、青少年サービスについて、図書館では全館で児童向けのおはなしかいや絵本の読み聞かせなど、さまざまなイベントを行っています。青少年に対するサービスでは、青少年コーナーを設けて青少年へのお勧め資料を配架するとともに、図書館だより青少年版を毎月発行し、お勧め資料の紹介などを行っております。さらに、学校図書館との連携については、団体貸出専用の資料をつくることで積極的に資料の提供を行うとともに、学校からの要望により読み聞かせなどにも出向いています。これらについての課題ですが、全ての市民に対して平等なサービスの提供を目指して、市内全域サービスの充実を図る必要があると考えております。図書館サービスを通じて、さらなる市民の豊かな生活や学習意欲の向上に寄与していけるように尽力していきます。

 次の御質問ですが、図書館の指定管理についてお答えいたします。

 民間活用を通じて財政負担の軽減や運営方針に沿ったサービスの向上を図ることが目的ではありますが、県立図書館、国立国会図書館を含む他の図書館や自治体内の学校などとの連携や協力、また一貫した方針に基づく継続的な蔵書の構築、障害者サービス等の図書館利用困難者に対するサービスなど、多岐にわたる図書館サービスを行う上で指定管理が適切なのかどうか図書館が目指すべき姿を明確にして、状況の改善に役立つ運営方針を確認しながら指定管理の導入について検討を進めていきたいと考えています。

 なお、岡山県では新見市立哲西図書館が指定管理を導入しています。また、岡山県立図書館も導入していますが、こちらは施設管理部門のみの導入となっております。

 次の御質問のウエブ図書館についてでございます。

 東京の千代田区図書館などが牽引役となり、電子図書館の貸出サービスに向けて取り組んでいる図書館もあるようですが、著作権など法律上の制約もあることから利用できる資料数もまだ少ないこともあり、調査研究を行い、導入時期の検討を行ってまいります。

 最後の御質問の読書通帳の導入についてですが、自分が読んだ資料の記録を残したいという読書家は多くおられます。そのため、今回の図書館システムの更新により、借りた資料のタイトル、著者名などシールに印刷できるようになります。これを利用して御自分の読書手帳を作成していただくことができるようになります。

 なお、年代別のお勧め資料のリストを作成して配付するなど、さらなる子供の読書活動の推進に尽力してまいります。よろしくお願いいたします。

○議長(小田百合子君) 一括しての答弁が終わりました。

 続きまして、図書館についての再質問を許します。

 6番治徳議員。

○6番(治徳義明君) ありがとうございました。

 それでは、再質問をさせていただきます。

 少し前の話で恐縮ですが、行財政改革の取り組みの一つとして数年前、民主党政権下のときに国レベルで事業仕分けがありました。事業仕分けは抽象論ではなく、現場の視点で事業を洗い直すことによって個々の事業の無駄をなくすものであり、大きな意義があると思いますが、しかしながらそのときの事業仕分けではある面、カットしやすい文化、芸術、科学、スポーツなどの分野に必要以上に厳しい判定があったんではないかと考えております。また、読書の関係では、子供たちの読書活動関連予算が効果が明確でないことに国費を使う必要はないと廃止の判定が出され、結果的に縮小をされました。学校や地域などでの地道な努力に冷や水を浴びせた形になり、非常に残念に思ったことを覚えてます。

 そして、先般、本市は財政健全化のアクションプランが発表されました。もちろん、足腰の強い財政基盤をつくるための財政改革が喫緊の課題であり、最重要事項であります。取り組んでいくことは必要不可欠であります。しかしながら、実行の過程で、実行のプロセスで先ほど例に挙げましたとおり、文化、芸術、スポーツなどの分野の支援等が必要以上に削減されるんではないかと危惧をしております。目には見えにくいかもしれませんが、これらの人を豊かに育てるための支援は重要であります。そういった面もしっかりと考慮していただき、財政改革に取り組んでいただきたいとまずお願いを申し上げておきます。

 それでは、図書館について再質問をさせていただきます。

 先ほど本市の図書館の現状をお聞きいたしましたが、レファレンス等も含めてしっかりと運営なされていると感じました。また、司書の方が子供たちに対する読み聞かせのときに少しでもうまく伝えるように夜遅くまで勉強会を開き、みずからのスキルアップの努力をなされているとお聞きしたことがありますが、そういった御努力もあって貸出数が岡山県内2位というすばらしい結果につながっているんだとも思います。読書は人間と未来をつくると、こういう言葉がありますが、読書環境を充実させていくことは、長い目で見れば子供たちにとっても市民にとっても重要なことなんだろうと考えます。加えて、昨日も教育の問題がいろいろ質疑ありましたけれども、本市も現在、教育が大きな問題になっております。この読書の推進は、子供たちの教育にとって大きな力になるんだろうと考えます。大切な視点だろうとも考えます。また、先日、ある会合において、読書運動を推進している方が図書館を見ればその町の文化度がわかると述べられておりましたが、なるほどとお聞きしました。今後ともに図書館サービスを通じて読書環境の充実に積極的に取り組んでいただきたいと思います。

 その上で、2点お伺いをいたします。

 1点目として、御答弁では市民に対して平等なサービスの提供を目指して市内全域のサービスの充実を図る必要があると課題を上げられておりますが、課題解決に向かって具体的にどのような取り組みをなされているんでしょうか、またなさろうとしてるんでしょうか、お伺いをいたします。

 2点目として、そのような状況の中、図書館の指定管理を目指されるわけでありますが、民間活力を通して財政負担の軽減と同時に運営方針に沿ったより一層のサービス、読書環境の充実を目指す、また図書館の指定管理には賛否があるのも事実だが、そのあたりも今後しっかりと精査して取り組んでいくとの御答弁でありますが、図書館の指定管理につきまして市長の所見をお伺いいたします。

○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。

 友實市長。

○市長(友實武則君) 図書館についての再質問の中で、図書館の指定管理についての私の所見をお尋ねでございます。これについてお答えいたします。

 図書館の指定管理、賛否両論があるのはよく存じ上げております。私の知るところで九州は熊本市の図書館で、これが赤磐市にも店舗を構えてるような大手の書籍屋さんが指定管理を受けて、非常に魅力のある運営ができている、これが従来の図書館の姿を革新するような図書館になっているということを伺っております。また、私の非常に懇意にしてる方でこういう図書館の運営等に非常に造詣の深い方がおりまして、その方にもさまざまな情報を提供いただいておりまして、これ賛否両論はある中で、いいところをきちんと取り上げて指定管理に持っていくっていう方法があるように感じられております。今の赤磐市の図書館のいいところを、これをさらに伸ばし、そしてさまざまなアイデアの中でさらに岡山県内で一番と言われるような図書館を目指していく、こういったことがこれからの検討で重要なファクターだと思っておりますので、そういう気持ちでこれからの指定管理等に向けた検討を進めさせていただきたいと思ってる次第でございます。

 以上でございます。

○議長(小田百合子君) 治徳議員、よろしいか。

 宮岡教育長職務代理者。

○教育長職務代理者兼教育次長(宮岡秀樹君) それでは、再質問のうちの公平な図書館サービスについてどのように取り組んでいるのかということについてお答えいたします。

 赤磐市の図書館では、市内全域への公平なサービスの提供を最大の目標としております。山陽地域以外にお住まいの方も地区館で希望資料に予約をかければ、市内の図書館にあります資料ならば次の日には受取希望の地区図書館において受け取ることができるようになっております。また、中央図書館職員が毎日、地区館へ予約資料などを届けておりまして、その際に地区館の職員と直接話し合うことで、資料面だけでなく運営面でもサポートをすることで均等なサービスの提供を心がけております。また、団体貸し出しによる地域の団体へも資料の貸し出しをすることで、距離的に遠い方や来館の方法がない方、こういった方などのために図書館利用の困難な方へも資料の提供をさせていただけるようにしております。さらに、障害をお持ちの方に対しましては、郵送による貸出サービスや対面朗読サービスなどの実施によりまして積極的に読書支援をさせていただいております。今後、御提案いただきましたことはもちろんでありますが、今後とも市民サービスに対応できますよう改善に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(小田百合子君) 治徳議員、よろしいか。

 6番治徳議員。

○6番(治徳義明君) ありがとうございました。

 それでは、再々質問をさせていただきます。

 ウエブ図書館の導入についてでは調査研究を行い、導入時期の検討を行っていくとの御答弁でございますが、御存じのようにIT関連は日進月歩、物すごいスピードで進歩していきます。私たちが思っている以上に速いと思います。そして、こういったものは好むと好まざるにかかわらず、時代の流れであります。導入の必要なときが必ず来ます。どうかしっかり研究をしていただき、導入時期を間違えないようにしていただきたいと御要望しときます。

 また、読書通帳の提案の件でありますが、自分が読んだ資料の記録を残したいとの要望に応えて、またサービス機能を強化していくために読書手帳を作成できる新図書館システムを導入するとの御答弁でありますが、通帳と手帳の違いはありますが、図書館利用の促進のためと目的は同じでありますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

 この2点につきましては、御答弁は結構でございます。

 その上で、1点お伺いをいたします。

 それは中央図書館の防犯上の問題であります。

 中央図書館の外に駐輪場とトイレがあります。市役所側でありますが、夜も出入りが自由であり、近隣の方から夜遅く通るときなど怖いと不安がるお声を時々お聞きします。これは安全対策上、問題がないんでしょうか。防犯対策をとる必要があるんではないかと思いますが、いかがでしょうか、御答弁をよろしくお願いいたします。

○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。

 宮岡教育長職務代理。

○教育長職務代理者兼教育次長(宮岡秀樹君) トイレの防犯対策についてお答えいたします。

 図書館建設時の以前から公衆用トイレの設置要望によってあのトイレは図書館建設時に設置されたものでありますが、隣接する駐輪場の夜間照明がなく、防犯上の観点から人感のセンサーによる照明が点灯するような仕組みに改善してきた経緯がございます。しかし、今お聞きいたしますように、そういった声もあるということを我々も知っております。今後とも防犯対策を検討しまして利用しやすい施設となるように取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(小田百合子君) 次に、広域保育の拡充についての再質問を許します。

 6番治徳議員。

○6番(治徳義明君) それでは、再質問をさせていただきます。

 広域保育の拡充については、市長は岡山市に太いパイプを持っております。市長の強いリーダーシップで保育の広域連携を実現していただきますようよろしくお願いいたします。皆さん期待してますので、よろしくお願いいたします。

 また、先ほどの御答弁の中で待機児童の件でありますが、御答弁では待機児童が出る可能性があるとのニュアンスに聞こえましたが、大事な問題ですのでもう少し詳しく状況並びに対策を教えてください。よろしくお願いいたします。

○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。

 奥本保健福祉部長。

○保健福祉部長(奥本伸一君) 待機児童の件でございます。

 待機児童につきましては、待機児童が発生しないように各園に適正な定員管理をお願いしとるところでございまして、毎年11月に代表者会議を開催いたしまして、今年度の保育の状況を見ながら来年度、定員増をしなくってはならない保育園につきましては、利用者が多い保育園につきましては定員を上げていただくようにお願いを申し上げとります。ということで、場所によっては希望の保育園へ入れない可能性もございますけど、ほぼ100%希望の保育園に入れるような定員管理を各保育園のほうへお願いしとりますのが現状でございます。

○議長(小田百合子君) 治徳議員、よろしいか。

(6番治徳義明君「ありがとうございました」と呼ぶ)

 続いて、山陽団地の再生、活性化についての再質問を許します。

 6番治徳議員。

○6番(治徳義明君) それでは、山陽団地の再生、活性化につきましてお伺いいたします。

 先ほど申しましたように、山陽団地は約40年が経過して、住民も社会資本も高齢化等が進んで、さまざまな問題が表面化しております。今後、高齢化はますます進展していきます。待ったなしの状況になってまいります。大変に難しい問題であり、簡単には答えが出ないのかもしれませんが、取り組んでいくべき喫緊の重要課題であります。ぜひとも検討委員会を一刻も早く立ち上げていただきますよう、まず初めにお願いを申し上げておきます。

 その上で、何点か質問をさせていただきます。

 さまざまな深刻な課題はありますが、特に現在、クローズアップされている一つに買い物弱者の問題があります。経済産業省がまとめた地域生活インフラを支える流通のあり方研究報告では、車等の運転ができず、家族の支援も得られず、食品などの買い物に困る高齢者らを買い物弱者と位置づけ、過疎地域だけでなく都市部近郊の団地などでも深刻化していると指摘されているとおり、またテレビのローカル番組の買い物弱者の特集でもその中心的取材場所として常に山陽団地が取り上げられていることでもわかるように、山陽団地でも買い物弱者の問題は深刻な状況になっております。もちろん、この買い物弱者の問題は、中山間地域、過疎地域を含めて市内全域の深刻な問題でもあります。そして、現在、本市では交通体系の見直しを行っておりますが、交通手段の提供だけで解決される問題ではなく、宅配サービス、移動販売、商業施設の誘致も含めて市内全域で総合的に考えていかなければならない問題であります。また、赤磐市の実情に応じて、また各地域の実情に応じた対策が重要とも考えます。

 その上で、昨年視察させていただきました島根県の大田市も集落店舗、移動販売車、商業機能環境の3種類に分けて買い物環境の向上の効果の高いと認められる事業に対して補助を行うサポート事業を行っていました。さきの経済産業省の流通のあり方研究報告でも買い物弱者の問題は社会的な課題であると指摘した上で、民間で採算のとれないエリアでの自治体の補助や公的施設の活用を提言しています。本市でも本格的に買い物弱者の問題に特化した買い物弱者対策事業を取り組んでいくべきと考えますが、いかがでしょうか。

 また、最近は社会貢献、社会的責任の観点から、大手スーパーやコンビニ等々、この買い物弱者の対策に目を向ける民間企業も多くあります。そして、本市にも多くの商業施設があります。また、今後、新規出店する企業もあると思いますが、こういった民間企業に対して例えば過去に神戸屋が送迎バスを出していた事例がありますが、市として要請等はできないんでしょうか。

 以上、買い物弱者対策についてですが、お伺いをいたします。よろしくお願いいたします。

 その上で、もう一点お伺いをいたします。

 県営住宅の件でありますが、県が赤磐市に移管したいと意向を示しているのは、政策空き家の対応をしている6丁目、7丁目の2階建ての県営住宅のみなのでしょうか、それとも5階建ても含め全ての県営住宅なんでしょうか、よろしくお願いいたします。

○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。

 内田副市長。

○副市長(内田慶史君) それでは、再質問にお答えをさせていただきます。

 買い物弱者対策の関係でございますが、まず現在、高齢者等の買い物に関しましては、交通の確保といたしまして宇野バス、循環バス等の公共交通の活用や福祉タクシー券の利用、それからシルバー人材センターで実施しておりますワンコイン・くらしのサポート事業や民間事業者による宅配サービスなどの活用がございます。今後、買い物弱者対策につきましては、商工会等の関係機関と連携をいたしながら、高齢者の方々等が買い物のできる環境づくりに向けて検討をしてまいりたいというふうに考えております。また、現在、市内にありますスーパー等でサービスの一環として、コンビニエンスストアなどで宅配サービスを実施しているというふうに聞いております。民間事業者に対しまして買い物弱者対策をしていただくということは、事業展開範囲や経営面の上からも困難な面もあると予想されるところでございますけれども、新規に出店していただく企業につきましては、地域貢献の一端として買い物弱者が買い物のできる環境づくりをしていただきますようお願いをしてまいりたいというふうに考えております。

 それから、県営住宅の移管の件についてでございますが、現在、岡山県が赤磐市に移管の意向を示しているものは、6丁目、それから7丁目の2階建て及び5階建ての全てのものを想定されております。この移管の協議におきましては先ほども御答弁させていただきましたように、慎重なる対応が必要であるというふうに考えております。

 以上、御答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。

○議長(小田百合子君) 治徳議員、よろしいか。

 6番治徳議員。

○6番(治徳義明君) ありがとうございました。

 県営住宅の移管の件に関しましては、御答弁のとおり、財政負担のこともありますので慎重によろしくお願いいたします。

 また、買い物弱者につきましては、今後、大変な状況になってくるのは目に見えてますので、ぜひとも本格的に取り組んでいただきますよう御要望させていただいときます。

 その上で、再々質問をさせていただきます。

 初めに、山陽団地の社会資本の老朽化についてお伺いをいたします。

 日本では1950年以降、高度経済成長期に集中的に橋や高速道路、下水道等々社会資本、いわゆるインフラが世界的に例を見ないほど急速なスピードで整備をされました。社会資本の整備に主に使われているコンクリートの寿命は、条件によって異なりますが、一般的には50年から60年であり、防災力の低下も指摘されるなど、社会資本の老朽化が大きな社会的な課題になって久しくなります。山陽団地も例外ではなく、社会資本の老朽化が深刻な問題になっております。諸先輩議員の提言などもあり、本年度、歩道橋の改修工事が行われるなど、少しずつ改善をされてきていることはうれしく思っております。

 その上で、1点お伺いをいたします。

 丘陵地に広がる山陽団地には、その地理的特徴から高い公共擁壁が多くあります。擁壁も重力式、ブロック積みやコンクリートの2次製品の擁壁等々のさまざまな工法で建設されておりますが、数年前に一部、亀裂等が見つかり、修繕を含め対策がとられておりますが、本年度6月議会で質問させていただいたときに、現在、GPSの測量で定点測量を実施している、加えて精密な変異観測等の調査項目を加えていきたいとの御答弁がありましたが、南海トラフの大地震が想定される中、適切な対応が必要と思いますが、現状はどのようなものなんでしょうか、御答弁をお願いいたします。

 次に、旧若草幼稚園の活用の件でございますが、現在、山陽公民館の使用頻度が多く、使えないケースもあるので、第2公民館的に利用できるようにしてもらいたいと地域の方の要望もあります。もう少し時間があるので、ぜひ山陽団地の住民の方にとってプラスになる活用を検討していただきますようよろしくお願いいたします。

○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。

 内田副市長。

○副市長(内田慶史君) それでは、再質問にお答えをさせていただきます。

○議長(小田百合子君) 再々です。

○副市長(内田慶史君) 山陽団地の公共擁壁に部分的な変状が生じている箇所につきましては、GPS測量等で定点測量を実施しております。測量箇所は、変状の大きい3丁目を平成22年度から、それから4丁目を平成23年度から行いまして、あわせて断面の変動量も観測をいたしております。昨年度まで3年間の観測結果では、特に大きな変動数値は見られておりませんでした。また、昨年4月13日の早朝に起こりました赤磐市で震度3の地震の直後にも観測を行いましたところ、観測結果に大きな変動数値は見られておりません。さらに、擁壁の変動の有無を確認するために、擁壁の亀裂部分の開きを直接測定するよう項目をふやしまして行っております。その結果では、変化は見られておりません。今後も安心・安全のため、また減災、防災の観点から適切な維持管理をも図ってまいりたいというふうに考えます。

 それからもう一件、旧若草幼稚園の活用の件でございますが、旧若草幼稚園につきましては平成27年10月までは赤磐医師会病院へ貸し付けをいたしておりますが、その後の活用につきましては未定でございます。山陽団地再生を考える中で活用方法を十分検討していただき、地元調整がなされるなら、クリアすべき諸課題はありましょうけれども、公民館的な利用も可能であるというふうには考えております。いずれにいたしましても、地元のニーズに沿った有効な活用ができればというふうに思っております。

 以上でございます。

○議長(小田百合子君) 続きまして、障害者支援についての再質問を許します。

 6番治徳議員。

○6番(治徳義明君) 移動支援事業の件なんですけども、障害をお持ちの御家族の方、非常に困っています。少し条件がついてもよろしいんで、ぜひとも通学にも適用していただきますようお願いを申し上げます。御答弁では速やかに検討してまいりたいと、こういうことでございますので、ぜひともよろしくお願いいたします。御答弁は結構でございます。

○議長(小田百合子君) 続きまして、本庁舎の駐車場の駐車スペース等の確保についての再質問を許します。

 6番治徳議員。

○6番(治徳義明君) ありがとうございます。

 それでは、再質問させていただきます。

 駐輪場を移動して駐車スペースをふやす件はいいアイデアだと思ったんですけれども、なかなか難しいということでございますが、しかし現状を認識していただいて、旧消防施設の活用などいろいろと対策を考えてくださるということなので、どうかよろしくお願いを申し上げます。

 そして、駐車場に関しましてもう一点お伺いをいたします。

 駐車場において、車椅子をモデルにしたマークの障害者用の駐車スペースを設けられております。しかし、昨今は、それにプラスして身体内部に障害を持つ人のためにハート・プラスマークの駐車スペースを持つ自治体の駐車場が多くあります。ハート・プラスマークは、身体内部を意味するハートマークに思いやりの心をプラスする願いを込められてつくられたマークだそうであります。内部障害のある方が外見からわかりにくいために障害者用の駐車スペースにとめにくいとの配慮等から普及しておりますが、本市としましても内部障害者のある方への理解を広げるためにもこのハート・プラスマークの駐車スペースを設けるべきと考えますが、いかがでしょうか。

○議長(小田百合子君) 答弁を求めます。

 内田副市長。

○副市長(内田慶史君) それでは、再質問にお答えをさせていただきます。

 ただいま御提案のございました件を慎重に検討をさせていただきたいと思います。いずれにいたしましても、障害者の方々を含めて市民の方々に御迷惑をかけないよう、駐車スペースの確保には配慮してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(小田百合子君) 治徳議員、よろしいか。

(6番治徳義明君「ありがとうございました」と呼ぶ)

 以上で6番治徳議員の一般質問を終わります。