平成26年6月26日(木)、27日(金)に公明党議員5名で行政視察をしてきました。
今回学んだ視察内容は『スポーツ振興基本計画について』『空き家等の適正管理に関する条例について』『美観地区事業について』です。
【倉敷市役所】
『スポーツ振興基本計画について』
倉敷市では平成19年に教育委員会から審議会へ、スポーツ 振興基本計画諮問がされて、今後10年間のスケジュールや策定方針が審議されました。
平成20年には基本計画(骨子)についてとりまとめ、同年にパブリックコメント(4件)で意見を募集しました。
平成22年には教育委員会へスポーツ振興基本計画(案)が諮問され、同年10月13日に基本計画(案)の答申を受けて平成23年1月から『スポーツ振興基本計画』が施行されました。
今回策定した計画は、国のスポーツ振興第4条第3項の規定により、策定したスポーツ振興に関する計画です。
また、スポーツの「する」「みる」「支える」を一体化し、地域に密着することで、地域に住む人々が主体となった「誇るべきわがまち倉敷」の実現を目指しています。そしてこの3つの柱をもって、スポーツ施策を総合的に展開するための指針となるものです。
更に倉敷市では、これからのスポーツは社会環境や生活環境などの変化に伴い、多様な意義を有していると考えてるそうです。
今年度予算は16の事業や補助金助成などで合計1,419,025千円となりました。
市内には多くの陸上競技場や野球場、サッカー場、体育館、水泳場などが設置されています。
課題としては障がい者のスポーツ活動の環境充実に対してあげられていました。、縦割り行政の弊害?として、障がい者のスポーツ実態掌握ができていない、スポーツとして捉える競技範囲などの問題点をお聞きしました。
自治体独自のスポーツ 振興基本計画は全国的にも珍しく、板橋区の今後のスポーツ施策に対して、非常に参考になりました。
『空き家等の適正管理に関する条例について』
二日目の最初は『空き家等の適正管理に関する条例について』視察をしました。
倉敷市では平成25年4月1日より本条例が施行されました。条例が施行された経緯は、市民からの空き家に対する陳情を受けて、この問題に対して関心をし持っていた多くの議員たちの、議員発議による条例制定へのはこびとなりました。
この条例により所有者は適正な管理を基得られます。市民は情報提供を市におこない、市側は実態調査や立ち入り調査、助言、指導及び勧告、命令などの権限を持ちます。
また命令に従わない所有者に対して、住所や氏名の公表をすることが可能になります。
課題としては、空き家問題も所管が建設局や市民生活安全課や環境リサイクル局とまたがる為、条例運営の難しい面もあるそうです。
施行後間もない為、実態調査はしていますが、所有者などの公表はまだ実例はなく今後の条例の効果の有無を見極めていく必要があります。
板橋区においても公明党は積極的に空き家・空地問題に取り組んでおり、先日の重点要望にでも区長に以下の内容で要望をしました。
「空き家対策特別措置法案」の成立を踏まえ、老朽家屋・空き地等の適正管理に関する条例の制定を含めた、空き家、老朽家屋・空き地対策を早急に行うこと。
① 立ち入り調査、区の責務、所有者等の責務、緊急安全措置、指導・助言、公表、代執行、審議会等の措置を実施すること。
② 「家主向け相談窓口」の開設等空き家利活用の対策を講じること。
同じ空き家問題でも、地方と板橋区では問題内容が違う部分もあります。今後、高齢社会や人口減少社会によりこの問題は更に深刻化してくるもの考えます。区議会公明党としても全力で取り組んでまいります。
【倉敷市本会議場】
『美観地区事業について』
続いて「倉敷市のの街並み保存」について視察をしました。
保存地区は標高36.8mの鶴形山の南ろくに位置し、鶴形山の周辺一帯は阿知の潟と呼ばれる浅海であったが、高梁川の沖積作用による堆積が進み、 1584年(天正12年)宇喜多秀家による潮止め工事が大々的に行われ、新田が開発されました。
1600年(慶長5年)には備中国奉行領になり、翌年の1601年(慶長6年)には検地が行われました。倉敷村はこのような過程の中から生れてきました。
当時、この地域には多くの人々が居住し、1609年(慶長14年)の水夫屋敷の帳面に172筆が記録されていまする。その後、1642年(寛永19年)には幕府直轄地のいわゆる天領として幕府の支配下におかれ、物資輸送の集散地として、また、急速に開発が進んだ周辺新田地帯の中心地として繁栄するようになりました。
そして有力な町人(商業地主)層があらわれ、人口も急増し、元禄年間から文政年間の約130年間に人口は2倍に増加し、活況を呈するようになった。
こうした背景のなかで、保存地区の特性である本瓦葺塗屋造りの町屋と土蔵造りの蔵などを中心とした町並が形成されました。その後、若干の洋風建築(美術館、旧町役場)が建てられたが現在では違和感は無く、鶴形山の緑や倉敷川畔の柳並木と調和し、優れた歴史的景観を形成しています。
全国でも早い時期から町並み保存の意識が芽生えていた倉敷では、昭和43年に倉敷市伝統美観保存条例、昭和53年に倉敷市伝統的建造物群保存地区保存条例、さらに平成12年には倉敷市美観地区景観条例を制定するなどし、住民の方々などと共に歴史的景観の保全を図ってきました。
●伝統的建造物
建物それぞれがもつ倉敷特有の意匠を考慮しながら,屋根瓦の葺き替えや漆喰壁の塗り替えをはじめ,倉敷格子・倉敷窓など建具の修理,貼瓦の張り替えや腰板の修理などを行っています。
保存修理の事例
(美観地区・伝統的建造物)
[修理前]

[修理後]

●伝統的建造物以外(※美観地区内)
町並みの連続性や建物の形態などを考慮しながら,屋根瓦の葺き替えや漆喰壁の新設をはじめ,格子窓など建具の新設や貼瓦の新設,腰板の新設などを行っています。
保存修理の事例
(美観地区・伝統的建造物以外)
[修理前]

[修理後]

●新築(※美観地区内)
町並みの連続性や解体前の建物の形態などを考慮しながら,意匠については倉敷特有のものを取り入れて建築されています。
保存修理の事例
(美観地区・新築)
[修理前]

[修理後]

お話をお聞きし、他市の不動産や企業参入に対して、景観を守るための倉敷市の強気な姿勢により、住民と一体となり街並み保存に向けて取り組まれてきたのが良くわかりました。
また今回倉敷市を訪れて大原孫三郎(倉敷市では有名)などの実業家が文化都市をめざした街づくりに、大きく貢献されたという事がわかりました。
板橋区においても「板橋区景観計画」が、平成23年8月22日に運用をスタートしました。
都市建設委員会では景観についての陳情も受理されています。
土地評価にも大きな影響を及ぼす問題でもありますので、本計画についても注視して参りたいと思います。





