予算特別委員会(文教関係)「特色ある学校づくり」
予算特別委員会の文教関係において
「特色ある学校づくり」について質問させていただきました。
本年度の広島県公立高等学校の入学者選抜は、
新しく改編された入学者選抜制度によって実施されます。
この制度は、各高等学校の学科、コースの特色に応じた入学者選抜の充実を図り、
中学生の一層の主体的な学校選択の実現に向けて改編したものです。
このことから各高等学校においては、
いっそうの魅力化、およびその発信に向けて組織を推進していくことが求められます。
しかし、現状は志願倍率が過去最低に落ち込み、
本年度は県内の公立高等学校の多くで定員割れの状況となっております。
市立高等学校においても一部の学校で定員割れが起きており、
いっそうの魅力の創出が急務です。
広島市においては令和4年3月に広島市ハイスクールビジョン及びその行動計画である
ハイスクールビジョン推進プログラムの一部改正を行い、
いち早く今後の市立高等学校の将来構想についての方向性を示し、
各学校と連携した取り組みをスタートしています。
そこでこのたびは、特色ある学校づくりで予算編成をされている
広島市ハイスクールビジョンに基づく高等学校の特色化、魅力化の推進のうち、
予算規模が大きい3校に絞って質問したいと思います。
それではまず美鈴が丘高等学校についてお聞きします。
美鈴が丘高等学校は生徒急増期であった昭和63年に佐伯区に設置された高等学校です。
設置以来地域に愛される学校として地域に密着した教育に取り組んできました。
ハイスクールビジョン推進プログラムでは、
学校教育方針として、地域共生社会の担い手となる人材の育成を掲げ、
その実現のために普通科の改変を重点的に取り組むこととしており、
来年度の予算に5,600,000円を計上されています。
■質問
美鈴ヶ丘高等学校の地域共生社会の担い手となる人材の育成を目指した
普通科の改編とはどのようなものですか。
またスケジュールはどうなっていますかお聞かせください。
⚫答弁
平成30年に告示された高等学校学習指導要領において、
生徒が未来社会を切り開くための資質、能力をいっそう確実に育成するため、
学校と社会との連携共同により、
その実現を図っていく社会に開かれた教育課程を重視することが示されました。
美鈴が丘高等学校では、これまで総合的な探求の時間において、
学校が所在する美鈴が丘団地や、生徒自身が居住する地域の魅力を発見し、
紹介する探検活動など、地域と連携した特色ある教育活動を行ってきました。
こうした中、令和3年3月に改定された広島市教育大綱において、
本市が進める共助の精神を基盤とした地域共生社会の構築を担う人材の育成や、
普通科の特色化魅力化に取り組むことを示しました。
今後は隣接する美鈴が丘小中学校や、
市の行政機関、大学等と連携、協力体制を構築した上で発展させ、
高校生が地域でフィールドワークを行い、
様々な地域の魅力発信や課題解決を主体的に行うなど、
地域社会の将来を担う人材の育成する特色魅力ある教育内容について
新たな普通科への改編と合わせて検討します。
検討を進めていくために文部科学省委託事業新時代に対応した高等学校改革推進事業に応募し、
国の支援を受けながら、令和5、 6年度に連携協力体制や学習内容を徐々に具体化させ、
令和7年度設置に向けて改編を進めていく予定としています。
石田
次に沼田高等学校についてお伺いいたします。
沼田高等学校は昭和60年に対抗し、
平成2年度から生徒一人一人が体育スポーツを通して自らの質を発見し、
意欲と集中力を持ってこれを進展させ、
真の創造性を求めて自信に溢れた高校生活が送れるよう支援することを
目的とした体育コースを設置しています。
平成3年に第二屋内運動場、
平成5年に全天候型陸上走路を整備するとともに、
平成26年には寮を新設し、
遠隔地から通学する生徒一人ひとりの安定した生活基盤を確保することができる環境を整えるなど、
スポーツを趣向する生徒にとって魅力的な学校となっています。
昨年6月の議会で、我が会派の川本議員が質問した際に、
ハイスクールビジョン推進プログラムに基づき、
スポーツを通した地域の活性化に寄与する優秀なアスリートや高い専門性を有し、
学校体育や社会体育で活躍する指導者を育成するためのコース改編を実施するため、
令和5年度から先行実技種目について、
陸上競技と体操競技を拡充追加するとともに、
アスリート類型とスポーツマネジメント類型を設け、
生徒の多様な進路に対応する事業を行うなど、
新たな体育コースとしてスタートする旨の答弁がありました。
このたびの予算では、それを具現化するために必要となる老朽化した施設の改修や器具の更新、
指導者の拡充等に係る予算25,846,000円が計上されており、
生徒のさらなる飛躍が期待でき、夢と希望が持てる予算編成となっていると思います。
こうした環境の中で、生徒はスポーツや学習に集中して取り組んでいますが、
1点気になるのは、寮における食事です。
寮で提供される食事は、日々スポーツに打ち込む生徒にとって
アスリートとしての体づくりをしていく上で重要な要素といえますが、
近年の物価上昇により食材費等が高騰し、
食事の質を確保することが難しい状況があることが懸念されます。
■質問
沼田高等学校の寮の食事について、
提供方法や食費はどのようになっているのかお聞かせください。
⚫答弁
沼田高等学校の寮の食事は、保護者が業者と直接契約をしており、
委託された業者が学校の生徒食堂の調理場で調理し、
朝食、昼食、夕食の1日3食の食事を提供しています。
食費については3食に係る経費として月額31,000円を保護者が全額負担しております。
石田
沼田高等学校の体育コースの発展のためには、寮生活を行いながら、
日々厳しい練習に取り組んでいる生徒が質量ともに充実した食事を摂取することのできる
環境を整えることが大切だと思います。
沼田高等学校では、保護者が食費を全額負担していると言う事ですが、
広島県立高等学校の寮の食事については、
県から公的負担による支援を受けていると聞きました。
公的負担の有無により、県内の公立高等学校間で保護者の負担や
食事の内容に格差が生じる状況は改善しなければなりません。
アスリートにとって食事は、競技力の向上に直接影響を与えるものであり、
体育コースの生徒のために食事の内容充実させる事は特に重要です。
本市においても、生徒の健全な成長を支えるために寮で提供される食事に対して公的支援を行い、
食事の充実を図っていただくことを強く要望いたします。
⚫質問
最後に広島商業高等学校についてです。
同校は大正10年に設置され、今年度で101年を迎えた伝統と歴史のある商業高等学校です。
これまで本市の経済を支える優秀な人材を輩出するなど、その功績は大きく
近年においても広島市商ピースデパートを通して、
商業教育を通した平和の発信をスローガンに様々な取り組みを積極的に行っています。
現在商業教育においては、経済のグローバル化やICTの進歩などを踏まえ、
ビジネスを通して地域産業一経済、社会の健全で持続的な発展を担う職業人の育成が求められています。
こうした中ハイスクールビジョン推進プログラムでは、
広島商業高等学校の役割として、地域の産業会や大学等と一体となって、
地域経済の変化に即応し、製造業、サービス業等の持続的な成長を支える職業人を
育成する教育への取り組みが示され、令和5年度予算で地元企業の経営者等を
講師とした事業や大学と連携した情報技術をビジネスに活用する実践的学習に係る予算が計上されています。
■質問
広島商業高等学校で行う企業や大学と連携した実践的学習とは
具体的にどのような内容かお聞かせください。
⚫答弁
広島商業高等学校は、来年度から地元企業の経営者や企業家等を講師として招き、
投資と資産形成やビジネスプランの作成に関する学習等を取り入れた授業を実施する予定です。
また、大学等と連携し、広告による販売促進の事業にプロジェクションマッピングを取り入れたり、
消費者の需要予測に関する事業にAIを活用したりするなど、
急速に進むデジタル技術に対応した学習に取り組む予定としております。
石田
広島商業高校では、観光ビジネスコース及び観光コースの生徒が中心となり、
他の市立高校を巻き込んだ魅力的な取り組みを今年度すでに進めています。
目的は、広島市立高等学校の生徒が共同して、
地域の観光を切り口とした観光ビジネスプロジェクトに取り組むことにより、
多様な他者と連携して地域貢献する担い手の育成につなげるというものです。
内容は、広島電鉄の1日乗車券を使用した観光ツアーを
企画提案する地域の観光振興に関する取り組みを考えるというもので、
市内7校から40名弱の生徒が集まり、昨年11月より毎月会議を進めているそうです。
外部講師のアドバイスやフィールドワーク、学校超えたメンバーとのミーティングを重ねた先には、
自分たちが考えたツアー企画が実際に商品として売り出されると言う夢が待っています。
高校生目線で自分たちの住む街の新たな観光資源魅力を県外の人に伝えるプロジェクト。
このような企画は、観光に関するコースを持つ広島商業高校にしかできない発想です。
また、様々な努力で広島商業高校の一般入試の志願倍率は、
昨年度0.57倍から今年度0.93台に上昇しています。
広島市としても、今年度初めて市立高等学校中等教育学校8校の合同説明会を開催し、
それぞれの学校の特徴をPRしたと聞いています。
高等学校等就学支援金の制度改正による私立の高等授業料実質無償化により経済的なハードルが低くなり、
生徒の選択肢が広がっています。
8校ある広島市立高等学校中等教育学校が選ばれるためには、
今後それぞれの特色化を長くしより魅力ある学校に進化していくことが望まれます。
ますますの推進をお願いして私の質問を終わります。
