全国地方議会サミット2019が東京ビッグサイトで開催され、参加
した。2日目は、先進事例報告として、「チーム議会の実践と課
題」で、早稲田大学マニフェスト研究所の議会改革度ランキング
2018の上位1位の早苗豊北海道芽室町議会議長、3位の諸岡覚三
重県四日市市議会議長、4位の梅村均愛知県岩倉市議会議長に千
葉茂明月刊ガバナンス編集長がコーディネーターとして、進めて
いた。パネルディスカッション「チーム議会の視点から首長との
関係を考える」では、北川正恭早稲田大学名誉教授をコーディネ
ーターとして、谷畑英吾滋賀県湖南市長、越田謙治郎兵庫県川西
市長、上村崇京都府京田辺市長による、首長から見た議会の位置
付け、人事件・招集件について、災害時の対応について、本音を
交えた議論が展開された。先進事例報告「チーム議会の視点から
選挙のあり方を考える」では、中村健早稲田大学マニフェスト研
究所事務局長をコーディネーターとして、マニフェスト大賞受賞
の則武宣弘、中原淑子、林敏宏公明党岡山市議団による、会派の
ローカルマニフェストを選挙時に公表し、その進捗状況も公表し
ている内容について報告があった。パネルディスカッション「チ
ーム議会の視点から市民との関係を考える」では、佐藤淳青森中
央学院大学准教授をコーディネーターとして、市民の立場からマ
ニフェスト大賞受賞経験者の瀧野良枝長野飯綱町議会議員、元政
策サポーター、竹下修平愛知県新城市議会議員、元若者議会議
長、原口佐知子静岡県牧之原市市民ファシリテーター、田口裕斗
岐阜県可児市議会高校生議会、現立命大3年による、市民の立場
からの議会との接点の経緯や、要望について議論が展開された。
パネルディスカッション「国会は地方議会をどう見ているか」で
は、廣瀬克哉法政大学教授をコーディネーターとして、石破茂自
民党衆議院議員、元地方創生担当大臣、稲津久公明党衆議院議
員、党地方議会局長、逢坂誠二立憲民主党衆議院議員、元ニセコ
町長による、地方分権一括法以降、地方創生についての自立した
地方議会の関与を期待されていた。総括として、北川正恭早稲田
大学名誉教授より、「中国で蝶々が羽ばたけばアメリカでハリケ
ーンが起る」というバタフライ効果を上げ、気づきの連鎖が大き
な効果を上げる事。議会が地域社会を変えられる。地方創生の主
役は地方議会である。との話を述べられた。2日間に渡る、チー
ム議会を取り巻くあらゆる角度からの研修は、通常の研修の2.3
倍もの盛り沢山の内容で、地元泉大津市議会で検討していかねば
ならない課題を気づかせていただいた。出来るところから一歩一
歩、議会改革に邁進していきたい。
全国地方議会サミット2019が東京ビッグサイトで開催され、参加
した。今回のメインテーマは~チーム議会が地域をより良くする
~だ。初日は、元三重県知事の北川正恭早稲田大学名誉教授の
基調講演「なぜ今”チーム議会”が必要なのか」では議会事務局も
含めたチーム議会と地方創生の主役に地方議会がならねばならな
いと主張された。パネルディスカッション「NHK地方議員2万
人アンケートのホンネ」では、杉田淳NHK報道局選挙プロジェ
クトジェクト副部長、久保隆NHK報道局選挙プロジェクト記者
と江藤俊明山梨学院大学教授による各設問における結果からの分
析と傾向について示された。パネルディスカッション「チーム
議会に職員だからできること」では、清水克士大津市議会局次長、
小原昌江岩手県北上市議会事務局議事課長、岩崎弘宣茨城県取手
市議会事務局次長、小林宏子東京都羽村市議会事務局長による、
議会事務局の必要性とやりがいのある職場作りや、職員が提案を
出している事務局もあり、チーム議会での役割が確認された。元
総務大臣の片山善博早稲田大学教授の講演では「チーム議会の視
点から見る議会・議員の役割」として、議会の一番大切なことは
決める事であり、チームとして適切な判断を下す事、決めるため
には、権利を制限される当事者である市民の意見を聞かなければ
ならない。公聴会や、参考人質疑をするべきだ。そして決めた事
に責任を持つべきだとの指摘がありました。最後に北川正恭教授
から総括として、首長が提案した予算案が否決されたら、それも
良い。そういう首長を選ぶべきだし、皆で善政競争をやろう!と
の話でした。現状で甘んじていてはいけない。障害は高いけれ